スペイン旅行2日目その2~圧巻!ラス・ベンタス闘牛場の闘牛~ | 仲良し母娘の旅日記

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定年退職を迎えた60代母と有給休暇の取りやすさだけが取り柄の会社に勤める30代娘による国内外の旅行記です。

ラス・ベンタス闘牛場

今日は19時からサン・イシドロ祭中の闘牛観戦だけど、その前に会場となっているラス・ベンタス闘牛場について知りたい!ということでオプショナルツアー販売会社の「VELTRA」にて「ラス・ベンタス闘牛場 見学ツアー」を予約していました。
 
ツアーと言っても、入り口で日本語のオーディオガイドを借りて自由に場内を見て回るという気楽なもの。
それでも知ってると知らないとでは闘牛の楽しみ方も違ってくるかもしれませんからね!
 
というわけで向かうは「ラス・ベンタス闘牛場」。
本日のフレンドツアーはお昼を食べ終えてホテルまで送ってもらったところで解散したので、その足でホテルの最寄りのアントン・マルティン駅からメトロに乗りました。
この頃にはちょっと雨がパラパラ。
 
写真を撮り忘れたけど、マドリッドの地下鉄にはICカードが導入されていて、英語に対応した自販機で買いますよ。
いくらか忘れたけど、ICカード大のデポジットが2ユーロくらい?だったかな・・・そのほかに運賃が2ユーロくらい?だっけな・・・
 
母娘が2020年にスペイン旅行を予定してその当時に買ったガイドブックにはICカードの記載はなく切符の買い方が書いてあったから、ICカードの導入は2020年以降のようです。
 
 
 
目指すは「ベンタス駅」。
 
スペインで地下鉄に乗るのはスられにいくようなもの、というくらいにスリが多いという地下鉄。
平和な日本では考えられない巧妙かつ悪質な手口も多いとか。
そんな情報があったから車内で写真を撮る余裕はもちろんないほど警戒していたけど、地元の人っぽい方々も当たり前に荷物を抱きかかえているのは、自分の身は自分で守れということですね。
 
あんまりビビりすぎていくつ駅を過ぎたかもわからなくなったころ、ベンタス駅に無事到着。ふう。
 
 
駅を出たら目の前はラス・ベンタス闘牛場でした。どーん!
 
あいにくの、雨。
雨だと闘牛が中止になってしまうこともあるから、ちょっとヒヤヒヤ。
出店がたくさん出ていて、ドリンクやお菓子なんかを売っていました。
 
 

見学ツアーにまさかの事態

時間は16時を少しまわったところ。
見学ツアーの予約は16時30分からで、少し早いけどバウチャーに書いてあった受付場所のチケット売り場に行ってみました。
 
スタッフのおねえさん、バウチャーを見せた娘に衝撃の一言。
 
 
おねえさん「闘牛開催日は16時にゲートが締まってそれ以降は入れないのよ」
 
 
えっ???
 
娘「ツアー会社のページからネット予約したけど、16時半に予約できましたよ???」
 
 
おねえさん「それはあなたとエージェントとの間の問題であって、私は知らないわ」
 
 
降りしきる雨、入れない闘牛場、話しかけてくるダフ屋のオジさん(チケット売り場でドタバタしてたから、闘牛のチケットが欲しかったのに買えなかった人と思われたっぽい)・・・
 
途方に暮れたけど、入れないものはしょうがないし、ツアー会社の連絡先電話番号はバウチャーに載ってたけど、対応言語が英語のみ(白目)
英語での交渉なんてできるわけない母娘はサクッとあきらめ、闘牛場の近くにあるスーパー(カルフール)に行ってみることに。
 
外国のスーパーっておもしろいし!旅にハプニングはつきものだし!!(泣)
 
 
こんな生絞りのオレンジジューサーとか
 
生ハムのこんな売り方なんてスペインでしか見れないと思うし!!(泣)
 
 
まだ時間があったのでカルフールの帰り道にカフェに寄ったんだけど、ショーケースのケーキを指さしてこれ!って言っても、スペイン語でまくしたててくるオジさん(イケオジ)。
なんのこっちゃわからなくて、でも母は見た目が超かわいかったチョコレートケーキが食べたくて、これ!!って言うんだけど、片言でも英語で話そうなんて発想が1ミリもないオジさんのスペイン語に負けて、何の変哲もない普通のチョコレートケーキをオーダー。
 
