スペイン旅行6日目その2~満喫!バルセロナの午後~ | 仲良し母娘の旅日記

仲良し母娘の旅日記

定年退職を迎えた60代母と有給休暇の取りやすさだけが取り柄の会社に勤める30代娘による国内外の旅行記です。

2023年5月から6月に行ったスペイン旅行。

 

その記録を2023年中には書きあげると高らかに宣言したはずが年末にちょっとアクシデントがあってかなわず、新年はりきって書いていたら元日から大地震(実は3月に母娘2回目の金沢・能登旅行を予定していたんだけど・・・)、2日に航空事故と新年早々悲しい出来事が続いています。

 

被災者でも事故の関係者でもない母娘ができることは日常を過ごし続けることだと思うので、次の旅行に向けて計画を立て始めています。

まずはスペイン旅行記を終わらせるところから。

どうか一人でも多くの人が無事でありますように(2024/01/05)

 

 

メルカドーナ

6日目の午後はフリータイム。
カタルーニャ音楽堂の見学ツアーに参加したあと、フラメンコを見て、現地在住の日本人ガイドと行くタパスツアーへ。
どれも個人手配したものです。
 
カタルーニャ音楽堂の見学までは時間があったので、音楽堂の場所を確認したあとゴシック地区の近くにあったスペイン資本のスーパー「メルカドーナ」へ。
 
 
スーパーのお肉売り場で生ハムの原木とはさすがスペイン!
 
郊外の大型店舗はかなりいろんなものを扱っているとか。
 
これからいろんなところに行かなければならないので、見るにとどめたけど生鮮からお惣菜、お土産に適したお菓子類まで母娘が寄った「メルカドーナ」は小型店舗だったけど不自由しない品ぞろえでした。
 
 

カタルーニャ音楽堂

 
いい時間になったので、小雨がぱらつく中カタルーニャ音楽堂へ。
本当にこれが、あのきらびやかなカタルーニャ音楽堂?という外観。
 
チケットブースでバウチャーを見せるとツアーの列を案内され、イヤホンガイドをもらいました。
日本語ガイドがなかったので、仕方なく英語で。
 
ツアーは40人くらいの参加者。
ほとんど欧米系の観光客だったけど、午前中の「グエル公園」でけがしたおじいさんを心配していたお医者さまのオジさま夫婦もいらっしゃいました(奥さまに「どういうご関係ですか?」って言われるほど似てない母娘でした)。
 
まずは大型スクリーンでカタルーニャ音楽堂のなりたちなどを見たあと、音楽堂の中を案内してもらいます。
 
ガイドのおねえさん(映画「トワイライト」のアリスばりにベリーショートが似合う美人)は愉快な人らしく、結構な頻度でツアーに笑いが起きました。
もちろん英語なので、何を言っているかわからない娘は愛想笑い。母はそもそもイヤホンをつけもしませんでした(笑)
 
ツアーはいよいよ音楽堂の中へ・・・
 
 
舞台は夜に行われるコンサートの準備中のようだった。
好きな客席に座ってガイドを聞きながら写真を撮ります。
 
 
注目すべきは天井。
 
 
ファッ?!って感じ。
 
 
2階も案内していただきました。
 
 
歴史ある音楽堂ですから、座席ソファのふかふか感なんかは最新ホールの方が良いでしょうけど、この雰囲気の中で聴く音楽は格別でしょうね!
2020年当時に予定していたスペイン旅行では、バルセロナ滞在の夜にカタルーニャ音楽堂でフラメンコがあったのでチケットまで取っていたんでした。
見てみたかったなあ!
 
