障がいがあろうとなかろうと、音楽を楽しむ権利は誰にでもあるのです!

でも遠慮せずに参加できるイベントは少ない・・・。

そこで、UniFESです!!!

 

でもね、UniFESは『障がい者』向けのイベントではありません。

なぜなら障がいがあってもなくても関係ないから。

中村佳穂さんを始めとするフジロックなどのイベントで活躍しているプロのミュージシャンの方が、子どもたちのエネルギーを膨らませます。音楽を心から楽しめるイベントになる事間違いなし!

障がいがあってもなくても、一緒に楽しみましょう!!! 

 

そして、クラウドファンディングも行なっています! 
私も、僅かながら、クラウドファンディングに協力させていただきました。当日ももちろん参加します!!!

 

皆さまのご支援により、福祉施設に無料のチケットを送る事が出来ます。

素晴らしいイベントなので、覗くだけでもぜひ!

 

https://camp-fire.jp/projects/view/127115?fbclid=IwAR20n57gnPYWYCSNKbv6_Px6ja5jS52mXTGGoxp42LlBOm2h6htMnkTlI0U

 

 

 

 

 

トータルペインという言葉を聞いたことはありますか?

 

トータルペインとは、身体の苦痛だけではなく、精神的、心理的、社会的な苦痛の総称です。痛みとは、実は主観的なものなのです。つまり、同じ痛みでも、横にいる誰かが同じように感じるとは限りません。身体的な痛みは、そのほかの苦痛と複雑に絡み合って起こります。大切なのは、痛みをその症状だけで捉えず、総合してみることです。

 

例えば、がんの患者さんの場合。がんそのものの影響や治療によって身体的な苦痛が起こります。でも、つらいのは身体だけでしょうか。がんという病気によって、こころが落ち込む、不安、治療に向けてやる気が出ないなど心理的な苦痛を感じていませんか。会社を休まなくてはならない、パートナーとの関係が変わってしまう、子どもと思うように遊べない・・・そんな社会的苦痛を感じていませんか。「どうしてわたしが!」「なにも悪いことはしていないのに!」など、精神的な苦痛もあるかもしれません。それらすべてが重なり合って痛みとなります。

 

体の痛みを強い痛み止めで抑えることはできます。でも、トータルペインの考え方では、身体以外の苦痛を減らすことで、身体の苦痛も減らしていきます。つまり、使うお薬の量を減らすことが可能です。

 

他にも、直接診断に関わらない過去の心理的な苦痛が、現在抱えている身体的苦痛につながっている場合もあります。心身症の一つでもあります。例えば、過去に虐待という大きなトラウマを負った方が、がんにかかりました。でも、心理ケアで心の問題を解決したところ、がんによる痛みがほぼなくなったというような場合です。トータルペインを減らすことで、身体の痛みが減ったケースになります。

  

では、音楽療法ではどのように痛みとワークしていくのでしょうか。

 

痛みに関する音楽療法のやり方にはいくつかのレベルがあります。1つ目は音楽の刺激によって痛みを紛らわさせる方法。例えば病院のベッドサイドで、その患者さんの好きな音楽を演奏するなどになります。一緒に歌ったり楽器を演奏したりもします。このレベルではMP3やCDなどで十分に対応できることもあります。これを処方音楽(Music Medicine)と呼びます。

 

2つ目は、痛みの表現をして、痛みを減らすやり方です。即興をしたり、痛みに関する作詞をしたり曲を書いたり、また患者さんもしくは音楽療法士が選ぶ曲の歌詞について話し合ったり、そこから意味を見出したりしていきます。痛みを表現することで、その痛みとの向き合い方を見つけていきます。ここからは音楽療法士の存在が必要になります。

 

3つ目は、痛みの根本治療になります。これはトータルペインの考えに基づいて行われます。痛みの元にある過去の痛み、トラウマ、人間関係、心の働きなどを見つめていき、これまでの人生、今現在、そしてこれからの人生を総合的に捉えて、トータルペインを取り除いていきます。ボニー式GIMやエントレインメントなどがこれにあたり、音楽療法に加えて心理療法の知識が必要になります。

 

痛みとどう向き合うか、どのレベルの音楽療法が必要なのかは個人によって違うと思います。どれが正しいというわけではもちろんありません。例えばがんなどの治療中の場合、生きるということが先決になります。このため、痛みを紛らわせることが優先です。しかし、リューマチなどの痛みと長いこと向き合ってこられた方の場合、総合的に痛みを見ていく方が効果的だと思われます。

 

トータルペインは、著しく人生の質(QoL)を下げる可能性があります。もし、皆さんが何か痛みを感じていたら、その痛みにつながっているその他の痛みに目を向けてみるのはいかがでしょう。意外な痛みの仕組みがわかるかもしれません。

 

*このブログはお薬を否定するものではありません。身体的苦痛は大変なものです。QoL向上のためにもお薬は必ず必要です。一つの考え方としてご参考になれば幸いです。

 

みなさん、どんな時にセラピーが必要だと思いますか。

「セラピーは、うつの人が受けるものでしょう?」

「何かあった時に、話を聞いてもらったりするんでしょう?」

「問題が起こったら、お世話になって見たいと思います。」

「セラピーなんかのお世話にならなくても大丈夫だよ。」

そんなお話をよく耳にします。

 

日本ですと、セラピーを受けるにあたっての壁が高いように感じます。「セラピーを受ける人=精神・心理に問題がある人」というような固定観念もあるように感じます。

 

欧米ではセラピーを受けることは日常の一部。実は、とても身近なものなのです。今日は仕事でちょっとうまく行かなかったから、セラピストに会って落ち着いてから家に帰るわ、そんな話もよく聞きます。

 

では、どんな時にセラピーを受けるのが良いでしょうか。それは、日常生活の中で何か少し「おかしい」と感じた時だと思います。

最近、ストレスを溜め込んでいる

感情の起伏が激しい

怒りすぎている気がする

なかなかスッキリ眠れない

力が出ない。朝、起きたくない

体の不調ですら、心に起因する場合もあります。

 

セラピーを特別なことだとは思わず、日常からのケアをしておくと、少し大きな出来事があった時の対応力に違いが出ます。

 

小さな入り口が、実は子どもの頃のトラウマに繋がっていることもあります。それを放置してしまっていると、どこかでより大きな問題、それこそうつを発病したり、不安障害になったりしてしまうこともあります。

 

セラピーを受けるのに、大きな理由は必要ありません。日常の少し引っかかりがあった時、将来の予防としてセラピーを受けてみるのはいかがでしょう。