ネクサス音楽出版より、金山徹氏作曲の「嘆きと希望 ~バスーンと小編成吹奏楽のための」が12月21日に出版開始となりますのでご紹介いたします。
基はファゴットの福井弘康氏からの委嘱により、バスーンソロ&ピアノ伴奏として作曲したものを、2022年3月の横浜市立十日市場中学校吹奏楽部の定期演奏会のためにバンド用に改編。
今回の出版にあたっては若干の手直しをしたものです。
作曲:金山徹
グレード:4
演奏時間:約8分40秒
冒頭の無伴奏での独奏の後、ゆっくりとしたブルースを思わせる前奏からソロが歌い始める。この旋律に含まれる「ブルー・ノート(Blue Note)」が嘆きや呻きを表している。曲が高揚したところで伴奏に旋律が移り、そこにソロが絡んでさらに高揚、そのまま短いカデンツァに入りる。その後、嘆きの旋律を静かに繰り返しこのパートを終わると、静けさを破るようにソロが「ルンバ・クラーベ(Rhumba Clave)」のリズムによるフレーズを演奏、バンドも少しづつ加わっていき、疾走感のある16ビートに突入する。
ファゴットの福井弘康氏からの委嘱により、2020年のコロナ禍における自粛期間中にピアノ伴奏として作曲。感染症で亡くなられた方の鎮魂の意味を込めて「哀歌(Elegy)」として作り始めたが、後半のパートが曲名にそぐわないと感じ「幻想曲(Fantasy)」として6月に発表。その後、バス・クラリネットソロ版の発表にあたり「嘆きと希望(Lament and Hope)」に改題。
この小編成吹奏楽伴奏版は、2022年3月の横浜市立十日市場中学校吹奏楽部の定期演奏会のために、ピアノ伴奏版を元にオーケストレーションしたものだが、今回の出版に当たって若干の手直しをしている。
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