アーティスト

 マギー・ベル

  (Maggie Bell)

 

アルバム

 クイーン・オブ・ザ・ナイト

  (Queen of the night)

 

 

 

1974年発表のスタジオ・アルバム

 

マギー・ベルは

1945年スコットランドの

グラスゴー生まれ

 

エリック・プラクトン

(Eric Clapton=1945-)

ジェフ・ベック

(Jeff Beck=1944-2023)

ジミー・ペイジ

(Jimmy Page=1944-)と

有名なギタリストが所属した

ロック・バンドの

ヤードバーズ

(The Yardbirds)や

レッド・ツェッペリン

(Led Zeppelin)の

マネージャー

ピーター・グラント

(Peter Grant=1935-1995)

名付け親のブルース・ロック・バンド

 

ストーン・ザ・クロウズ

(Stone the Crows=1969-1973)の

オリジナル・メンバーでギタリスト

レズリー・ハーヴェイ

(Leslie Harvey=1944-1972)の実兄

アレックス・ハーヴェイ

(Alex Harvey=1935-1982)が結成した

センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド

(The Sensational Alex Harvey Band)

10代半ばから歌い始め

 

後にストーン・ザ・クロウズ

メンバーとなりますが

リード・ヴォーカルで

オリジナル・メンバーだった

レズリー・ハーヴェイが

ライヴ・ステージで感電して他界

 

1973年ストーン・ザ・クロウズは解散し

マネージャーをしていた

ピーター・グランドは

引き続きマギー・ベルの

マネージャーとして

今回アップのアルバム作成に

取り掛かったようです

 

2作品のシングルに続く

ソロではファースト・アルバムですが

 

 

 

バックアップするメンバーが豪華で

セッションやスタジオで活躍する

売れっ子のプレイヤーが

名を連ねていて

 

今回アップのアルバム発表から

2年後の1976年に

その-35 スタッフ (Stuff)として

アルバムを発表するメンバーのうち3人

★ギター

コーネル・デュプリー

(Cornell Dupree=1942~2011)

★キーボード

リチャード・ティー

(Richard Tee=1943~1993)

★ドラムス

スティーヴ・ガッド

(Steve Gadd=1945~)

 

他には

★バック・ヴォーカル

スウィート・インスピレーションズ

(The Sweet Inspirations)

1960年結成の

ゴスペル・シンガーズ・グループで

今回アップのアルバムでは

メンバーが入れ替わっていますが

 

ディオンヌ・ワーウィック

(Dionne Warwick=1940-)

叔母でホイットニー・ヒューストンの母親

シシー・ヒューストン

(Cissy Houston=1933-)

シシーの妹

ディディー・ワーウィック

(Dee Dee Warrick=1942-2008)

1960年代に参加していたグループで

前身は3人が参加していた

ドリンカード・シンガーズ

(The Drinkard Singers)から

派生した歴史あるグループです

 

 

 

他に

★リード・ギター

レジー・ヤング

(Reggie Yong=1936-2019)

メイフィスで設立された

アメリカン・サウンド・スタジオ

(Amerikan Sound Studio=1964-1972)の

ハウス・バンド

メイフィス・ボーイズの

リード・ギーで

ナッシュビルやニューヨークで

活躍したセッション・ギタリストで

エルヴィス・プレスリー

アレサ・フランクリン

ダスティ―・スプリングフィールド

B・J・トーマス

リン・アンダーソン

ディオンヌ・ワーウィック

ジェリー・リー・ルイス

他をサポート

 

★ペダル・スティール・ギター

ジョン・ヒューイ

(John Hughey=1933-2007)

カントリー・ミュージックの

スティール・ギタリスト

ロレッタ・リン

ウィリー・ネルソン

エルヴィス・プレスリー

他をサポート

  

★ギター

ヒュー・マクラッケン

(Hugh McCracken=1942-2013)

マッカートニー&リンダやウィングス

レノン&ヨーコ

他をサポート

 

★ベース

チャック・レイニー

(Chuck Rainey=1940)

ヒューバート・ロウズ

ジョージ・ベンソン

マーヴィン・ゲイ

スティーリー・ダン

他をサポート

 

★ベース

ウィリアム・ソルター

(Willam Salter=1937-)

17才でフォーク・シンガー

ピート・シーガー

(Pete Seeger=1919-2014)の

バックでベースを弾き始め

後にハリー・ベラフォンテ

(Harry Belafonte=1927-2023)を

バックアップしてツアーに参加

次に紹介する

ラルフ・マクドナルドと

多数共作しています

 

