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蛤山(振袖山)から眺める八丈岩山(左側中央)。
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今回は、辻井東山公園の道向かいにある登山口から登る。
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書写山方面を望む。
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八丈岩山、山頂付近。三角点は別の所に。
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八丈岩山から見た姫路城。


 八丈岩山(はちじょうがんざん)は、姫路市にある標高172.8メートルの低山です。
 岩山(がんざん)と言われても、自分らの世代は『北斗の拳』の「岩山両斬波(がんざんりょうざんぱ)」を連想してしまうくらいが関の山ですが。
 『播磨国風土記』の「因達神山(いだてのかみやま)」に比定されています。因達神(射楯神)は、スサノオの子の五十猛神(イソタケル、イタケル)のこととされます。
 
 自分の場合、山登りを誰かから詳しく教わった訳でもなく、ほぼ単独行ですので、冬山を登るスキルは持ち合わせていません。さいわい、姫路市南部は冬場もほぼ積雪がなく、山道が凍結することも稀ですので、冬は低山歩きに向いています。
 
 以前、高校生時代に自分が男山を登る機会がなく、この年齢で初めて訪れて感慨深かったことを書きましたが、この八丈岩山や金山(八代山)も、全く登る機会がありませんでした。或る高校のワンダーフォーゲル部は、この八丈岩山で普段のトレーニングをしていたけれど、その頃の自分はこの山には見向きもせずに、合気道の道場に足繁く通っていたな、と思いにふけってしまいました。

 今回は、自転車で移動したのち、危険性も少ないので、あまり下調べをせずに、ワクワク感を大切にしつつ登り始めました。登山ルートがいくつもあることだけは知っていたので、山の周囲をめぐっているうちに登山口があらわれるだろう、程度の認識でした。

 辻井東山公園の道向かいに登山口を発見しましたので、そこから登りました。この山周辺は住宅地のため、自転車でさえ駐輪するのをはばかられる所が多かったです。最初のうちは、ロープを使わないといけないほどの急登でしたが、ある程度登ると、広めの登りやすい道となりました。
 
 山頂には大きな岩盤があり、なかなかの展望でした(八畳ぐいらいの岩→八丈岩山?)。姫路城も名古山霊苑も播磨灘もバッチリ見えます。看板によると、現在蛤山(振袖山)にある高岳神社は、もともとこの山にあったようです。姫路市には、「地域夢プラン」と呼ばれる事業があって、地域振興に補助が出るのだと思いますが、地元の里山の整備に使われている場合が多いです。この山道もそのようでしたし、看板も「地域夢プラン」によるもののようです。自分のような低山巡りをする者からすると、「地域夢プラン」で自然や歴史に触れやすくしてもらっており、ありがたいものです。

 山頂からいくつものルートがあったのですが、自転車を取りに戻ることを考慮して、水道局タンクに寄ってから、田寺山手町方面の登山口へと下山しました。書写山と同じく、様々なルートがあるようですので、これから何度も楽しめそうです。三角点も次回に取っておきます。

 もっと歩きたかったので、今度は自転車で金山(八代山・播磨柴崎山城構居跡)へと向かいました。


「八丈岩山」