その時は全然わかんなかったけど、今思うに、冷凍してたケーキをショーケースにうつしたばっかりだからまだ凍ってるんだよね、ってこと・・・かな?・・・多分・・・きっと。
 
 

スペインの国技・闘牛

というわけで、事前学習できぬまま闘牛の時間を迎えました。
この頃には雨があがっていて運が良い!
(ちなみに見学ツアーの会社にはメールで抗議→返金という流れになりましたとさ)
 
ラス・ベンタス闘牛場に戻ったら開場していたので、それはもうすごい人!
テレビ局も来てました。あのダフ屋のオジさん、売れたかな?
 
 
まず、ネットで見てた通り座布団を借ります。下は石ですからね。
1個1.5ユーロ。年季が入っていたけど、案外ふかふか。
 
 
チケットに書かれたゲートまで行きます。
ラス・ベンタス闘牛場は円形なので、どっちから回ってもよさそう。
 
チケットに書かれた10番の入り口に行くと係のオジさんがいて、チケットのQR部分をちぎってくれました。雑!
そして階段をあがるとさらにオジさんがいて、チケットを見せたら座布団を奪い取られて半ば強引に席に案内されました(笑)
 
オジさんからもらった本日の闘牛士情報(読めない)。
 
 
ナッツ売りのオジさん。
闘牛観戦の定番のようで、あっちのオジさんもこっちのご婦人も買ってる。
日本でいうプロ野球のビールみたいな?
次に回ってきたときにはバスケットの中身が半分以下になっていました。
 
昔ながらの地元の闘牛ファンには、いわゆる「推し」の闘牛士がいるらしく、前の席のオバさんはお花をバスケットに持ってきて、推しのときに振りまいてました。
 
甲高いファンファーレが聞こえて、始まりました。
 
 
見学ツアーに行けなかったので、闘牛の順番なんかも全然わかんなかったけど、伝統の国技ですからね。
開始まで必死でネット検索してなんとか最低限の情報だけ手に入れました。
 
 
母娘は前から4列目くらい。「日陰席」です。
たぶん1人120ユーロくらいしたんだけど、それにふさわしい見晴らし。
 
後ろにはロイヤルボックスがあったらしく、見えなかったけど誰かスゴい人が来てたみたいで何かと母娘がいるゾーンに歓声と視線が送られる。それでテレビが来てたのか!
 
 
 
牛登場!
 
まず見習い闘牛士みたいな若い人たちがピンクのヒラヒラで牛をあおる。
ここでこの牛の素質を見抜くとか。
一応見習いさんたちが逃げこめる壁みたいのがあるんだけど、その壁に角で突進していく牛が勇ましい。
なんとその荒い鼻息が聞こえるほど。
 
2番手のピカドールが牛に槍をさして
 
主役のマタドールは真っ赤なヒラヒラ。
ヒラヒラするたびに場内からはオラ!(?)と掛け声。
 
牛は最後の力を振り絞ってヒラヒラに突進。
マタドールが隙を見てトドメの一撃。
 
ついに息絶え撤収。
 
写真でふりかえるとあっけないけど、これがすごい迫力で、一種の形式美というのかしらね、1回の闘牛は20分くらいなんだけど、ピカドールやマタドールによって、そしてその時の牛によって全然違う闘牛でなかなか面白い。
 
 
次の牛案内はなんともアナログな方法で。
 
 
 
これは3回目だか4回目の闘牛で、戦意喪失した牛が白い迎えの牛たちに連れられて退場するところ。
この迎えに来る白い牛が砂場に出てきたとき、アルプスの少女ハイジのヤギ並にピョンピョン跳ねてて可愛すぎた(伝わるかしら)
 
 
そして衝撃は5回目の闘牛。
なんとマタドール、牛の角に刺されて激しく宙を舞う。
場内悲鳴!労災とか降りるのかしら・・・。
 
世界びっくり映像みたいのでよく闘牛士が刺されて怪我してるけど、まさにあんな感じ。
すぐに見習いさんたちが牛の気をそらし、マタドールは一時避難。
関係者に頭から水をかけられたりしながら、なんとか気力を振り絞る。
 
