成光(神保町)のタンメンと半チャーハン | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

す平成8年の「横浜ラーメン博物館」のオープンを機に全国で爆発的に盛り上がったラーメンブームもすっかり定着し、どんな小さな町にもこだわりのラーメン専門店が存在するようになった。
 
もちろん進化系ラーメンも否定はしないけれど、私の好みは昔ながらの町中華でたべる中華そば。
 
昔といえば何でもいいという訳ではなく、それこそ昔は不味いラーメン屋というのは山ほどあった。しかしそんな店はほぼ淘汰され消えていった。
 
何十年と続くお店はそれなりの理由がある。
 
昭和30年頃の創業。神保町にある中華料理「成光」さん。
 
名物はラーメンに半チャーハンの半チャンラーメン。
 
かつて「さぶちゃん」、「伊峡」、「成光」は神保町半チャンラーメン御三家とよばれたが、実力では神保町NO1だろう。
 
店内は昔のままの空気が流れている。
 
店主の振る中華鍋のカタカタという音。
 
おばあちゃんは洗い物をしながら調理のお手伝い。
 
女将さんの「いらっしゃい」の明るい声。
 

  メニュー

 
本格的な中華料理メニューは一応揃っているが、お客の大半は入ってくるなり「半チャンラーメン」と告げて席に着く。
 
私も毎回半チャンラーメンだけど今日は趣向を変えて半チャンタンメン。
 
お水を飲みながらスポーツ新聞を読む。
 
一般の家庭では紙の新聞を購読しているという人はほぼいない。
 
高齢者家庭と飲食店で支えられているのだろう。

 

  料理到着

 
●タンメン+半チャーハン(700円+370円)
 
町中華でしか味わえないタンメン。
 
半チャーハン。
 
ラーメン専門店では回転率をアップするために白ごはんは出しても、手間がかかるチャーハンは敬遠される。
 
この手間を惜しまないからこそ、ファンはずっと通い続けるのだろう。
 

それではいただきます

 
ブラックペッパーをパッパッパッ・・・
 
タンメンはスープが命。
 
スープは鶏ガラベースでしっかりしたダシながら後味はサッパリ
 
タンが一つ多いタンタンメンは相手かまわずケンカを売るような攻撃性があるけど、タンメンはおだやかで優しい。
 
具は豚肉、白菜、モヤシ、人参。
 
キャベツを使うお店もあるけど、タンメンにはやっぱり白菜が好み。
 
柔らかめに茹でられた細麺。
 
後半戦はラー油を垂らすと味の変化が楽しめる。
 
注文が入ってから作るチャーハンも文句なし。
 
もっちりした食感で中華屋さんの炒飯だ。
 

  まとめ

戦後、横浜の「一品香」で誕生したと云われるタンメン。

 
野菜中心で罪悪感も少ない。
 
お腹も大満足でお店を後にした。
 

美味しい食事をいただき感謝をこめて

「ごちそうさま!」

 

 お店情報

・成光

・東京都千代田区神田神保町2-23
・営業時間 11:15~15:00 17:00~21:30(土曜日昼のみ)
・店休日 日曜、祝日