わたくしは、哀しいことに意固地な部分のある人間です。

 通常は皆様もお分かりのように、酒好きのチャランポランを画にかいたような、困った人間ですが・・・。

 それに輪をかけた塩梅で、意固地な自分がいます。

 

 その意固地さも、武道・武術・空手道、そしていまは古武道の棒術・釵術に関しては、自分の修行とその修行で得た結論(のみ?)を主体として、考えていくということです。

 ですから昨今、盛んになっている、ナニナニ理論、ナニナニ練習法などというものには、ゼンゼンというほどに興味を示しません。

 これは日本の事柄だけでは無く、西洋の最新の運動理論などというものも、あまり興味を示しません。

 

 そんなことをするよりは、自分の修行を深めていき、バイオ・メカニズム、そして基本物理などを学んだ方が、に近づけると思っています。

 なぜなら七百年の間に渡って、

生死の狭間で生き残りをかけて培ってきた、

日本武道・武術ほどに卓越した理論は、

この世界においては在り得ない

と理解しているからです。

 

 そして、武術として伝承された沖縄空手道・古武道は、その顕著なものの一つだと思っています。

 誤解を恐れずに極論しますが・・・。

 いま良く述べられている最新運動理論などは、武術的心身操作の後追い、または科学的な立証だけであり、すでにすべての答えは出ていると思っています。

 まぁ~、これを乗り越えるものは、将来的にAIで出来るだけだと思っています。

 

 上記の事柄は、良い方に取れば、わたくしが自らが経てきた修行に自信を持っているとも取れます。

 でも・・・。

 下手したら、夜郎自大に陥ってしまいます。特に、わたくしのようなチャランポランないい加減な人間には、陥りやすい事柄です。

 

 ですから・・・。

 自分の結論を得るために、可能な限りに情報を集めますし、心身の限界に近い狭間まで自分を酷使します(まぁ~、最終的には心身壊れるけどね・・・)。

 その素手の空手の形の修行中に理解したことは、立ったままの関節技は使えないということです。

 

 すなわち、

立ち関節技は使えない

ということです。

 

 相手も自分も両足で立っていて、相手の移動能力がまだ残っているために、非常に微妙な角度の調整を要求される関節技は不可能なのです。

 すなわち、有効な角度で技を極めることが出来ないのです。

 ですから、通常は関節技は相手が移動できない寝た状態。すなわち、寝技となってしまうのです。

 さらに、自分の腕の長さの距離では、相手の反撃の為の蹴り(含・膝)や拳、肱などが、自分を攻撃できるということです。

 でも、この状態も両者が寝た状態の寝技ならば、自分の身体で相手の身体が行動することを制圧することが可能なので、関節技が可能です。

 

 唯一、

立ち関節技が有効な場面は、

相手の首関節を

極めてしまうことです。

 これで相手が呼吸をすることを防げますし、脳への血流を止めることが出来ます。

 さらには、神経系統の流れを阻止します。

 これは人間の存在にもっとも必要とされる、三つの事柄のすべてを止めるということです。 

 武術として伝承された沖縄空手が、相手の首を喉輪で攻撃し、かつ相手の頭部をとって捻り折る技を主体とするのは、そのためです。

 さらに、この場合では、相手の頭を傾けることで、相手の平衡感覚を狂わせます

 この平衡感覚を狂わされた相手は、的確な技を自分に対して繰り出すことは出来ません。

 そしてこの動作(技)で、脳への情報の85パーセントまで占めるといわれる、視覚での確認を不可能にさせます。

 ですから、自分の技が出る(通常は膝蹴り)角度からは、相手の目線が逆になるようにと・・・。

 平衡感覚の狂ってしまった、相手をコントロールします。

 これが、技です。

 これが、術です。

 これが、形なのです。

 

 しかし・・・。

 現代武道では、立ち関節技が多様されます。

 これは、間違いです!

 なぜか・・・?

 その答えが、沖縄棒術の特異性への答えとも重複していきます。

 この稿、続きます。

 

このTweeter。いまは(?)・・・。面白いです。わたくしも、勉強させてもらっています。

沖縄空手道・無想会 沖縄同好会

 

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