ちょっと前にImage Lineの出した「Pitcher」。

圧倒的に魅力なんですがねw
もっぱら、Musu Bore のほうでは使わずに、Ask But No Reply の方で使う事にしてます。

Pitcher は、まあ、リアルタイムの「ピッチ補正」ツールである。
いちいち、エディタ使って直す程度でない軽度のゆらぎ、は、こいつを使う。


この手の原理は、大概、複数の櫛形フィルタ(くし型、コムフィルタ、英: comb filter)による
「音高」解析らしいんだけどね。
くし型フィルタの特長については、ここででも詳しく読んでください。
ディレイ応用のエフェクタ   ここで Flanger の項目を。

要はカラオケの音程はずさないゲームの技術の進化系と考えてくれりゃいいんでないかと。

カラオケの音程はずさないゲームは、音程から外れたら、あ、これだめ!と採点するだけだが、
Pitcher の中の人は、「あ、はずれてやがる、治したれ」と、はずした音を何気に治してくれるという、
音程取りが不安定なボーカリストにとっては、とても、素敵なソフトなのである。
つまり、スケール上の音階で、音程範囲から外れた音に対して、変化を加えたりできるわけだが。

ただし、これが治せるのは、あくまで「音程の揺らぎ」だけね。

あと、当然「モノフォニック」のみ。
つまり、一人のボーカルだけを修正できるだけで、複数の「コーラス」の声は、解析できない。
これは、原理を考えれば、あったりまえやがな、という話。

ついでに、ビブラートかけまくったり、コブシまわしたがるようなものには、当然、向いてない。
ピブラートやコブシは「唱法」として、揺らぎを作り出すものなのだから、
このソフトウェアの原理からいうと「矛盾」している話になるから、かける意味がない。

ただ、僕なら、これ、ピッチ補正に使わずに、ボーカルを強烈に揺らすエフェクトに使うと思うけど。
この、MIDI Outを使ったハーモナイズモードを見てみると、何が出来るのか、よく分かる。




じっくり、研究したいとは思うんだけどね。なかなか時間がなくて困っている。
まあ、これについては、また記事を書きたいと思っている。

あ、見てて欲しくなった人は、ここからどうぞ。

ちょっとだけお得にImage Lineの商品を買いたい方。10パーセント割引で買えます。

このリンクは「Image-Line Shop」に飛びます。
購入者が完全な新規ユーザー(今までにImage-Lineで一度もユーザー登録をしたことがない人)の場合
ここから買い物をすると、どれでも10%引きの価格で購入することができます。
割引は、$90以上の買い物をした場合のみ有効(残念ながら、Pitcherだけだと割引ならんですね。)