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左上、長田神社。右上、高取神社本社拝殿。左下、荒熊神社。右下、那須神社。
 
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高取神社奥宮。境内末社、金高神社。このさらに裏(上)が山頂。
 
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高取山山頂には、こんな石碑が。
 
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荒熊神社境内にある三等三角点「高取山」。
 
 
 以前に六甲全山縦走路四分割の第一区間(一番西側)となる「山陽電鉄須磨浦公園駅→鉢伏山→旗振山→鉄拐山→おらが山→高倉台→栂尾山→横尾山→東山→板宿八幡神社→山陽電鉄板宿駅」と歩いたことがあります。
 
 
 今回は、その続きとなる高取山(たかとりさん、たかとりやま)に登ることとしました。高取山は、神戸市須磨区と神戸市長田区の境界にある標高328メートルの山で、ふるさと兵庫100山に選定されています。毎日登山で有名な山です。
 
 昔は、神撫山(かんなでやま)と呼ばれていたようで、その点では、昨年秋に登った岡山県津山市の神南備山(かんなびさん)や、兵庫県豊岡市の神鍋高原(かんなべこうげん)と、ほぼ同語源かもしれません。
 
 旧版『分県登山ガイド27 兵庫県の山(山と渓谷社/中村圭志。・著)』や、『ヤマケイアルペンガイドNEXT 六甲山(山と渓谷社/中村圭志・監修)』で紹介されているルートは、「山陽電鉄西代駅→鷹取団地前→登山口→白川大明神→高取神社→高取山山頂→荒熊神社(三等三角点・高取山)→那須神社→堂ノ下バス亭」となっています。対する『ふるさと兵庫100山(神戸新聞総合出版センター/兵庫県山岳連盟・編)』では、「神戸高速鉄道高速長田駅(または地下鉄西神山手線長田駅)→長田神社→長田小学校→高取神社登拝口→白川大明神→高取神社→高取山山頂→荒熊神社(三等三角点・高取山)→山陽電鉄板宿駅や神戸電鉄各駅等お好み下山」となっています。
 自分は、神社めぐりがしたくなったのと、前回の六甲全山縦走路四分割が板宿駅で終了している理由から、『ふるさと兵庫100山』紹介のルートから山陽電鉄板宿駅でルート終了とすることにしました。高取山周辺は神社が多いことと、茶屋が多いことが特徴の気がします。
 
 かつて、岡山県の那岐山には、「那岐山最高点」と「名義山三角点」がある話をしたことがありますし、摩耶山も、「三等三角点」と「最高地点」が別であることについて述べました。
 このたびも例にもれず、「高取山山頂」は、高取神社奥宮、境内末社の金高神社のさらに裏(さらに上?さらに北?)にあります。それに対して「三等三角点高取山」は、荒熊神社境内の本殿に辿り着く前の展望の良い場所にあります。荒熊神社は、須磨区側の山頂にあたるらしいです。両者の距離は、さほど離れていないので、両方寄って返るべきでしょう。
 
 少し意外だったのは、『ふるさと兵庫100山(2011年1月21日第2刷)』の写真に掲載されている「高取神社登拝口」の表示がなくなっていたこと。長田小学校北西の歩道橋を渡り、少し南西に歩くと登拝口の階段が見えるのですが、表示がないと通り過ぎそうになります(郵便局まで行くと行き過ぎ)。
 舗装された道(コンクリート階段)を歩き、一度土の道に戻ってから、よく整備された舗装道路(高取神社の参道)となります。今回のコースの面白さは、舗装された参道(サンドウ)と、土の山道(サンドウ)の両方の良さを、交互に味わえる点にあるかもしれません。
 
 高取神社の境内は神域で、「走るな」とか、「金属のある登山靴や、タイヤのある乗り物禁止」とか、書いてありました。トレイルランニングの方や、マウンテンバイク愛好家の方、スケートボーダーの方とは、自分は価値観がやや合わないのですが、山そのものや神聖な存在への畏敬の念は、忘れないでほしいものです。本殿右側の登り道は、落石のため侵入禁止になっていました。
 さらに奥宮へ上がり、瀬戸内海と阪神方面の絶景を堪能しました。須磨アルプスや摩耶山にのぼったときほど晴れていなかったのは、少し残念でした。
 
 そこからさらに西へ歩き、荒熊神社へ向かいました。赤い鳥居をくぐりつつ、本殿に辿り着く前の左側(海側)に、三等三角点はありました。六甲全山縦走路で下山し、舗装道路に出たあと、那須与一墓所(全国に何カ所もある?!)と那須神社に寄って、山陽電鉄板宿駅から帰宅しました。那須神社の「那須」は、那須与一の「那須」です。
 
 自分は、日本史について、いまひとつ疎いところがあるのですが、摂津国(阪神)を歩いていると、那須与一や、楠正成などの大人物が登場して、もっと知識を深めなければと反省することもあります。現代と違い、その昔日本の中心は関西にあったんだな、と思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
※関連リンク先

「山歩き まとめ(改)」 
https://ameblo.jp/musyaavesta/entry-12624377490.html