 
絵画のような美しさを堪能したあと、イヤホンガイドを返却してカタルーニャ音楽堂をあとにしました。
 
 

ブボ・バルセロナ

次の予定・フラメンコ鑑賞まではしばらく時間があったので、旧市街にある日本でも有名なパティスリー「BUBO BARCELONA」に行ってみました。
 
 
入った瞬間カカオの良い匂いが。
お兄さんが東京に住んでいたことがあるという店員さんにすすめられるがまま、4種類くらいを試食させてもらった中からマカダミアとピスタチオのチョコを購入。
 
1つ10.5ユーロ。
 
そしてパティシエコンクールで1位になったというシャビーナというケーキをチョコレートケーキが大好きな母が食べました。
ちょっとスパイスっぽい香りがします。6.8ユーロ。
 
娘のは5.8ユーロ。
 
コーヒーと共にいただきました。
結構大きなナッツをコーティングしたチョコレートを4つも試食(細かく砕いてとかじゃなくて、商品まるまんま)させてもらった時点で十分お腹いっぱいだったので、ケーキは2人で1つでよかったねってあとで話しました。
スペインのお店は買うとわかるととても親切にしてくれます。
 
 

フラメンコ鑑賞

そうこうしているうちにいよいよフラメンコの時間に。
母娘が訪れた「パラウ・ダルマセス」はピカソ美術館のそばにある、貴族の館を改修して造られたタブラオだそう。
中庭の雰囲気が素敵。
 
 
チケットブースでバウチャーを提示するとチケットドリンクがもらえました。
まだ時間があったので、中庭でいただきます。
客席は3つのゾーンに分けられていて、母娘はゾーンA。前から3列目とかだったかな。
 
 
 
妖しい雰囲気。
ゾーンで座席の色が違うから迷うことはないでしょう。
公演中、写真動画は撮り放題。
 
2020年当時のスペイン旅行を中止してから、せめてスペインの雰囲気だけでも!とフラメンコダンサー・SIROCOさんのフラメンコ公演に行っていた母娘なので、フラメンコがギターに合わせて踊るだけじゃなくて、かなりしゃがれた声のオジさんが歌を聴かせる一面もあるっていうのはなんとなくわかっていたんだけど、本場のフラメンコは・・・
 
 
しゃがれ声はオジさんじゃなくてオバさんだった!!
 
 
 
ダンサーは4人で、それぞれ踊ったり組んで踊ったりいろいろだけど、常にしゃがれ声のオバさんが歌っていて(カンテというそう)、何ならオバさんのソロの時間も結構多くて、と新しい発見が。
 
手拍子をまねしてみようと思ったけど、リズムに法則性を見出せずに諦めました。
 
ほとばしる汗まで見える距離でしたから、迫力は満点。まさに情熱的!
「パラウ・ダルマセス」はロケーションはいいけどダンサーの実力はイマイチ、なんていう書き込みを見たりもしていたけど、アンダルシア地方のタブラオでフラメンコが見れるっていうだけでも価値があるのでは(単純)
 
欧米系の人が多かったからか、客席からは大きな声がたくさん飛んでました。
 
 
 

バルめぐり

フラメンコが終わったら、バルセロナ在住のガイドさんが連れて行ってくれるタパスツアーへ。
バルセロナのカテドラル「サンタ・エウラリア大聖堂」前で待ち合わせです。
 
 
バルセロナと言えばサグラダ・ファミリアばかりがもてはやされるけど、教会の格としてはこちらの方が断然上だとのこと。
地味に見えるけど、雰囲気があってとっても素敵。
 
 
時間5分前にあらわれたのはバルセロナ在住歴18年のクニモトさん。
 
このスペイン旅行ではスリを警戒して貴重品を入れたポシェットを常に首から下げていた娘と違い、クニモトさんはちょっと近所まで出てきた(まあその通りなんだろうけど)というラフないでたち。
さっそく1軒目に連れて行っていただきました。
 
 
このツアーの進行はガイドさんに一任されているようで、「今日がスペイン旅行の実質最終日だけど、タパスやピンチョスはまだ未経験」という母娘の声を聞き、それなら!と連れて行ってくれたのはピンチョスのお店「BILBAO BERRIA LA BARRA」。
大聖堂のすぐそばでした。
 
