先日、尼崎連続変死・行方不明事件で留置されていた角田美代子容疑者が兵庫県警本部内で死亡しているのが発見されました。自殺とみられています。
これを受けて読売新聞の社説でも、強い論調で兵庫県警の対応が非難されていました。
>尼崎連続変死 角田被告自殺は警察の失態だ(12月14日付・読売社説)
>犯罪史上、極めて異様な事件の真相解明が難しくなった。事件の中心人物を死亡させたのは、警察の大失態である。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20121213-OYT1T01481.htm
どのような状況だったのか、詳細はわかりませんので、県警の対応についてのコメントは差し控えます。
ただ、読売新聞の社説では
>2007年には、栃木県さくら市で主婦が殺害された事件の被告が、留置人面会室で首つり自殺するというケースまであった。
と指摘されていますが、重力の力が加わる首つりと、寝たまま自分の力だけで首を絞めるというのは、状況がかなり違うと思われます。
布団に入って寝ながらTシャツで自分で自分の首を絞めたという状況が事実であれば、意識が混濁していく中でも自分の力で自分の首を絞め続けたということですから、簡単にできることでは無いように思えます。
>犯罪史上、極めて異様な事件の真相解明が難しくなった。
主犯が死亡したので、事件の真相解明が難しくなったというのは確かですが、検察が他の共犯者を殺人罪や傷害致死罪等で起訴した場合、裁判員裁判となりますので、最終的には裁判員に選ばれた市民が裁判官と一緒に判断することになります。
共犯事件の場合、共犯者間で責任の擦り付け合いということがよくあります。また、共犯者といっても被害者的立場の人もいるかのような報道もあります。
量刑の点も含めて非常に難しい判断をすることになるかもしれません。
なお、読売新聞の社説では「被告」となっていますが、被告は民事事件の用語ですので、用法としては誤りです。民事事件の訴訟を提起された方が、犯罪者扱いされたと立腹される場合が結構ありますので、注意してほしいと思います。