私の風邪のため延び延びになっていた父との面会。

今年になって、ようやく施設を訪ねることができました。

現在は親族限定・短時間という制限付きで、賀状等、郵便物も

私が事務室で確認することになっているため、少したまっていました。

 

父は体調も良く、二人で鴎外の話をすることができました。

きっかけは、以前にも書いた、鴎外好きの医師との会話です。先日、

「『北条霞亭』は読んだ?」

と聞かれ、「とても無理です」と答えると、

「ダメだなぁ」

と一蹴されてしまいました。

そこで、鴎外好きの父にも訊いてみたところ、

「『北条霞亭』は無理!」

と即答。

 

試しにChatGPTに「三部作(渋江抽斎・伊沢蘭軒・北条霞亭)を

完読する人っているの?」と尋ねてみたら、

即座に「ほとんどいません」との回答。思わず吹き出してしまいました。

 

感情描写も盛り上がりもない、淡々とした史伝。

正直、『渋江抽斎』だけでも相当なハードルです。

鴎外、これはもう、読まれることを前提に書いていないと思いますよ。

 

それに、「読み込めば自然と鴎外好きの仲間が寄ってくる」と

その医師は言いましたが、本当かいな?。

短い面会時間でしたが、父とそんなふうに笑い合える話ができて、

一安心でした。