金沢出張2日目の夜。
昨夜は接待を受け、身柄を拘束されていたので、ようやく自由になれた。
金沢駅内にある郷土料理の「黒百合」さん。
昭和28年の創業で「黒百合」は県の花だそうだ。
表の品書きに治部煮があることは確認済なのだ。
18時ピッタシに訪問したところ店内満席。
予約の番号をとったら56番目。
現在33組目なのであと23組待ちだ。
店員さんにどれくらい待つのか目安を訪ねると約1時間30分との答え。
じゃ、それまでホテルのメインバーで時間をつなぐとするか。
29階にあるメインバー「夜間飛行」に向かうと、まんぼうのため休業中。
土産物屋をぶらり徘徊しそろそろかな?と待っているとようやく56番のコール。
カウンターに案内されたが時刻は19時30分なので閉店までの時間が少ない。
とりあえず黒ビールと刺盛りだ。
●刺身盛り合わせ三種盛
んっ?三点盛なのにどう見ても四品。
ううん。この旨さは唸るしかない。
東京で最初に食べた時は「甘エビってのは傷んでるじゃないか?」そう思ったものだが、獲れたてはまったくそんなことはない。食感も最高。
富山湾は海老の宝庫だからね。
地酒萬歳楽の「通」は熱燗で。
ちょっとお兄さん!何作ってるの?
●どて焼き
豚バラ肉とこんにゃくを交互に串に刺し、おでんの汁で蒸し焼きにし白味噌ベースのタレで絡めた郷土料理。
これはお代わりしたいけど治部煮が待ってるからね。
お酒は地酒萬歳楽の「剣」を冷(常温)で。
目の前には名物の金沢おでん。
●金沢おでん
玉子、大根、車麩の3品を選んだ。
皆さんは麩のおでんを食べたことがありますか?
私は初めてです。
料理人に車麩のおでんの作り方のコツを教わったので、来年の冬はわが家でも定番になりそう。
さて、ここでお運びさんを呼んで治部煮を注文。
「すいませ~ん。治部煮は売り切れです」
しばし絶句。
開いた口がふさがらないが諦めるしかない。
●白山堅とうふ天ぷら
豆腐の天ぷら?
この発想もなかったな。
岩塩に何か混ぜてある。
フランス語でいうと、
「サクサクシットリフワッ」
治部煮の代打のクリーンヒット。
生貯蔵酒は冷酒で。
●雑炊
治部煮のために開けておいた胃袋は雑炊で満たしてしまおうと思ったけどあまりのボリュームにたじろぐ。
お新香も素晴らしい。
お茶碗につぎ分けてサラサラと。
2杯目を平らげ3杯目で胃袋満タン。
もったいないけど4杯目はギブアップ。
ほろ酔い気分でお腹はパンパン。
ホテルで飲み直したいけどバーも休業中なのでコンビニで買ったウィスキーで寝酒。
美味しい食事に感謝を込めて
「ごちそうさま!」
【お店】
・黒百合
・石川県金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街
・https://www.oden-kuroyuri.com/