20年前の6月にMUSIQUAに出逢ってから、たくさんのライブを見てきて、たくさんの思い出も宝物も分かち合ってきて、MUSIQUAのライブスタイルも、私のライフスタイルもそれぞれ移り変わってきて、それでも、やっぱり大切なものって変わらないんだなぁ、それをこの日のライブでまた改めて実感した。


素敵なライブレストランで、MUSIQUA的ディナーショーがテーマなライブでした。


1曲目は松田聖子さんのカバーで「SWEET MEMORIES」。2曲目は「ANSWER」。あと後半で他にもカバー曲は1曲キリンジの「エイリアンズ」。どちらもしっとり。名曲。


食事の時間も楽しんでほしいということで、途中休憩を挟んで2部構成で。ゆったりと、ときにジャジーに自由に、意外なアレンジだったのは絶対「シャララ」のやつ〜っていう手拍子させといてからのそのリズムのままで「愛を知った」が来たときは驚いちゃった!あの壮大なバラードがこんなアップテンポな楽しいアレンジになるとは!


すごく久しぶりに歌うから知ってる人は2人くらいかなぁと言って歌ったのは「愛じゃない」と「手紙」。「手紙」なんかは正式な音源としては残ってないからね。かろうじて昔のシングルにシークレットトラックで入ってるという激レア曲。


久しぶりの曲を聴くと、スーッと昔のライブを思い出しちゃう。CDになってないもんだからなおさら、ライブの印象に残ってるシーンがフラッシュバックしてくる。どちらの曲にも特別な思い出が詰まってて。


新曲「蜘蛛の糸」のタイトルが「スパイダー」は却下されていまだに不服そうなところとか、みんなのほっこりする弱点を教えてとか、いつも通りのはちゃめちゃなMCにも優しく対応して軌道修正してくれるいまむぅとか、急遽やることになったらしい即興コーナーでは、野菜や畑のことでいじられるゆっぽんとか、松屋ともだちトークを繰り広げるともぞうさんとか、どんな曲にも全力投球なまこっちゃん大先生とか。


なんかいっぱい笑ってたんだけど、そんな中での即興コーナーのハイレベルな演奏と歌に、あまりの衝撃で軽いパニックで号泣してしまった自分にびっくりしたわ!(そうとうメンタルヤバいみたいじゃん)


即興コーナーで例えばなんだろう?っていきなり「ダイコン」とか言い出しちゃって絶対収拾つかないのに鼻歌みたいにさらっと歌い出すさやか…


お客さんから3つのお題をもらって1曲作るコーナー。1曲目は「月・太陽・飛行機」…お題をもらってものの数秒で、できた!って言って、演奏陣がどんな曲調か?って探るけど「ちょっと残念な感じで〜」とか言い出す…むちゃくちゃ悩みながらもなんとかメロディを弾き始めるギターのまこっちゃんから、もうすぐに歌が始まる…歌が始まると他の楽器陣も徐々に加わり、完璧な曲となって完成してしまった!

歌のストーリーとしては、月に行こうと飛行機に乗ったけど〜太陽に来ちゃったよ〜暑いよ〜暑いよ〜けど太陽だっていいよね〜けど暑いよ〜暑いよ〜本当はやっぱり月に行きたかったなぁ〜というそれだけのお話なのだけど、かわいく、ちょっぴり切なく歌い切ってた。


さぁやの即興センスはやっぱり詞先で曲を作る人ならではというのもあるのかなぁ。昔っからよく歌詞を間違えることあったけど、絶対歌は止めないし、初めて聞いた人には全く分からないレベルで即興で歌詞を乗せて歌うのなんて、昔はよくあったよなぁ…とかまた思い出したりしてた。


そして即興コーナー2曲目のお題は「デザート・ワイン・虹」…これまた一瞬で整った様子のさぁやにバンドが一生懸命そのイメージを聞き出して、今度はゆっぽんのキーボードからスタート…これまた素晴らしくて、歌詞も今度はもっと壮大なものになってて、そしたら最高のタイミングでともぞうさんのドラムがきて、ベースも流れるように加わってさ…何が何だかわからないけどすごいことが起きてるし、歌詞の世界にもより一層ぐいぐい引き込まれるしで…気づいたら号泣しちゃってた。あなたが大好きなデザートを持って、ワインも飲みながら、あなたに会いに行くよ〜虹の向こうに行ってしまったあなたに〜いつか会えたらいいな〜会いに行くよ〜みたいなストーリーで…バンドが曲が本気モードで追い打ちかけてきたんだろうなぁ…


しかもその次に歌った曲が「あかり」だったことで、完全に歌詞の世界がリンクしてて、意識的なのか無意識なのか、天才の技でしかないんだろうな。


そして最後の曲にいくときのMCでさ「今日来てくれてる人の中に4月がお誕生月の方がいて、その方が大好きだと言ってくれた曲をやりたいと思います…」なんて言ってくれたものだから、あ、私のことだ、え?私が大好きな曲なんてたくさんあって選べないしむしろ全部好きだけども⁈なーんて思ってるうちに始まったのは「すたーだすと」。特に娘に贈りたい歌として別の場所で語ってたこともあったから、まさに娘も隣で一緒にライブに来てたそこにね!ステージ降りて目の前にしゃがんで目線合わせて歌ってくれちゃうし、もうボロ泣きでした。娘の手を握りながら。娘は少し恥ずかしそうにでも嬉しそうに聴いてました。


そんなこんなで、大切な曲がもっと特別な大切な曲になった1日でした。幸せ。大好き。ありがとう。


相変わらずの支離滅裂だな。

20年目のムジカーです。

今年もたくさん会いに行くね。