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【ネタバレ注意】
『インターステラー』、今頃見ました(笑)。

日本ではヒューマンドラマ色全開で告知していたので、SF映画の皮をかぶったお涙頂戴か、とスルーしちゃいました…ちくしょー!!(笑)。

で、見ました。ぶっ飛びました(笑)。え…ここまで凄いSF、今まであったか?つーくらい凄い…。
で、ボロボロ泣きました。

で(笑)、2、3映画レビューを読んで、
「あれ? オレが強烈に感動した欠くことのできない大事な仕掛け、読み取ってないの?」

こりゃ、書いておく必要あるかなぁ、と思ったんで。

「なぜマーフの部屋だったか」→愛なんだよ!(笑)

この映画の凄いところは、理論物理学者を企画の中核に据えて、とことん!科学に忠実な設定にしたこと。
近年、物理学が発展し一般にも普及するにつれ、古典的なSF宇宙ものは多くがファンタジー、つまりはリアリティのなさが目につくハメになり、本気のSFが激減していきました。

でも、本気の本気で(笑)やればできる、とやってのけたのがこの作品です。
実際、相対論、ブラックホール、ワームホール、ウラシマ効果、重力を鍵とする五次元理論、ペンローズ過程…、と物理の専門知識がある程度なければ展開が「ちゃんと」は理解できないお話です。
(悪いが、上記科学解説は全略(笑)。)
しかも劇中説明は最小限(笑)。ある意味超ひでー映画(爆)。でも、ヒューマンドラマで感動はしてくれるよね、後半畳み掛けちゃうしぃー、なわけです。

でね(笑)、ある程度は予備知識のあった私、もう要所々々で鳥肌立ちまくり、絶望で叩き潰されまくり、切なさで胸潰れまくり…(爆)。ただただ号泣。
逆にヒューマンドラマの皮をかぶったハードSF、的な批評もあったけど、ちげーよ(笑)。

複線張りまくり、完璧に回収してる、との絶賛もあったけど、どーも複線の解釈誤解してない? って歯がゆくて。

そう、「なぜマーフの部屋だったか」、そこが最大の鍵だったんです。でも、なぜ幼少時代に遡ったかのレビューはあっても、なぜマーフの部屋だったか、言及したレビューが見つかりません。

なぜ? その答えが、クーパーが言う「まだわからないのか? 彼らじゃない、俺たちなんだ」なんです。

ところで(笑)、タイムパラドックスはご存じですよね。「私が過去にタイムトラベルして結婚前の親を殺したら、親を殺す私は存在できない」ってやつ。
これが超えられないから、多次元宇宙論(過去に介入した段階で自分がいた次元と別の宇宙が歩み始める説)という「言い訳」ができました。でも、全くの虚構です。

で、『インターステラー』はこのご都合主義設定を取らないんです。こんだけ真面目に科学設定して、ご都合主義はやれないでしょう。

アメリアも「私たちには無理」と否定し「5次元の彼らなら」と口にします。で、その彼女が次に言う、やたら時間をかけた「愛は力がある」。

結果的にアメリアの主張は正しく、彼女は生き残ります。彼女が熱弁した「何か」は、当たっていたんです。

何か、とは?

なぜマーフの部屋から始まったのか、の答えがそれ。「彼ら」とは、確かに未来の人類でしょう。でも、彼らがマーフの部屋に通ずる時空を作らなければ、人類は絶滅しました。
因果が逆……タイムパラドックス?
いえ、「彼らじゃない、俺たち」なんです。つまり、

「俺たち=マーフと俺の『愛』が彼らを存在させたんだ」

5次元の世界があるとして、そこは時間も空間のように不可逆ではなくなる。アメリアは「丘を下る」と表現しました。でもクーパーは特定の時間を選べない、とも言いました。オレが選ばれたんじゃない、マーフだ、とも。

そう、マーフが存在したから、いわば「5次元を操る未来の人類の存在の可能性が生じた」んです。5次元が時間も「高さ」のような次元として(ある程度)扱えるなら、マーフがいただけで未来の人類は「5次元において、いるかいないか決定されない存在」になります。
相対性理論の対局、劇中でも触れられた量子力学、に出てくる「シュレーディンガーの猫」=二重存在です。

それを相対論とまとめて理論化する肝になるのが、重力を紐解くマーフです。

だからマーフは最高の科学者と讃えられ、100年足らずで複数のスペースコロニー建設という「地球人類脱出劇」実現の救世主となる、わけです。

だから、

ベッドのマーフは「全部わかっていた」と告げます。私(マーフ)とパパの「愛」を「繋いだ」、そしてその繋がった未来の地にいるアメリアを指すんです。

マーフが、アメリアが「愛」の力をクーパーに理解させたことを知っていた、わけではないでしょう。ただ、私とパパの「愛」の先に未来の母星と、そこにアメリアが生きて待っている、という確信を得たんです。それも「愛」を見たマーフゆえ、です。