20種類はあるピンチョスを自由に取ってきて、串(形が3種類ある)の数を数えて会計するという面白いシステム。
 
も~どれもおいしそうで非常に迷った!温かいピンチョス、冷たいピンチョス、本当に種類豊富。
 
母セレクト
 
娘セレクト
食の好みが似ている・・・。
 
 
ピンチョスと言っても、結構大きくて存在感があります。これに1ドリンクをごちそうになりました。
 
隣のテーブルに座ったアジア人と欧米人のカップルがピンチョスを山のように取っていて、思わずクニモトさんが「隣の兄ちゃんはどれだけ大食いなんだ」って何気なくツッコんだら、隣から「ぼく日本人です」と返ってきました( ´艸`)
 
聞けば現地に住む学生さんだそう。
テクノカット?っぽい髪型だったから娘も中国か韓国の方だと思いました。
それにしてもほかのテーブルでワインをボトルで空けてるオジさんたちも、特段観光客っぽい感じはしないし、大聖堂の近くとはいえ地元の人が行くお店に行けてうれしい!!
 
 
複雑に入り組んだ旧市街を案内していただきながら2軒目へ。
 
そういえばスペイン国旗をはじめ旗をやたらたくさん見たんだけど、クニモトさんによると広場や路地に向けて見えるようにキューバ国旗のような星がついている旗を掲げているところはカタルーニャ州の独立賛成派なんだとか。
 
 
すごい存在感の「母国語(カタルーニャ語)で話そう」人形。
 
 
というわけで2軒目。
 
立ち飲みもできるバル「la plata」。
クニモトさんは常連さんらしく、店員さんが彼の姿を見つけたとたんオーダーしてないのにテーブルに運ばれてきたのがこちら。
 
イワシの唐揚げ!(写真は1人分)
このお店の名物なんですって。
 
これがまぁおいしくて、あたまからしっぽまでまるっといただきました。
塩加減が絶妙!揚げたてだけあって、アツアツなんだけどサクっと軽くて本当に美味でした。
ここでもドリンクと共にいただいきましたよ。
 
そうそう、スペインはどこでもトイレ事情がよかったです。
イタリアに行ったときは、観光客向けのトイレはそもそも存在しないか、あったとしても観光客に使われてたまるか!という鋼の意思(?)を感じたけど、スペインでは便座もあるし、トイレはきれいだしで困りませんでした。
そういう意味で心配せずに旅行できてよかった。
 
 
それではいよいよラストの3軒目。
 
 
結構歩いてたどり着いたのは「celler de la ribera」。
 
メニューが読めない母娘はクニモトさんのおすすめで、地元民もよく食べるという「タコのガリシア風」と「イモの2種ソースがけ」をお願いしました。
タコは見た目より柔らかく、イモにかかったブラバスソースは思っていたより辛くないし、アリオリソースはコクがあってなめたくなるほど美味!!
 
ティータイムに食べた「ブボ」の試食チョコ+チョコレートケーキで胸がいっぱいになっていた母はすでにあまり箸が進まなかったけど、タコもイモも大好きな娘はペロリでした。
 
 
 
 

夜のサグラダ・ファミリア

このナイトツアーはバルに連れていってもらうだけじゃないんです。
なんと!ライトアップされたサグラダ・ファミリアを観に連れて行ってくれるんです!
 
ということでおなかもいっぱいになったところで地下鉄に乗ってサグラダ・ファミリア駅へ。
 
 
クニモトさんによると「大阪は国際基準」。
バルセロナもエスカレーターは右側に立つし、スペインでは「赤信号=気をつけて渡れ」だそう(笑)。
 
「地下鉄は特にスリが多い」とガイドブックに乗っていたから、もはや乗客全員がスリに見えた母娘だったけど、バルセロナの住民・クニモトさんいわく「スリは見ればだいたいわかる」という。
なんでも目の動きが違うんですって!
ちなみにクニモトさんは18年バルセロナに住んでいて一度もスリに遭ったことはないそう。
 
何事もなく到着。
 
 
時刻は21時すぎ、着いたときはまだ藍色くらいの空だったけど、どんどん真っ黒になっていきました。
 
やっぱりスゲー!
 
