Hide and Seek
それは
父無し子や
ふるさとが無い者たちの心模様に
似ているかも知れない
生まれ育った町と、そこに存在していた人達
それを子供の頃から受け入れる事ができなかった
やっと今、
ふるさとを離れて三十年余りも経ってやっと
それを激しい怒り抜きで認める事ができるようになった
いま怒りは悲しみと変わって沸々と私の中に沸きだし
溢れ出す
ずっとずっと
心病み 人を傷つけて知らずにいる人であふれるふるさとを、
そして母親と妹以外の肉親達を
拒んでいた
ずっとずっと
そうするしかない自分を
心の奥で責めていた
『肉親』という言葉を使っても
自分の中に実感が無い
『肉親』という言葉に愛着が無い
後に人が『肉親』という言葉を使ったとき
そこに温かい気持ちが込められているだろうことを想像して
嫉妬に震えた
人の、ふるさとに帰りたいというその気持ち
それがわからないから
自分は冷たい人間なのだと決めつけていた
でも
それは私の思い過ごしだった
私の、肉親達を想う温かい気持ちは
ずっと胸の奥の
氷の塊の中に閉じ込められていた
ある時から
先祖から心の痛みを受け継いできた
だから病んでしまったふるさとを許す事ができるようになり
心の奥を凍えさせていた氷の塊が溶け始めて
人間らしい、熱い気持ちが解放された
自由にしてくれてありがとう
闇に光をありがとう
私は私自身に そして私を信じてくれた全ての人に
礼を言った。
⌘ ⌘ ⌘
♬曲のご紹介
音のエンジニアとして有名な
英国のシンガー・ソングライター、イモーゲン・ヒープ。
Hide and Seekは
彼女の曲のコレクションの中でも
特に美しいと思う一曲です。
where are we?
what the hell is going on?
the dust has only just begun to form
crop circles in the carpet
sinking feeling
spin me round again
and rub my eyes,
this can't be happening
when busy streets a mess with people
would stop to hold their heads heavy
hide and seek
trains and sewing machines
all those years
they were here first
oily marks appear on walls
where pleasure moments hung before the takeover,
the sweeping insensitivity of this still life
hide and seek
trains and sewing machines (oh, you won't catch me around here)
blood and tears (hearts)
they were here first
(Incomplete version of the lyric written by Imogen Heap)
(イモーゲン・ヒープによる歌詞の一部です)
ちょっとだけ長編の記事ができあがるまで
心があちこち寄り道ばかり~
⌘今日インスピレーションを頂いたブログ
『スペインでぼーっと生きてます』
感性が豊かであるばかりではなく、
表現力にも光るものを持っておられる
ルスさんの素敵なブログです。
一度訪ねてみてごらんになってください。
その彼女の最新のエントリー、
「去年の夏パリで」
そこには私の中である静かな嵐が巻き起こるのを
感じました。
それは何かを探るうちに
よく知らないままあの世に逝った父の事、
そしてふるさととの心の付き合いを思い出し
その結果が上の記事になりました。

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