★★・キッチンパンチ(中目黒)/ オムライス | 夢酔亭主人のオムライス食日記

夢酔亭主人のオムライス食日記

上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

前回訪れたのが6年前、前々回は12年前とちょうど6年間隔で訪問しているお店。
 

中目黒にある洋食屋「キッチンパンチ」さん。


昭和41年の創業以来、50年以上の長きにわたり愛されているお店だ。


“パンチ”の書体を見てどこかで見たことあるなと思った方は私と同年代かそれ以上の方でしょう。


そう、正解は「平凡パンチ」と同じ書体。
 

10時40分に一番乗りで到着。


オープンまで後50分。


11時を過ぎると行列もどんどん長くなっていく。
 

「準備中」の看板が「営業中」に代わり2人掛けのテーブル席に案内される。
 

前回と同じく、オムライスに“いろいろのっけメニュー”のエビフライをのっけてみよう。


ポテトササラダは乗っけないで先に下さいね。
 

とりあえず熱中症のお薬をゴキュゴキュ・・・

 

キッチンを見るとシェフも代替わりをしたようだ。
 

●オムライス+のっけエビフライ+ポテトサラダ (950円+750円+100円)
 

うるわしき女性的なオムライスと、そそり立つ男性的なエビフライ。
 

推定身長20cm超えの大海老。


それではいただきますナイフとフォーク
 

ビールとも相性バッチリ、ごはんのおかずとしても重宝される人気者。


久しぶりに美味いポテサラを食べた。
 

町の洋食屋さんにはスープなんざいらない。


温かい味噌汁があれば十分。
 

お待たせしました。エビフライ入刀!
 

プリップリなんてもんじゃない。


ぶちッと弾ける食感が素晴らしい。


たっぷりのタルタルソースも美味い。
 

一見どこにでもある普通のオムライスで、食べてみても特別変わったところもない。


ただし、すべてが極めて高い技術で作られている。
 

玉子はちょっと甘めで内側はトロトロ。


チキンライスの絶妙の炒め具合。


味付けは控えめで下味が利いている。


それがケチャップと合わさることでちょうどいい味になるように計算されている。


チキンも柔らかすぎず硬すぎず。


昔のレストランではオムレツの出来によってコックさんの給料が上がっていったそうだが、オムレツって洋食の中でもいちばん難しいといわれている。


派手さはなくても教科書のように非の打ちどころがなく、一口ごとに食べる幸せを感じる。


美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」

 

【本日の名曲コーナー】

 

週末は世界の名曲を紹介。今年は月間ごとに演奏者による聴き比べを使用という企画。

 

今月紹介するのはベートーベンの交響曲第5番。

 

うんめ~、じゃなく「運命」ね。

 

第1楽章をいろんな指揮者で楽しみましょう。

 

今回はカラヤン指揮のベルリンフィル。

 

1966年の映像と書いてあるのでカラヤン50代の頃。

 

晩年はあまりに巨匠風の演奏になってしまったが、私は若い頃のカラヤンの演奏を好む。

 

冒頭の「ジャジャジャジャジャーン」が、カラヤンのパンチを振り下ろすような棒でよく合わせられるね。

 

弾ける情熱とパワーの爆発。

 

まさに手に汗握るパンチのある演奏だ。


【お店】 ★★
・キッチンパンチ
・東京都目黒区上目黒2-7-10
https://e416800.gorp.jp/