山歩き初心者は、このマップの神前山の表示から西側(左側)へ回り込んで、直谷池を目指してはいけない。

 

登山口となる二之宮神社。境内東側(右側)が、登山口。

 

鉄塔南の磐座(いわくら)。ここが神前山の山頂との解釈もあるが・・・

 

千束山(神前山・扇山)からの展望。樹木が伐採されており、市川などがよく見える。

 

 

 神前山(かむさきやま・かんざきやま)は、神崎郡福崎町にある標高236メートルの低山で、山頂に磐座(いわくら)があります。ただ、その北にある標高333メートルの千束山(せんぞくやま)、別名扇山のことを神前山と呼ぶこともあるようです。一枚目の画像の「磐座」の場所が「神前山」で「神前山」の場所が「千束山」とされる場合と、「神前山」の場所が「神前山・別名千束山」とされる場合があります。福崎町のある神崎郡の「神崎」の語源になったとも言われています。

 

 さて、2012年10月13日に、福崎町観光協会主催で神前山ハイキングが開催されたようで、自分は参加できませんでしたが、大事に参加者募集パンフレットを保管しておりました。

 

https://blog.goo.ne.jp/fukusakikankou/e/5d084e8049b7a630abfe01be7a6d40f7

 

 低山歩きや里山歩きも好きな自分が、今頃になってこのときのパンフレットの地図を参考にして、今年9月初旬に山歩きを敢行しましたが、そもそもこれが間違いでした。一枚目の画像を見ればわかるように、二之宮神社から登り始めて、標高333メートルの神前山(千束山)に辿り着いたあと、元来た道を引き返すか、画像の東側(右側)に下山して千束登山口に出るべきだったのです。当時の神前山ハイキングのパンフレットでは、標高333メートルの神前山(千束山)から西側(左側)へ下りて、直谷池へ出るコースが示されていました。直谷池から二之宮神社までは道が舗装されており、わかりやすく安全な道でしたが、標高333メートルから直谷池までは、この7年間で踏み跡が曖昧になっている上、道標や看板がなく、今回の山歩き中には誰一人とも出会うことがなく、下手をすると遭難するかもしれないところでした。頼りになるのは、ときおり現れる蛍光ピンクのテープくらいでしたが、沢を下りる方向にテープが巻いてあり、「これで本当に下山できるのか?」と心配になりました。と言うのも、道迷いしそうになったときの大原則は「沢を下りようとしてはいけない。」であり、「主に人工林で、ピンクのテープが続いているときは、作業をするための目印に過ぎない」からです。結果的に、沢のようなところを下りて直谷池へ出るのが正解でしたが、今までの低山単独行で、兵庫県と岡山県の県境の「庄ノ上山」を歩いたときと一ニを争うほど危険でした。

 

https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12506016633.html

 

 トレッキング初心者には、この西側~直谷池コースはお勧めできません(地図を読むのにたけており、GPSも駆使できる人は問題ありません)。「庄ノ上山」のときと原因もほぼ似通っており、看板や道標が皆無であること、下草と低木のみ伐採されて雑木林のようになっており、踏み跡が曖昧でどこが山道かわかりにくくなることと、地元の人も好んで歩くような場所ではなく、誰にも確認できない上、遭難時の目撃情報に繋がらないことが大きいと思います。

 

 さて、JR福崎駅で下車したあと、北へ北へと歩き二之宮神社を目指しました。私のトレッキングの体験のみで話をさせてもらうと、神社が登山口の場合、神社の右側(南向きの建築物の場合東側)から回り込んで頂上に向かう場合が圧倒的に多いです。今回もそうでした。8月なみの気温でクラクラしましたが、鉄塔から少し南側へ戻り標高236メートルの磐座へと到着しました。2012年のハイキングのパンフレットでは、ここが「神前山」とされています。岡山県津山市の「神南備山」や「神楽尾山」もそうでしたが、「神」の名の付く低山は、登っていて良い気分になります。磐座はピークよりもやや下にあり、わかりにくいかもしれません。南側への展望は2012年当時ほど樹木が伐採されておらず、それほどよくもありません。

 さらに北へと歩き、標高333メートルの千束山へ到着しました。ここが神前山や扇山と呼ばれる場合があることは、前述の通りです。こちらの山頂は人工的に樹木が伐採されており、三枚目の画像の通り、良い眺めでした。それからの西側への下山は、前述した通りです。

 

 

http://kitaharimanosato.sakura.ne.jp/25nenndo/kamusakiyamasennzokuyama/kamusakiyamasenntukayama.html

 

http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/kanzakisakado.html

 

http://kobayashihiroshi.blog.shinobi.jp/Entry/822/

 

http://bansyu.com/mt0070/mt.htm

 

山で昼寝 : 福埼町の神前山へ (livedoor.blog)

 

 

※関連リンク先
「『播磨国風土記』の餝磨郡伊和里の条の十四丘伝説とウォーキングまとめ」
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12640536361.html

「山歩き まとめ(改)」 
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12624377490.html