ネクサス音楽出版より吹奏楽のオリジナル作品と編曲作品、新作2タイトルを早速ご紹介いたします。
♪これから晩冬から春に向けてオススメの作品です
●東風
作曲:河邊一彦
グレード:4
演奏時間:5分
日本に生まれて幸福だなと感じることの一つは「春夏秋冬」の四季がはっきりと存在しており季節感があることです。それぞれの季節には恒例の歳時があり、折々の楽しみ方ができます。また、自然の移り変わりも大きな魅力のひとつです。桃や桜の華やぐ春から、銀杏や紅葉舞い散る澄み渡る秋まで日本人ならその時々の空気感を肌で感じ取ることができます。一月の大寒から立春までの極寒の時期を経て梅の蕾が開き晩冬から初春へと向かう頃、季節の移り変わりを告げる風「春一番」が吹くと言われています。古来日本人はこの風を「東風(こち)」と呼び、春の訪れを待ち望んだと言われています。
曲は、一陣に吹き抜ける風のテーマで開始され、初冬の空に輝く月や梅園、吹き荒れる春一番の風などが描かれていきます。最後は、クラリネットのカデンツァが低音楽器により突然断ち切られ終わります。この作品は変わることなく繰り返される「自然」の営みと変わりゆく「人」の姿を描いた作品です。
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♪ゲストを迎えてのステージにオススメです
●アメイジング・グレイス ~ソロ・クラリネットとバンドのための
イギリス民謡
編曲:金山徹
グレード:3.5(ソロ:4)
演奏時間:4分
「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」は、イギリスの牧師ジョン・ニュートンの作詞による賛美歌で、多くのアーティストにより演奏、録音されています。作曲者は不詳。ニュートンの歌詞では、彼が黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、それにも拘らず赦しを与えた神の愛に対する感謝が歌われています。
このアレンジでは、16小節のメロディが数回の転調を伴って何度も繰り返されます。冒頭は無伴奏のクラリネット・ソロで厳かに始まり、7小節目から木管楽器が少しずつ加わっていきます。[A]2拍前で転調、メロディを繰り返した後、短い間奏[B]を挟んでもう一度メロディが繰り返されます。さらに転調した[D]からドラムセットも加わりテンポアップ、バンドの演奏するメロディにソロ・クラリネットのオブリガートが絡んでいきます。途中からはブルーノートを使ったゴスペル(ブルース)風のアレンジになります。最後にもう一度転調しffまで高揚した後、グリッサンドからのフェルマータで一旦終わります。[F]からの後奏で再び厳かな雰囲気に戻り、静かに終わります。
なお、ピアノパートはオプショナルですが、ソロ・クラリネットとピアノだけでも演奏できるようになっています。
2023年7月に広島で行われる「安佐北シンフォニックウインズ(ASAKITA Symphonic Winds)40周年記念・第38回定期演奏会」のために、ネクサス音楽出版より発売中のクラリネット四重奏版(NEF-007)より翻案。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。