昨日も書きましたが、こんなブログでも毎日5000人近い人が読んでくれてると思うと、いつも以上に毒舌に磨きをかけたいと思います(笑)
食べた時には美味しい!って思っても、月日がたつと全然印象に残っていない料理ってたくさんあるんですが、逆に一度食べたら忘れられないお店もありますね。
例えば、1ヶ月なり1年なりの期間がたった頃、もう一度食べたいって思う料理ってホンモノの美味しさだと思います。
ちょっと間が空くと禁断症状が出るかつ丼があります。
場所は西荻窪の中華料理店、訪れたのは先週。
記事にするのに1週間間を置いたのは理由がありますが、おいおい説明しましょう。
開店の15分前に1番のりで到着。
サンプルケースを眺めながら待ちますが、狙いは決まっています。
開店時には約30人の行列に膨れ上がっていました。
ここで現れたのがまたまたテレビ局。
TBSのNスタだそうですが、コメントを頂きたいとおいでなすった。
先日は北千住のニューあわやさんで、スーパーJチャンネルに散々インタビューされた挙句にボツにされて腹立たしく思っていたんで、「この店まずいですよ!」って衝撃の一言を言ってやろうかとも思いましたが、にこやかにインタビューに応じました。
このお店のかつ丼は何が魅力ですか?との質問に、こう答えました。
「見た目はどこにでもあるかつ丼だけど、どこにも絶対にないかつ丼だよ」
お店に入って、じぇ!じぇ!じぇ!のじぇ!
さっき答えたコメントと同じじゃないですか!
しかもこのお店を有名にした山本益博先生の直筆。
確か去年は、「ニッポンのかつ丼の手本になれ!」だったと思います。
毎年1月に訪れて更新されているんですね。
カウンターの端に座り一言「かつ丼とビール」
ちなみにこのお店のオムライスやタンメンも素晴らしいですよ。
後から来る客も席に座ると次々に「かつ丼!」の輪唱。
ビールを飲みながら、ひたすらご主人の手元を凝視します。
前回の記事では「西荻窪のGod Hand!」のタイトルで紹介したご主人。
別に特別な作り方はしていないんです。
中華鍋でラード100%の油で揚げるだけ。
豚肉もパン粉もどこにでもあるもの。
揚げたカツは奥さんの元へ・・・
玉子をとじ、蓋をしてきっかり17秒で出来上がり!
つまり揚げるのはご主人、仕上げは奥さん。
この奥さんの仕事が重要で、ご主人はまねできないそうです。
つまりこの2人がいて初めてできる奇跡のかつ丼なんですね。
●かつ丼(750円)
ねっ、見た感じも至って普通でしょ(笑)
それではいただきます
味噌汁は特別なこともないごく普通の味。
かつ丼ってつゆで煮込むんで普通はグッタリになるんですが、パン粉は揚げたてと変わらずサクサク。
とろ~りとした玉子と、相性バッチリの甘めのつゆ。
「一気呵成」という言葉がふさわしいほど、ガツメシしちゃいました。
久しぶりの坂本屋のかつ丼で禁断症状は治まりましたが、また数ヵ月後には食べたくなるんですよね~!
テレビカメラが狭い店内いっぱいに動き回り出れないので、終わるまでご主人と話し込んじゃいましたが、「テレビ局ってホントに強引なんですよね~」と半ば苦笑気味でした。
今度もコメントだけしてボツにされたら腹立たしいいんで1週間遅らせましたが、今回は一部カットされたものの放送されたので良しとしましょう。
レポーターもこの驚きの表情!
おいしい、おいしいと絶賛されることについての答えは・・・
この二人がいて初めて作れる奇跡のかつ丼なんですよね。
いつも美味しい食事をいただき感謝をこめて
「ごちそうさま!」
【お店】 ★★
・坂本屋
・東京都杉並区西荻北3―31―16