どう? こんなに美しく一本に繋がる物語。讚美の言葉が見つからないほど、壮大な宇宙叙事詩です。

運悪く映画見てないのに読んだあなた、泣かないで(笑)。ここの物理学用語の意味、ざっとでも予習して観てください。十分泣けるはずです!
最近ハマってしまったのが、狼さんのロックバンド、MAN WITH A MISSION。

以前から、こいつら只者じゃないな、とは思ってはいましたが、真面目に聴いてみて…驚愕。

なんだよ、このカッコ良さは…!?

『Dive』

で、↓「俺訳」(笑)。
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I wanna be certain from the start
(初めから信じたいんだ)
Before I dance into the fire
(炎の中で跳ね回る前に)
The conflict of my endless spiral
(終わりなき螺旋の衝突)
All of my reasons fall apart
(俺の理性はすべて粉々になり)
And never reach that true desire
(そして本当の望みには届かない)
On with the denial
(もうたくさんだという)

枯れた未来焼き払うほどの
世界の摂理くつがえす魔法を
下らないとされたこの理想も
ほとばしらせたまま

I'm gonna dive today
(俺は今日にダイブする)
存在を示す証
己の意味を探して

I'm gonna dive today
光が導くままに
Rising up Coming up
(上がれ、来いよ)
I live to dive another day
(俺はその先にダイブしていくんだ)

I'm not gonna fall into the dark
(闇に落ちたくはないんだ)
Just need to cut these binding wires
(絡みつくワイヤーを切りたいだけ)
A chance for my disclosure
(さらけ出すチャンスを)
Nothing is certain from the start
(初めから確信できることなんてあり得ない)
Find something else to take me higher
(高みへと導く何かを探すんだ)
Hope I'm getting closer
(近づいていくことを望むんだ)

And they say I will never end this story
(そして奴らは言う、俺がこの話を止めないだろうと)
But I'm the one that's making my own history
(でも俺はただ俺の歴史を綴っているだけさ)

取りこぼした記憶は数えずに
群青の夢の先へ

I'm gonna dive today
存在を示す証
名もなき星に刻んで

I'm gonna dive today
光が導くままに
Rising up Coming up
I live to dive another day

No truth No lie Everyone writes their own story
(真実も、嘘もない、誰もが己の物語を綴る)

Nothing to hide Just gotta take the journey
(何も隠すことなく、ただ旅を選びとるだけ)
Sink or swim No one wins Unless they push the boundaries
(沈むか泳ぐかした誰かが境界線を押さない限り、勝ちはないんだ)

かの日の流星追いかけてた時のように

I'm gonna dive today
存在を示す証
己の意味を探して

I'm gonna dive today
光が導くままに
Rising up Coming up
I live to dive another

Dive today Just dive today

Never except that fate if it's no use for me
(もしそれが全くの役立たずなら、それが運命ってだけ)

I wanna dive today
Wake up when I hit bottom
(ケツを蹴ったら目を覚ませよ)

Rising up Coming up I live to dive another day

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※間違ってたらごめんなさい。

一応日本語にはうるさい私が、「群青の夢の先へ」にぶちのめされました。
なんだ、この鋭利な一撃は? 並の感性じゃでてこないぞ、これ……こりゃ真面目に英語も訳してみなきゃ、と(笑)。

曲も、さらに詞もど真ん中(笑)。少なくとも、軸になるギター&ボーカルのJean-ken JohnnyとボーカルTokyo TANAKAはバイリンガルらしい。
(切れ味鋭いラップパートはJohnnyさんがメインだし、他もよく聴けばかなり歌ってる。TANAKA先輩の色気と温かみある声と、Johnnyさんの危うさのある声との対比で、絶妙な深みを出している)

英語のネイティブなカッコ良さに意識を奪われがちだが、いやいや、がっつり日本人じゃなきゃ出てこない美意識の日本語が、抜群に心地よいです。

英詞も日本語も「一歩引いた」立ち位置が色としてはっきりある。なんとも日本人的な奥ゆかしさに通ずるような感覚がありつつ、それだけじゃない。そうか、バイリンガルだからか…。

ギターソロもあえて突き抜けない、ドラムもしれっとした顔(?)でスゴい音を出す、基本的に肌を出さず顔も「狼」にしとく(失礼)、と、実はすべてに通ずるコンセプトも見え隠れする。
いろいろ、深いんです。
ブログを始めた頃、
散歩に立ち寄り写真をアップした公園に、
なぜか今います(笑)。

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懐かしい。