[歴史]不 況時代の音楽 | Dream Voiceの「おと図鑑」

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いままで教えてきた事を、少しづつここでまとめて、みなさんの音楽活動のヒントになるような教科書にしていきたいと思います。

リーマンショックの影響と、CDの売上が伸び悩んでいる状況で、音楽業界もだいぶ様変わりしてきましたね。

音楽業界=レコード業界
という方程式も、変わってきてるのでしょうか。

さてこの100年、音楽業界には2回の大きな不景気を経験しています。

ひとつは1929年の世界恐慌。
もうひとつは、1970年代のオイルショックですね。
この時、音楽シーンはどう変わってきたのか。
それを知ることも、この時代を生きるヒントになるかも知れません。

まず世界恐慌の時から。
鉄鋼業を中心に、アメリカ南部から北部の工業地帯(シカゴやニューヨークなど)に出稼ぎにきた黒人さんは、ジャズバンドを結成し活気ある夜の酒場で毎晩ライブ活動をして、お金を稼いでました。
そして世界恐慌がおこります。

景気の後退とともに、彼等は演奏する場所を失います。

そしてほとんどのミュージシャンは田舎に帰ってしまいました。

仕事があったのは、黒人さんのジャズを継承し、耳馴染みのよい曲を中心に演奏を続けた白人さんバンドだけでした。

まだ、レコードも普及してない時代でしたから、印税よりライブの方が、収入があったようです。
苦しい時代は約15年続きました。この大変な時代を生き延びた黒人ミュージシャンは、次の「ビックバンド」時代に大きな成功をおさめます。


さて次に、オイルショック時代。
ビートルズをはじめ、サイケデリックな時代から、東西冷戦の時代に移り変わります。
60年代終わりから70年代初等にかけて成功をおさめたバンドは、巨額な富を手にし、同時にアルバムは手の混んだ大作が多くなります。

しかし、それは庶民からするとちょっと現実離れした、別次元の作品ととらえられはじめます。

そこでオイルショックが襲います。

この時、大勢が受入れたのが、パンクロック。

シンプルな楽曲、ストレートな歌詞、粗削りな演奏が大ウケしまし、時代はパンクからニューウェイブに突入します。


こうして2つの時代を振り返ると、共通していることがあります。

景気が悪いときは、大掛かりで前向きなものより、シンプルで哀愁があり、生活に密着性の高いものが受入れられたようです。

90年代バブルが崩壊した時も、それまでのハードコアテクノ(ジュリアナ系ね)から、ストリート系のアコースティックサウンドが受入れられました。

そして、いま。
レコードや音楽事務所は、一生懸命よりよい音楽を届けようと、努力を続けています。
打てるだけの企画は、かなり打ってきたと思います。

そして、一般リスナーのみなさんに「音楽」はかなり大量に、手軽に届けられるようになりました。
しかし、音楽業界=レコード業界という方程式は、大きく変わってきています。

もう一度ここで、音楽のたち位置を見つめ直さないといけないかも知れません。

レコード業界が始まった時の様に、新しい時代は、もう すぐ目の前に来ているのかも知れませんね。