最近、スターバックスとかタリーズとか、もう当たり前過ぎて誰も不思議に思わないでしょう。
自分も確かに使います。でも、なんかよくよく考えたらちょっと恐くなったので、ヒトコト。
オレの場合、タリーズにいってもドリップコーヒーしか頼みません。なぜ?だって、不味いんですもの。一番避けた結果のドリップコーヒー(ノンシュガー、ノンミルク)ですら、かなり不味く感じます。スタバ…は、全部がタリーズより不味く感じます。ごめんなさい。
でももともと、食い物や飲み物に特にこだわらない性格。自分の味覚が、世の中の流行に合わなくなってきた、くらいに考えていたんです。
オレは甘党、とずっと思ってきました。和菓子もケーキも大スキだし、甘い飲み物にも目がなかったからです。でも、スタバの売れ線商品はとてもじゃないが甘すぎて飲めないんです。で、コレ、なんかおかしいんじゃないか、と。
そもそも、シアトル系コーヒーの主流、エスプレッソというのはどうやって作るかご存知でしょうか。エスプレッソマシンという機械で、深入り豆に高圧(本来は蒸気)をかけて非常に濃くエキスを抽出するコーヒーです。でも、なんで機械で高圧をかけてまで、濃く出そうとしたのでしょうか。それが謎でした。
エスプレッソというのは、イタリア語で「急行」を意味する言葉です。そう、そもそもこのコーヒー、約1世紀前に、より早くより濃いコーヒーを作るために研究された技術なわけです。時は蒸気機関全盛!まさに未来のアロマ漂う発明だったわけですね。
イタリア料理のシェフが、店で出すおいしいエスプレッソのために研究を重ねた記事を見つけました。これがなかなか興味深いんです。
曰く、
・温度は80度、ミルクは65度がベスト。
・しっかりとしたコクと甘みのあるクレマ(表面の油性の泡)がなくてはダメだが、それを求めるとエグ味が出すぎてしまう。そこで豆は多め、プレスはソフト目、挽きは微妙に粗めなどの調節をした。
・煎りが浅いと、酸味が強くなりすぎ、また豆っぽさが出すぎてしまう。
・自分は砂糖を入れないと飲めない。いわばチョコレートのような飲み物だから、砂糖抜きのチョコと同じように本来の旨みがわからなくなると思う。
ここで、正しいドリップコーヒーの入れ方を修行したコトのある人なら、きっと思うはず。いったい彼らは何を作ってるのだ?と(笑)。
一般にコーヒー豆のローストは8段階あって、エスプレッソに用いるのは最も深煎りのイタリアンローストか、そのひとつ前のフレンチローストです。どちらもほとんど酸味はなく、苦味の強い焙煎方法です。日本で好まれたシティーローストはフレンチの2つ上(浅煎り)で、昔よくアメリカンコーヒーと呼ばれた薄めのコーヒーは、さらに2つ上のミディアムローストで入れたコーヒーの事ですね。
もちろんシティーローストだって深入りの部類。普通の感覚ではイタリアンローストは炭の一歩手前みたいな世界(笑)。キリマンジャロのイタリアンローストって、飲む人いたんだろうか(笑)。
ドリップコーヒーの場合、豆を入れ、まずペーパーフィルタに沿わせて湯を少量落とし、豆表面に僅かに湯を落としてからしばらく蒸らす。そしてセンターから回すように湯を細く注ぎ、頃合を見て、全部の湯が落ちきる前にサーバーからフィルタを退ける。
この入れ方からわかるのは、豆が適温で蒸らされていい味を出すのはほんの少しの間だけなので、その状態で一気に出す、という方法です。ドリップの場合、入れたカップの表面にうっすら油分が浮く程度がベストで、いかにも油浮いてます、って感じだとすでにエグ味が出た失敗作になります。
上手く入れたドリップコーヒーは、砂糖はいりません。なぜなら、独特の酸味と苦味の中に仄かな甘み(旨み)があり、その調和こそが醍醐味なので、砂糖を入れてしまってはその甘みが吹き飛んでしまうからです。
だんだんコーヒーの入れ方がわかってきた頃、なんだ、日本茶と一緒じゃないか、と思ったのはオレが静岡出身だったからでしょうか。いい茶葉の入れ方のセオリーも一緒だし、甘みをどうだすか、が醍醐味なのも一緒だったからです。
そーやって、コーヒーの予備知識を踏まえた上で、あらためてエスプレッソを考えると、これはすでにコーヒーではないな、という気がしてきます。つまり例えば、銭湯のコーヒー牛乳みたいなモンか、と(笑)。
早く濃く出すために高圧蒸気を使う入れ方を編み出した。
高圧をかければ、本来のコーヒー豆が持つエグ味や渋味も全部出てしまう。油分も残らず絞り出されて膜どころか粘性が強すぎて泡(クレマ)になるほど。このエグ味が酷くなり過ぎないように、豆は深煎りに限定される。それでも油分が強いために相分離現象で甘みはクレマにしか残らず、液体自体は酷く苦いだけになるから、砂糖を入れないと飲めない代物になる。
これがレギュレーションなのでしょう(笑)。このレギュレーションの中でいかに旨い飲み物にするか、を腐心したのが「うまいエスプレッソ」ということになる……ような気がするんです。
風呂上りには冷たい飲み物が欲しい。リラックスのために甘みも香りも欲しい…コーヒー牛乳最高!(笑)。
限られた条件下で、最高のモノを追求することは、決して悪いことだとは思わないんです。F1だってそー(笑)。もしF1にレギュレーションがなければ、時速500kmの自動車だって作れます(F1は最高速350km程度)。ただ、とんでもなく危ない直線番長マシンになります(アメリカにはそういう自動車レースもあります)。
それにしても、なんで「早い(エスプレッソ)」にそこまで拘るかな(爆)。
ウマい飲み物にしたきゃ、何もかも絞り出すような高圧蒸気を使う乱暴な入れ方を止めればいいだけの気がするんですが…ハテ?
しかもエスプレッソは高級志向だという…入れ方考えると、どこがだよ、って思うんですよね…。昔食堂にあったインスタントメン自動販売機を、いくら高級高性能志向にしたって、本職の蕎麦屋やラーメン屋には負けるじゃん?とか思うんですよ、ふつーに。
やっぱイタリア人、どっかヘンな気がします(ごめんなさいーっ)。
で、ジャンクフードで合成甘味料による味覚障害気味のアメリカ人が改良したのがシアトル系…。濃い苦味濃い甘みで、ガツンとくる飲むスイーツ。
そーいや、カレーは飲み物、って言葉もあったよな(笑)。
なるほど、なんか腑に落ちたぞ(爆)。
PS:
バリスタのチャンピオンとか持てはやされてますが、コーヒー牛乳やインスタントラーメン作りの職人、みたいなモノですよね…。別にそーいう職人がいたっていいんですけど(笑)。
スタバ=非喫煙者向け、ドトール=喫煙者向けという図式があるそうです。でも、スタバほどの味覚障害予備軍方向だと、将来の肥満、糖尿、高血圧などの温床ともなりそうで、どっちが健康的なのかわからなくなるなぁ、と(笑)。
ちなみに甘みは麻痺しやすく、肥満固体は甘み感知能力が低下している傾向が強い、というラットの実験結果があるそうです。
スタバに行くなって言うわけじゃありません(笑)。でも、ほどほどに(^^)。イタリア人もアメリカ人も、中年以上の肥満率が非常に高いですから。
