正統派洋食店のオムライス / 笄軒(西麻布) | 夢酔亭主人のオムライス食日記

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上野、浅草など下町中心にオムライスや美味しいランチの食日記。

巷で評判のお店を目当てに西麻布でのランチ。

 

西麻布の住宅街の一角にある洋食屋「笄軒」さん。


オープン15分前に到着。その後数名の行列。

 

開店と同時に一番乗りで入店。

 

ハンバーグが人気の店だが、オムライスとミニメンチカツを注文。

 

とりあえず、麦の炭酸飲料で喉を潤す。


赤星とは酒飲みの気持ちを分かってくれているね。

 

●オムライス+ミニメンチカツ(1,210円+440円)

 

正統派の洋食屋のオムライス。

 

一品料理メニューの中から選択したミニメンチカツ。


それではいただきますナイフとフォーク

 

本日のスープはクラムチャウダー。

 

新鮮野菜のサラダ。

 

お待たせしました。ナイフ入刀!

 

カリッと揚がった衣とジューシーなお肉。


ドミグラスソースも正統派だ。

 

バターが香るオムレツに包まれたケチャップライス。

 

具はハム、玉ねぎ、それにピーマンが入っている大人の味。


正午近くになると席も殆ど埋まってきたが、ほとんどが女性客。


料理、雰囲気、サービスも含めて女性の支持が多いのも納得できるお店だった。

美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」

 

【本日の名曲コーナー】

 

バッハ作曲の「G線上のアリア」。

 

この動画にはカラヤンとケーゲルの演奏が収めされている。

 

カラヤンもケーゲルも名前はヘルベルト。

 

同じヘルベルトでも演奏は全く違う。

 

カラヤンは美しく優雅な理想的な演奏だ。

 

異端なのはケーゲルの方。

 

東ドイツで熱烈な共産党員だった彼は、この年ベルリンの壁崩壊という現実を目の当たりにする

 

これまで信じてきたもの全てが崩れ去ったのだ。

 

1989年、東京のサントリーホールで行われたこの演奏会の翌年、彼は自殺してこの世を去った。

 

交響曲第5番「運命」の後のアンコールで演奏されたこの録音は、文字通り彼の最後のお別れの言葉だったのだろう。

 

ベートーベンは「苦悩を克服して歓喜へ!」と運命を乗り越えたが、人間そんな強くないよ。

 

怯えるように弱弱しく始まるこの演奏には、美しさも、優雅さも、幸福感もなく、あるのはただ「絶望」。

 

ドレスデンフィルとともに最後に悲しく歌い切ったG線上のアリア。

 

まさに歴史に残る名演奏だ。

 

【お店】
・笄軒
・東京都港区西麻布4-6-5
https://azabukougaiken.gorp.jp/