テレビ東京の池上彰氏の選挙特番が非常に面白かったと話題になっています。
選挙特番は、当たり障りのない内容の番組が多いのですが、池上氏はかなり厳しい突っ込みをしていたようです。
「ようです」というのは、田舎ではテレビ東京の番組が放映されていないので、番組が見られないためです(-_-;)。
(参考)テレ東&池上彰の選挙特番、容赦ない暴走で断トツに面白い!
http://biz-journal.jp/2012/12/post_1173.html
ところで、小選挙区の場合、選挙区内で一番多くの票を獲得した候補が議席を獲得することになります。すると、他の候補に入れた票は原則として、議席につながらないことになります(死票といいます)。
今回の選挙では、死票の数が56%にもなったということです。
死票率56%に上昇=民主は惨敗で8割超―衆院選【12衆院選】(時事通信から)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121217-00000160-jij-pol
票が議席につながらない死票が増えてしまう小選挙区制では、一番人気のあった党が、比較第一党として議席の総取りに近い状態になります。
>死票率を政党別にみると、小選挙区で237議席を獲得した自民党は12.9%で、大敗した前回の74.0%から大きく低下。
>一方、惨敗した民主党は前回の13.2%から82.5%に大幅上昇した。
>第三極同士で共倒れが目立った維新も81.9%。小選挙区全勝の公明党は0%だった。
死票率からみると効率よく(実際の支持率よりも議席の割合を多く)議席を獲得したのが自民党で、割を食ったのが民主党と維新ということになります。
一方で、衆院選では比例代表制も併用されています。比例復活については、いろいろな問題が指摘されていますが、比例代表制の併用が無いと、死票率はもっと高くなります。
比例代表制は、票数に応じて議席を配分するので、少数政党に有利と言われています。小選挙区制では、議席を獲得することが難しい政党にもチャンスが生まれてくることになります。今回の選挙の前にも多くの政党が誕生しました。
当然のことながら、少数政党が増えると、候補者が増えることになります。
わが国の場合、アメリカのような二大政党制と違って、小選挙区なのに、少数政党が多数出ていますので、落選した候補が多くなるため、落選候補に投票した死票の数も増えることになります(当たり前ですが、候補者が2人の場合は、死票は50%以上になることはありません)。
小選挙区制で4人の候補者(自民・民主・維新&みんな・共産)が出馬している場合、票が割れると30%台の得票率で当選することもできるかもしれません。
死票が多いということは、頭一つ抜けでた政党が効率的に議席を獲得できる(=実際の支持率以上に議席を得られる)ことになりますので、世論の流れ一つで、議席の大量獲得につながることになります。
最近、選挙の度に議席の大幅な変動が出るような「風」が吹くといわれていますが、小選挙区と比例代表制の併用という現行の選挙制度は、構造的に「風」が吹きやすい制度といえます。