沖縄棒術で使う棒とは、通常六尺で、固いものです。

 この六尺の棒を三分の一づつの二尺として使用して、固い棒の特性を生かして術を使います。

 まず、棒を握っているために居ついている相手の両腕の間に、突き刺して梃子の応用で、相手の身体の動きを殺します。

 その時に、相手の身体の自由を奪います。

 自分の固い棒と、比較的やわらかい相手の両腕とは、ゼンゼン勝負になりません。痛いのです!

 さらに相手が反撃しようにも、相手の棒は自分のそれに梃子の動きで、自由を奪われているます。

 そして相手は突き蹴りなどの身体の動きで、自分に反撃しようにも、相手の腕や足より、自分の棒が長く距離を取ることが出来るので、自分には届きません。

 完全に相手を、

据え物の状態にするのです。

 加えて、棒術の形においては、相手の身体の絶対急所である頭部が、据え物のカタチで、自分の棒で打てる一番効率の良い場所に存在することになります。

 これが、形での修行です。

 これは、やってみれば分かりますが・・・。

 自分の棒が相手の絶対急所に叩きに行くのでは無く・・・。

 相手の絶対急所が、

自分の棒に来てくれる! 

っというほどの間合いと、タイミングになります。

 

 対峙する両者が、同じように固い六尺棒を持っていたとしても・・・。

 卓越した心身思想・操作で、同じ武器が、短所とも、そして長所にもなり得るということの顕著な例です。

 

 さらに沖縄棒術の形が、世界の心身文化の中でも最高峰にあるのは・・・。

 一つの技が終わって相手を倒したとしても、

その相手の棒を自由自在に繰って、

相手とその棒を形の中の次の場所に、

自分の棒で移動させ

次の技を学ばせることにあります。

 

 すなわち主題のAとÁ さらにÄの関係が、素手の沖縄空手の形だけでは無く、この沖縄棒術の形においても成り立つという、驚くべきことが起こっているのです。

 

 これは近代の修行者が、ダーレも気づかなった部分であり・・・。まぁ~、だからダーレも武術の形が使えなくなったのですが・・・。

 

 わたくし自身も、それに気づいた時に・・・。

 頭が真っ白な状態になり、暫し自分の考えを信じることが出来ない状態になりました。

 少し冷静になった後に、自分自身の頭で反復すると同時に、棒を持って形を使って確認しました。

 その後に四段の本部道場のブライアン師範代を相手に形を使い、かつ信頼しているサンフランシスコのK氏へも、SNSを使って確認を行いました。

 もう一人の四段であるボブ師範代は、年末年始の休暇で州外で相談が出来ませんでしたが、その後に確認しました。

 わたくしを含めて、全員が半信半疑でした。ってか・・・。

 考えられないでしょう!?  こんなこと・・・。

 でも、わたくしが示した形の中の動作と、証明方法(動画に残っているのです!)で全員が納得してくれたようです。

 次回から、その証明方法に使った動画などを紹介する予定(?)ですが、それでもまだ疑問は残っていたのです。

 

このTweeter。いまは(?)・・・。面白いです。わたくしも、勉強させてもらっています。

沖縄空手道・無想会 沖縄同好会

 

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