【新譜楽譜-吹奏楽】小編成バンドにおすすめ、3/12発売2タイトル | Musicstore.JPのブログ

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本日は、3月12日にブレーン社より発売開始となります、2作品をご紹介いたします。

小編成バンドにおすすめの作品です。ぜひご注目ください。

 

ダイヤグリーンアマランサス

作曲:八木澤教司

グレード:3

演奏時間:約4分40秒

 

「不滅・不老不死」の花言葉を持つ《アマランサス》がテーマのコラール。演奏会や歌心を養う教材として取り組んでほしい

 

元・天理高等学校吹奏楽部の指揮者であった新子菊雄先生が古希を迎えられたことを記念して献呈した作品で、教え子たちによって結成されたグラティテュード・ニュー・ウィンズによって2023年10月に世界初演されました。

 中学3年生の時、吹奏楽部でウィリアム・H・ヒル作曲の《セント・アンソニー・ヴァリエーションズ》を吹奏楽コンクールの自由曲として選曲していた私は、天理高等学校吹奏楽部が1985年に全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した名演を毎日のように聴いていました。その指揮者であった憧れの新子先生にお会いできたのは、佐賀県吹奏楽コンクールの審査員をご一緒した時でした。まだデビューしたての新人の私に対し温かく接してくださるばかりでなく、お食事をしながら貴重なお話をたくさん伺えたことは、当時の私にとって何よりの励みになりました。その後、私がアジア諸国で活動していく過程でも、現地に精通されていた新子先生から多くのご助言をいただき、不安を抱えていた私の背中を押してくださいました。

 私は直接の教え子ではありませんが、このように多感な時期であった中学時代に新子先生の音楽に触れ、その想い出が作曲家を目指すきっかけの一つとなり、数々の激励とご助言をいただいて音楽家としての今があります。そんな感謝の気持ちを込めて「不滅・不老不死」の花言葉を持つ《アマランサス》をテーマにコラールを作曲しました。演奏会はもちろん、歌心を養う教材としても広く親しまれることを願っています。 (八木澤教司)

 

 

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ダイヤオレンジ序奏とアレグロ

作曲:菊池幸夫

グレード:3.5

演奏時間:約6分30秒

 

中学・高校生へ向け「調和と協調」を心がけながら各パート・役割の大切さを学んでほしいという想いの詰まった作品

 

“21世紀の吹奏楽”実行委員会“響宴”スクールバンドプロジェクト委嘱作品

私にとって、吹奏楽との出会いから半世紀近くが過ぎながらも、小中高で触れた数々の吹奏楽曲は今もって自身の奥深くに息づいています。楽曲との出会いは、友や師との出会いさながら、その人の人生の大切な一ページともなるでしょう。 “スクールバンドのための作品” に取り組むにあたり、作り手としての何がしかの気負いを抱きつつも、かつての吹奏楽部での時間を思い起こしながら書き進めました。 曲は緩急の二部分からなります。全曲にわたりあえて三和音のみの響きを用いないという “縛り” を課しながら、音楽的にはなるべくシンプルであることを心掛けました。タイトル以上の具体的なイメージは盛り込まず、奏者が思い思いにイメージを膨らませながら音楽の大きな流れを形作るような楽曲にしたいと考えました。

 閉塞感すら漂う時代にあって、物事をしっかりと見つめ、やがて前を向いて溌剌と歩を進めていってほしいとの、若い人たちへの心ばかりのメッセージを込めました。

 演奏上心掛けてほしいことは、調和と協調です。それこそ吹奏楽のモットーとも言えますが、旋律であれ和音または背景を形作る音型であれ、全体の中のそれぞれのパートが誰一人欠けても成り立ち得ないとの自覚を持って、それぞれの場面の自身の役割を十分意識して演奏してください。一人一人のそうした意識が寄り集まることで、音楽の力強い方向性や明確な姿が立ち現れることを期待します。 (菊池幸夫)

 

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