偶然重なった「元祖のお店」だが、いつの間にかシリーズ化してしまった(笑)
過去にもいくつもの元祖のお店を紹介してきたが、ルーツを探す旅も楽しいものだ。
銀座にある煉瓦亭さん。
明治28年創業の老舗洋食店。
11:40の到着だったが約10名の行列。
馴染みの案内のお姉さんに、休日ってこんなに混んでるの?って尋ねると、休みの日は地方からのお客が多いんですよね~(笑)。
1階~3階は満席で地下1階に通される。
今回はオムライスの元祖として紹介しようと思ったが、この店が発祥の料理は数え上げたらきりがない。
バターや香辛料が当時の日本人には受け入れられず、日々日本人向けの料理を研究して次々にヒット作を生み出していった。
フレンチを中心とする西洋料理から「洋食」というジャンルを作り上げたまさに“日本の洋食の元祖”といっていいだろう。
前回の記事はとんかつの元祖として紹介したが、ハヤシライス、カキフライ、エビフライ・・・、
そして今回紹介するオムライスもこの店から生まれた。
オムライスとメンチカツを注文。
メニューの表記では、
Rice Omelet と、Mennce、Meat Cutlet。
メンチカツもこのお店が元祖。
飲み物は赤いぶどうジュース。
●元祖オムライス+メンチカツ(1,400円+1,500円)
従業員のまかない料理からメニューに加わった日本で最初に誕生したオムライス。
ライス、挽肉、玉ねぎ、マッシュルーム、グリーンピースを混ぜ合わせ焼いたもので、現在の一般的なオムライスとは異なる。
ちなみにケチャップライスを玉子で巻くオムライスは、これまで何度か紹介している大阪の「北極星」が元祖。
こちらも煉瓦亭が元祖のメンチカツ。
前回紹介したポークカツレツと似ているがが、木の葉型に成型されたのがメンチカツ。
ちなみにとんかつやメンチカツにキャベツを盛るものこの店が元祖。
当時は温野菜を持っていたそうだが、日露戦争でコックが兵隊にとられて手間がかからないキャベツの千切りにしたそうだ。
他に、お皿にライスを盛るのもこの店からスタートしている。
それではいただきます
表面はしっかり固まっているが、中はトロットロの柔らかさ。
これは私も何度も家で挑戦したが、簡単にできそうで絶対に真似できない。
久しぶりに食べたせいなのか、こんなに美味しかったっけ?
ドミグラスソースだと日本人には合わないと、とんかつやメンチカツにウスターソースを使うようになったのもこの店が最初だそうだ。
お待たせしました。ナイフ入刀!
ジューシーで柔らかなメンチ。
サクサクのパン粉に沁み込んだウスターソースが一層旨みを引き立てる。
久しぶりの訪問だったが、正直言ってオムライスもメンチカツもどんどん進化し、もっと美味しい店もあるだろう。
それでも長く愛されるこの店の料理は、いろんなお店を巡った客が、最後に帰ってくる味なのかもしれない。
関係ないけど銀座4丁目の標識の上には気持ちよさげな親子の姿。
煉瓦亭のレジには4代目が座ってたな。
美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★★
・煉瓦亭
・東京都中央区銀座3-5-16
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