 
 
縦でもどうぞ!
 
 
ベストスポットからもこのとおり。
 
しかしクニモトさんは嘆いていた。
「観光客は『サグラダ・ファミリアの良さを撮れていない』」!
 
 
ということで彼の言うままに撮った写真がこちら。
 
 
わかりにくいと思うけど、この池にリフレクションするのが良いらしい。
すごく引きだけど、いわく「サカサダ・ファミリア」。おやじギャグかよ!
まあオジさんか・・・。
 
風の強い日、天気の悪い日は見れないのでラッキーだったかも!
って、昼の写真を見返してもこんな風に撮ってる写真は一枚もないので、もっと早く知りたかった~。
 
 

盛りだくさんの一日でした

その後、3軒目で食べたイモのソースがけのアリオリソースの美味しさにハマった娘はぜひ買って帰りたい!!とクニモトさんに付き合ってもらいサグラダ・ファミリア近くのコンビニでゲットしました。ハインツだ!
 
スペインに来てから現金を使う時、瞬時に小銭の見分けがつかなくてお札で払い続けていたので小銭入れがパンパンになってたんだけど、なるべく細かいものを優先してクニモトさんが小銭を選んでくれてそれで払ったので、お財布がずいぶん軽くなりました!
ドヤ顔のクニモトさん、そして大量の小銭で支払われたアラブ系の店員さんの微妙な表情が今でも忘れられないです・・・(笑)
 
 
 
というわけで、無事にアリオリソースをゲットしたらサグラダ・ファミリア前のバス停からホテル目の前までバスで送ってもらってお別れです。
 
最後にクニモトさんに「スペインに来て驚いたことは何ですか?」って聞いたら、「特にないかな」という答えが返ってきました。
とはいえ、たしかに人はルーズだけど、そのぶん自分もそれなりのルーズさが許される国なので、他人にも自分にも寛容でいられると。
日本は「普通」のレベルが高いともおっしゃっていました。なるほど。
 
そして「ガイドするときに大切にしていることは?」との娘の微妙な質問に、クニモトさんは「リスペクトを忘れないこと」と即答。
その真意は、観光客にとっては観光名所でも日頃のお祈りの場として使われている誰かの日常でもあるわけで、そこによそ者としていわばテリトリーに入っていくのだからついしげしげ見たり写真を撮ったりしがちだけど、マナーや思いやりは万国共通だとのこと(意訳)。
クニモトさんがガイドだけで生きている人なのか、片手間でやってるのかはわからないけど、それは自分のホーム以外を訪れるときに忘れてはいけないなあとしみじみ思いました。
 
 
これにてスペイン旅行6日目、バルセロナ観光は終了!
午後の自由行動はぎっちぎちにスケジュールを詰め込んだと思っていたけど、合間を見てスーパー見たりケーキ食べたりとそれなりにゆったりできたし、カタルーニャ音楽堂もフラメンコもバル巡りも楽しかった!
あ~~~もう帰国かあ!とホテルに戻ってまずは荷造り。
 
明日はまさかの朝5時出発ですから、早く寝なくちゃ!と思っていたらガイドさんが朝ごはんのボックスを持ってきてくれました。
 
 
名残惜しいけど、ていうか2日目にマドリッドで闘牛見たのが違う旅行だったかと思えるほどの移動距離でしたが、これにてフレンドツアーの「優雅なスペイン」、現地での行程が終了しました。
 
 
本当はここで終わってもいいんだけど、一応8日間のツアーだから帰りの飛行機のことやお土産のことなどももう1つか2つ記事書く予定です。
1日目を書いてからやや半年、その間いろんなことがあったけど、毎日平穏に暮らせることが何よりの幸せだとかみしめながら。