そのあとは本当に素晴らしいものを見せていただきました。
マタドールの鬼気迫る煽りと、漫画みたいに前足で砂を漕ぐ牛。
 
 
動画じゃないのが残念だわあ。
 
 
実は闘牛士が最初の挨拶とき下に落とす帽子がひっくり返ったら不吉っていう言い伝えがあるようで、この刺された闘牛士は帽子がひっくり返って剣で直してました。
 
 
さすがにこの闘牛には場内大歓声。
 
 
闘牛にお出かけの際は、ぜひ白いハンカチをお持ちください。
白いハンカチ=闘牛士にとって最高の栄誉と同時に、牛への賛辞だそう。
 
 
と、まあ画像で振り返ってもなんだかイマイチ伝わらない気がするけど、想像よりずっと楽しかった闘牛でした。
牛が死ぬのに楽しいっていうのもなんだかなと思うけど、闘牛士も命がけで闘っているわけで、ショーなんだけどもはやショーを超えた本当の闘いというか。
 
前の席のお花のオバさんに「闘牛は気に入った?」って聞かれたので、「これからも残したい重要なスペイン文化ですよね」って答えたら、そういうことじゃねえよ、みたいなビミョーな顔をされました。そういうことじゃなかった?
 
 
ラス・ベンタス闘牛場の収容人数は約23,000人とかで、この日の闘牛はプログラムによると8回あるようだった(ネットでは闘牛=6回って書いてあったんだけど、サン・イシドロ祭の期間中だから特別かしら?)。
この日は見える範囲に空席は見当たらず、お祭り中だからなおさらなのか、根強いファンが多いのか、観光客が戻ってきたからなのか、とにかく終わってこの人数が全員退場して地下鉄やタクシーに乗るって考えたら・・・何時にホテルに戻れるかわからん!
 
ということで、後ろ髪ひかれる思いで6回を観終え退場。
 
闘牛場の目の前にいたタクシーに飛び乗り、向かうはディナー!
 
 

Taberna el Sur

さて、2日目の夕食は自由食です。
 
Facebookで見つけたタベルナ、「エル・スール」さんへ。
タベルナって日本でも見かけるけど、スペイン語で「食堂」って意味らしい。
 
事前にFBで予約したいってメール送ってたんだけど、「テーブル席がメインの支店があるよ!」って返事が来て、気を利かせてくれたんだと思うけど「別にカウンターでOKですよ」って返事をしたら返答がなくて、いよいよスペイン旅行が迫ってきたころに「私はどっちに行けばいい?ていうかちゃんと予約入ってる?」ってメールしたら、「最近新しいお店がオープンしたの!超オススメ!」みたいなどっちつかずの返信。もうこれ以上やり取りする時間もなくて、当日飛び込みだ!と行ってみたら席はラスイチで空いてました。ラッキー!
 
 
英語メニュー有。
カウンター席はドリンクを作るスタッフの目の前で、その姿が良く見えたんだけどサングリアと思われるドリンクが美味しそうでした。ワインを飲めない娘とビール好きの母はスルーしましたけど!
 
 
本場のアヒージョは意外とニンニクが効いてない。
日本で食べるのだと、アヒージョってもはやオリーブオイルを飲むための口実みたいな感じだけど、そんなことしなくても日常的にオリーブオイルを摂取できるからか、オイル自体も控えめ。
 
 
本当はラビオリが食べたかったけど売り切れとのこと、これは魚の天ぷら!
 
「本日のおすすめ」的なメニューもあったぽいけど、とにかく店内激混みでイレギュラーの英語メニューまで回してくれる余裕はなさそうだった。
もう1つか2つかグランドメニューからオーダーしたけど、店内が薄暗かったのもあり写真は割愛!
 
なんていうか、意外と大味?
素材!!って感じでスパイス的なものがあまり使われない感じかな。
 
料理4つか5つとビール2杯、水1本で60ユーロくらいだっけ。
なかなかリーズナブルなお店でした。