雷鳥(石神井公園)/二色そば | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

今日も元気にテレワーク。
 
4月に訪問した石神井公園の「辰巳軒」で食事の後、町の探検をしていて見つけたお店に訪問。
 
手打ちそばの「雷鳥」さん。
 
蕎麦屋らしからぬネーミングだがセンスの良さを感じるのだ。
 
浅草の「蕎上人」で修業した店主が7年前に独立。
 
厨房を見ると数名の若いお弟子さんも修業中のようだ。
 
地下にあるお店に入ると広々とした店内。カウンター席にご案内。
 
山形県の純米酒「上喜元」を熱燗でいただく。
 
●出汁巻き玉子(660円)
 
蕎麦屋の出汁巻き玉子は実力を測るのに最適。
 
ダシと返しがしっかりしていないと野暮ったいものになる。
 
一口頬張りニッコリ笑顔。
 
神田まつや、上野藪そばに並ぶトップクラスの逸品。
 
平日のランチタイムでほぼ満席なのに、どのお客も蕎麦前を楽しみ。お運びさんはお酒の提供に大忙し。
 
池波正太郎先生は「酒を飲まないんだったら蕎麦屋に来るな」と喝破されたが、さすが食通が多い石神井公園は蕎麦通の客も粋だ。
 
●チキン南蛮(638円)
 
蕎麦屋でチキン南蛮を食べるのは初めての経験。
 
七色でお化粧して差し上げましょう。
 
柔らかい衣に包まれたむね肉も旨いけど、タルタルソースに驚き。
 
細かく刻んだ漬物は何だろう?
 
飛び抜けた技術とセンスを感じるチキン南蛮だった。
 
長野の無濾過中取り生純米の「こんな夜に...雷鳥」
 
初めて飲む酒だが料理に負けない力強い旨さ。
 
さて、蕎麦を注文。
 
●二色そば(1,045円)
 
せいろと田舎の2色盛り。
 
それではいただきます割り箸
 
最初はツユは付けずに蕎麦だけチュルン。
 
せいろは二八か。
 
新そば前の季節だけど、蕎麦の風味がふわっと広がりのど越しもいい。
 
田舎そばは啜り込むわけにはいかないのでモグモグと・・・
 
荒々しいほどの蕎麦の風味がガンガン攻め立ててくる。
 
これほどの田舎そばに出会えるとは思ってもいなかった。
 
せいろは栃木産、田舎は茨城産でいずれも品種は超高級ブランドの「常陸秋」。
 
最後のお楽しみは蕎麦湯。
 
葱と山葵を入れ幸せに満ちたひと時を楽しむ。
 
まだ、胃袋には若干の余裕があるのでデザートもいただこう。
 
●雷鳥の涙(440円)
 
残り1個でギリセーフ。
 
抹茶きな粉、きな粉が選択できる。
 
先日も表参道で食べたが「涙」が流行りなのだろうか?
 
とにもかくにも、雷鳥の涙は透き通るように美しく、そして美味しい。
 
雷鳥は「神の鳥」とも言われたが数が激変し今では国内に数百羽しか生存しない天然記念物。
 
ランチタイムとはいえ、蕎麦前、蕎麦、デザートも楽しめて5千円以内に収まるとは恐るべきコストパフォーマンス。
 
これからも通いたくなりそうだ。
 

美味しい食事をいただき感謝をこめて

「ごちそうさま!」
 

【お店】 
・手打ち蕎麦 雷鳥
・東京都練馬区石神井町3-17-12  B1F