★パーカッション

ラルフ・マクドナルド 

(Ralph MacDonald=1944-2011)

多数アーティストの

アルバム・レコ―ディンクに

参加していますが

今回アップのSide Two-6曲目

トレイド・ウィンズ

(Trade winds)と

その-41

ロバータ・フラック

(Roberta Flack=1937-)

&ダニー・ハザウェイ

(Donny Hathaway=1945-1979)の

Side-Bの2曲目

恋人は何処に(Where Is the Love)

グローヴァー・ワシントン・ジュニア

(Grover Washington Jr=1943-1999)の

クリスタルの恋人たち

(Just The Two of Us)

共作のライターです

 

 

 

収録曲は

ブルースを感じさせる曲が多く

日本では馴染みの薄い

アーティストだと思いますが

私は好きな曲ばかりで

 

オリジナルや

マギー・ベル以外のカヴァーは

5月5日アップ予定の別冊へ

YouTube を貼る予定です

 

Side One

01-カッド・クィーン

(Caddo queen)

ノリの良い曲で

ライナー・ノーツには

パワーの有る冴えたヴォーカルと

レジー・ヤングのギターが冴えると

書いてありますが

リズム・ギターのカッティングも好きです

曲の詳しい解説は

検索しても見当たりません

 

ライターは

エリック・クラプトンの

ティアーズ・イン・ヘヴン

(Tears in Heaven=1922)を

共作したソング・ライター

ウィル・ジェニングス

(Will Jennings=1944-)と

シンガー・ソングライター

トロイ・シールズ

(Troy Seals=1938-)

カントリー・ソングのライター

メンター・ウィリアムズ

(Mentor Williams=1946-2016)の

共作です

アルバムから♪カッド・クィーン

Maggie Bell - Caddo queen

 

02-ア・ウーマン・レフト・ロンリー

(A woman left lonely)

ジャニス・ジョプリンが

1971年発表した曲

ライターは

カントリー・ロックの

ソング・ライター

ダン・ペン

(Dan Penn=1941-)と

オルガン奏者でソング・ライターの

デューイ・オータム

(Dewey Oldham=1943-)

アルバムから

ア・ウーマン・レフト・ロンリー

Maggie Bell - A woman left lonely

▼リタ・クーリッジのカヴァーは別冊で

 

03-スーヴェニールス

(Souvenirs)

オリジナルは

カントリーやフォーク・ソングの

シンガー・ソングライター

ジョン・プライン

(Johon Prine=1946-2020)が

1972年のセカンド・アルバムで

発表した自作曲

アルバムから♪スーヴェニールス

Maggie Bell – Souvenirs

オリジナルのジョンプラインは別冊で

  

 

04-アフター・ミッドナイト

(After midnight)

ラテン・ロックのイメージで

シンガー・ソングライターで

ギタリストのJ・J・ケイル

(J.J. Cale=1938-2013)が

1966年に発表した曲

エリック・クラプトンは

1970年にカヴァーしていて

カルロス・サンタナ

(Carios Santana=1947-)のバンドも

レパートリーにしている様です

アルバムから♪アフター・ミッドナイト

Maggie Bell – After midnight

▼オリジナルのJ・J・ケイルとエリック・プラクトンのライヴは別冊で

 

05-クイーン・オブ・ザ・ナイト

(Queen of the night)

ドラマチックな前奏で始まる

アルバムのタイトル曲で

同名異曲が沢山ありますが

アルバムの収録曲は

スコットランド生まれの

ロック・キーボード・奏者

ロニー・リーヒー

(Ronnie Leahy=1947-)が

書いた曲で

あまり情報が見当たりません

アルバムから♪クイーン・オブ・ザ・ナイト

Maggie Bell – Queen of the night

 

Side Two

01-オー・マイ・マイ

(Oh my my)

ビートルズの解散後

1973年リンゴ・スターが

ソロ・アルバムで発表した曲で

ライターはリンゴ・スターの出生名

リチャード・スターキー

(Richard Starkey=1940-)と

ソング・ライターで

レコード・プロデューサー

ヴィニー・ポンシア

(Vinny Poncia1942-)の

共作です

アルバムから♪オー・マイ・マイ

Maggie Bell – Oh my my

▼オリジナルのリンゴ・スターは別冊で

 

02-時は流れ

(As the years go passing By)

