歩いて、山を登っている途中で左側に妙見の森ケーブルが出現!

 

山頂の四等三角点・点名「妙見山」。ふるさと兵庫100山には、「妙見山」が3つある!

 

日蓮宗の能勢妙見山の本堂。ひっきりなしにお参りがあるので、無人状態の写真撮影は大変だった。

 

信徒会館「星嶺(せいれい)」。本堂とは対照的な現代建築。特定の行事のとき以外、中には入れない。

 

山頂からの展望。真ん中あたりでおへそのように出っ張った山が甲山。その右側が六甲山系。左側が大阪湾。以前行った、宝塚市の中山寺からの展望に似ている。

 

行きは歩いて登ったので、帰りはリフトとケーブルカーで下山する。リフトもケーブルカーと同時に廃止になる。

 

下り方向のケーブルカーの線路。

 

妙見の森ケーブル「ほほえみ」。長い間、お疲れ様でした・・・

 

 

 妙見山(能勢妙見山)(のせみょうけんさん)は、兵庫県川西市と大阪府豊能郡能勢町・豊能町の県境にある標高660.1メートルの低山です。山頂には四等三角点・点名「妙見山」があり、日蓮宗の寺院・能勢妙見山(能勢妙見堂)があります。ふるさと兵庫100山に選定されています。その道は、近畿自然歩道の一部であり、おおさか環状自然歩道の一部でもあります。

 

 さて、兵庫県は兵庫五国とも呼ばれる通り、播磨・摂津・丹波・但馬・淡路の合わさった県です。このたび歩いた妙見山は能勢妙見山と呼ばれますが、「ふるさと兵庫百山」には3つの「妙見山」が紹介されており、さらには山と渓谷社の旧版「兵庫県の山」には、別の妙見山の記載があります。

 整理してみましょう。今回の標高660.1メートルの能勢妙見山(兵庫県川西市・大阪府豊能郡能勢町・大阪府豊能郡豊能町)。次に養父市と美方郡香美町の境にある標高1139メートルの但馬妙見山、そして多可郡多可町にあり、別名・妙見富士と呼ばれる標高692.6メートルの妙見山、この3つが「ふるさと兵庫100山」の「妙見山」です。さらに山と渓谷社の旧版「兵庫県の山」には、淡路市にある標高522メートルの伊勢の森・妙見山の記載があります。

 これらは、全国でいかに北極星、北斗七星、妙見菩薩への信仰が篤く、仏教の中でも特に日蓮宗が全国的に広まっていたかを表しています(日蓮宗以外でも、妙見信仰はあります)。

 

 自分は乗り物マニアではないのですが、ぶら下がり式モノレールには乗った記憶がなかったので、休止前に上野動物園のモノレール(東京交通局上野懸垂線)を体験しに行ったことがありました。

 

上野動物園のぶら下がり式モノレール(東京都交通局上野懸垂線) | 武術とレトロゲーム (ameblo.jp)

 

 インターネット上の情報で、能勢妙見山にある能勢電鉄のケーブルカー「妙見の森ケーブル」とリフトが今年の12月3日に廃止になるとの情報を得ました。山歩きを趣味にしている自分としては、まだ歩いていない能勢妙見山を登りは徒歩で、下りはリフトとケーブルカーで体験することとしました。

 しかし、(半分大阪府ですが)兵庫県の東の川西市へ西の姫路市から移動するのに、こんなに時間がかかるとは思いませんでした。ぶっちゃけ、梅田駅からの方がよっぽど早い。まず山陽電車に乗り、高速神戸で阪急電車へ乗り換え、十三で阪急宝塚線へ乗り換え、川西能勢口駅から能勢電鉄へ乗り換え妙見口駅で下車。妙見口駅からケーブルカーの黒川駅まで、結構距離があるのには驚きました。

 

 今回は新滝道コースと呼ばれるコースで、黒川駅の右側(東側)から歩き始めました。コンクリートで固められているが経年で落ち葉と苔の覆った道、里山整備のときに斜面の小石を下の山道へ移動したのか小石でガレ場のようになった道、階段状に整備された道といろいろ楽しめました。直登に近いところもあり、かなり汗をかきました。道中には、滝行も申し込めるように見える白瀧稲荷神社もありました。谷っぽい道で木陰が多かったので、もっと暑い時期でも体力を消耗しにくい道と思いました。

 

 山頂へのアクセスは、自分のような徒歩やケーブルカー&リフトだけでなくマイカーでも可能となっており、サイクリストの方々も見かけました。年齢と体力に見合った楽しみ方ができる場所でした。山上のたたずまいは、以前に行ったことのあり、同じく日蓮宗系で岡山県にある最上稲荷との類似点を感じさせました。 

 信徒会館「星嶺(せいれい)」は青空に映える現代建築でしたが、中へ入ることはできませんでした。真上から眺めると、能勢妙見山のシンボルマークに見えるようです(真上から見る方法がありませんが)。古風な本堂とは対照的でした。

 

 帰りはまず、リフトに乗ります。リフトに揺られながら、須磨浦山上公園のリフトや天橋立のリフトを思い返していました。そして、ケーブルカーへと乗り換えました。最後に乗っておこうとする人が多く、ダイヤ通りではなくピストン運行だったと思われます。いっぱいにお客さんを詰め込んで発車しました。六甲ケーブルや高野山ケーブルには乗ったことはあるけれど、比叡山は徒歩だったからケーブルカーは乗ってないな、とか考えていました。戦中に妙見山のケーブルカーは一度撤去されたらしいですが、もともと信仰と結びついた大正時代末からのケーブルカー、長い間お疲れさまでした!

 

妙見山ハイキングの定番コース紹介|のせでんハイキング|おでかけ・沿線情報|のせでん【能勢電鉄】 (hankyu.co.jp)

 

妙見山 (大阪府・兵庫県) - Wikipedia

 

妙見山 (みょうけんさん) - 能勢妙見山 (のせみょうけんさん):660m - 山と溪谷オンライン (yamakei-online.com)

 

29-30_ハイキング_妙見山_PDF用 (toyokan.net)

 

能勢妙見山ハイキング!! | hair make itoh のブログ (ameblo.jp)

 

 

※関連リンク先

山歩き まとめ(改) | 武術とレトロゲーム (ameblo.jp)