仕事で訪れたのは埼玉県富士見市。
地名から判断して昔は富士山がよく見えたのだろう。
みずほ台の駅前に立ち西の方向を見るも残念ながら富士山は拝めなかった。
さあ、ちょっと早いがランチタイムだ。
駅の周辺を探検してみる。
どこも似たようなのだが、牛丼とカレーのチェーン店かラーメン屋。
1本2本と細い路地に入ってみる。
手打ち蕎麦の「平作本店」さん。
夢ちゃんアンテナもピンピンと反応したので早速入店。
玄関で靴を脱ぎ、入れ込み式の座敷に案内される。
品書きを見て驚いた。
蕎麦屋だから蕎麦があるのは当然として、鰻のかば焼きから刺身、にぎりずしまでずらりと並ぶ。
壁にも短冊メニューがずらりと並ぶ。
前の席のサラリーマンは海鮮丼。
お隣の席のヤングママ友グループは焼鳥とビール。
うらやましい・・・
ここって居酒屋じゃないよな?
何が何だか気が動転し、目の前に貼ってあった短冊メニューのカツ丼セットを注文。
すごい店に入ったなと思いながらお茶を飲みつつ出来上がりを待つ。
●カツ丼セット(1,058円)
私はカツ丼は蕎麦屋で食うものと思っている。
期待通りのカツ丼だ。
セットのうどんは温か冷が選べる。
埼玉県は全国屈指のうどん県なので蕎麦よりもうどんを食べたい。
それではいただきます
手作り感100%のお新香。
最近は出来合いの業務用漬物を出す店も多いが嘆かわしいことだ。
漬物に手を抜かない店は他の料理も間違いないと思っていい。
ほうら、思った通り、いや思った以上のうどんじゃないか。
滑らかな肌に強いコシ。
武蔵野台地で育った健康な小麦と、毎朝手打ちするという職人技の賜物だろう。
山葵、生姜、大葉、大根おろし、葱などの薬味で味の変化も楽しめる。
七色をパッパッパッ・・・
揚げたてで熱々のとんかつ。
適度にサクサク感も残り、噛めばジューシーな柔らかさ。
肉の厚みも5mmほどでちょうどいい。
カツ丼が誕生したのは去年閉店した早稲田の三朝庵だが、蕎麦屋ならではの汁とかえしがカツ丼の命なのだ。
完食はしたけどお腹もパンパン。
駅前のチェーン店砂漠で見つけたオアシス。
こんな店は大切にしたいよね。
美味しい食事をいただき感謝を込めて
「ごちそうさま!」
【お店】
・平作本店
・埼玉県富士見市西みずほ台2丁目7-12