リード・ギターは

コーネル・デュブリーで

1959年ブース・シンガーの

フェントン・ロビンソン

(Fenton Lee Robinson=1935-1997)が

デューク・レコード

(Duke Records)から発表した曲

ライターはR&Bシンガーで

ギタリストのペパーミント・ハリス

(Peppermint Harris=1925-1999)で

ライナー・ノーツには

当時デューク・レコード

オーナーでプロデューサー

ドン・デッドリック・ロビー

(Don Deadric Robey=1903-1975)の

ペン・ネーム

デッドリンク・マローン

(Deadric Malone)となっている

悪しき慣習が有った時代の曲です

アルバムから♪時は流れて

Maggie Bell – As the years go passing

▼オリジナルのフェントン・ロビンソンは別冊で

 

03-イエスタデイズ・ミュージック

(Yesterday’s music)

ブラッド・スウェット&ティーズ

(Blood, Sweat & Tears)が

1975年発表した曲で

ライターはリード・ヴォーカルの

デビッド・クレイトン・トーマス

(Dvid Clayton-Thomas=1941)と

バンド・メンバーではない

キーボー・プレイヤーでボーカリストの

ウィリアム・D・スミス

(William Daniel Sumith=1944-1997)

アルバムから

♪イエスタデイズ・ミュージック

Maggie Bell – Yesterday’s music

▼オリジナルのブラッド・スウェットは別冊で

Maggie Bell – Yesterday’s music

 

04-ウィ・ハッド・イット・オール

(We had it all)

カントリー・シンガーの

ウェイロン・ジェニングス

(Waylon Jennings=1937-2002)が

1973年のアルバムで発表した曲

ライターは

シンガー・ソングライターで

ギタリストのトロイ・シールズ

(Troy Seals=1938-)と

俳優でソング・ライター

クリストファー・クロスの

バック・アップ・キーボーディスト

ドニー・フリッツ

(Donny Fritts=1942-2019)

アルバムから

♪ウィ・ハッド・イット・オール

Maggie Bell – We had it all

▼オリジナルのウェイロン・ジェニングスと日本のロックンロール・バンド

ザ・レディー・シェルターズは別冊で

 

05-ジ・アザー・サイド

(The other side)

ピーター・アレン

(Peter Allen=1944-1992)が

1978年にアルバムで発表した曲

因みにジュディー・ガーランド

(Judy Garland=1922-1969)の娘

ライザ・ミネリ(Liza Minnelli=1946-)と

期間は7年程で短いのですが

結婚していました

ライターは

バート・バカラック

(Burt Bacharach=1928-2023)と

6年で離婚しましたが

奥さんのキャロル・ベイヤー・セイガー

(Carol Bayer Sager=1947-)と

ピーター・アレンで

共作も含め

オリビア・ニュートン・ジョン

(Olivia Newton-John)の

愛の告白

(I Honestly Love You)や

クリストファー・クロス

(Christopher Geppert Cross=1951-)の

ニューヨーク・シティ・セレナーデ

(Arthur's Theme (Best That You Can Do))

メリサ・マンチェスター

(Melissa Manchester=1951-)や

リタ・クーリッジ

(Rita Coolidge=1945-

貴方しか見えない

(Don’t Cry Out Loud)も

ライターです

アルバムから♪ジ・アザー・サイド

Maggie Bell – The other side

▼オリジナルのピーター・アレンは別冊で

 

06-トレイド・ウィンズ

(Trade winds)

ロバータ・フラック

1971年発表した曲

スリー・ディグリーズ

(The Three Degrees)も

翌年カヴァーしています

ライターは

パーカッショニストで

ソング・ライターの

ラルフ・マクドナルド

(Ralph MacDonald=1944-2011)と

シンガー・ソングライターで

ベーシスト&ギタリストの

ウィリアム・ソルター

(William Salter=1937-)

その-41ロバータ・フラック&

ダニー・ハザウェイ

Side-Bの2曲目

恋人は何処に

(Where is the Love)や

グローヴァー・ワシントン・ジュニア

(Grover Washington Jr=1943-1999)の

クリスタルの恋人たち

(Just The Two of Us)も

二人がライターです

アルバムから♪トレイド・ウィンズ

Maggie Bell – Trade winds

▼オリジナルのロバータ・フラックは別冊で

 

 

おまけ-01

アルバム収録曲の画が無いので

マギー・ベルがフロントの

ミッドナイト・フライヤーで

Maggie Bell & Midnight Flyer - Hey Boy (Montreux 1981)

 

おまけ-02

メンバーは入れ替わっていると思いますが

バック・ヴォーカルの

スウィート・インスピレーションズは別冊で

♪スウィート・インスピレーション

"Sweet Inspiration" by the Sweet Inspirations

 

お礼

今回もズルズルと長い記事に

連休にもかかわらず

ご訪問を感謝申し上げます

引き続き後半の連休を

楽しくお過ごしください