アーティスト

 ベット・ミドラー

 (Bett Midler)

 

アルバム

 ベット・ミドラー Ⅱ

 (Bett Midler Ⅱ)

 

 

 

1973年発表のスタジオ・アルバム

 

前年発表のデビュー・アルバム

ディバイン・ミス・エム

(The Divine Miss M)に続く

セカンド・アルバム

 

収録曲は総てカヴァー曲で

ライナー・ノーツに

レパートリーは総て「なつメロ」

Side-1とSide-2は

「表示をしないという指示が有った」

書かれていますが

理由については書かれていません

 

 

 

ベット・ミドラーは

1945年ホノルル生まれ

ハワイ大学で演劇を専攻するも中退

映画のエキストラをしながら

舞台女優を目指し

 

ニューヨークへ移り住み

1967年ブロードウェイのミュージカル

「屋根の上のバイオリン弾き」に出演したり

 

 

 

ニューヨークのアパートメント・ホテル

アンソニア・ホテル

(Ansonia Hotel)の地階にある

ゲイの集まるコンチネンタル・バス

(The Continental Baths)に出演

 

当時ピアノを弾いていた

バリー・マニロウ

(Barry Manilow=1943-)と知り合い

デビュー・アルバムのプロデューサーや

今回アップのアルバムの

アレンジとコンダクターもしています

 

 

 

1975年のブロード・ウェイ・レビュー

クラムス・オン・ザ・ハーフ・シェル

(Clams on the Half Shell Revue)で

アメリカの演劇会で最も権威の有る

トニー賞の特別賞受賞を始め2回

 

テレビ分野の功績を称える

エミー賞を3回

 

映画とテレビドラマを対象の

ゴールデン・グローブ賞を4回

権威ある音楽賞

グラミー賞を3回

 

それぞれ受賞している様で

映画と舞台で50を超える

作品に出演していて

お嬢さんもシンガーです

 

 

 

収録曲は

ジャズ

ソウルやR&B

シャンソン

フォーク

オールディーズと

バラエティ―豊かで

アルバム収録曲以外は

後日別冊にYouTubeを貼ります

 

 

01-スカイラーク

   (SKYLARK)

その-03 キャロル・ウェルスマン と

その-74 テレサ・ブライト でも

アップした曲で

ホギー・カーマイケル作曲

ジョニー・マーサ

(John Herndon Mercer=1909-1976)作詞

1941年アニタ・オディ

(Anita O’Day=1919-2006)が

ジーン・クルーパー

(Gene Krupa=1909-1973)の

バンド・シンガー時代に

レコ―ディンクした

ジャズのスタンダード

アニタ・オディは別冊で

ベット・ミドラーのライヴで♪スカイラーク

Bette Midler - SKYLARK (Live 1985) HQ Audio

 

 

02-ドリンキング・アゲイン

  (DRINKING AGAIN)

作詞は前曲と同じ

ジョニー・マーサ

作曲は

ドリス・タウバー

(Doris Tauber=1908-1996)の

報われない恋愛を嘆く歌の

トーチ・ソング(torch song)で

フランク・シナトラ

ダイナ・ワシントン

アレサ・フランクリンが

レコーディングをしています

ダイナ・ワシントンは別冊で

ベット・ミドラーのライヴで

♪ドリンキング・アゲイン

Bette Midler - DRINKING AGAIN (Live 1973) HQ Audio

 

 

03-ブレイキング・アップ・サムバディズ・ホーム

  (BREAKING UP SOMBODY’ HOME)

リトル・アン・ピーブルズ

(Little Ann Peebles)が

1971のアルバムに収録した曲で

今回アップのアルバムでは

ライナー・ノーツや

レーベルに載っているライターは

1972年に発表した

アルバムでカヴァーをした

ソウル・シンガー

デニス・ラサール

(Denise LaSalle=1934-2048)と

なっていますが

 

曲名で検索してみると

ライターはドラマーの

アル・ジャクソン・ジュニア

(Al Jackson Jr=1935-1975)と

ソング・ライターの

ティモシー・・マシューズ

(Timothy Matthews=詳細不明)と

なっています

デニス・ラサールは別冊で

ベット・ミドラーで

♪ブレイキング・アップ・サムバディズ・ホーム

Bette Midler - Breaking Up Somebody's Home

 

 

04-スラバヤ・ジョニー

  (SURABAYA JOHNNY)

ヒットしなかった1929年のドイツ歌劇

ハッピー・エンドの挿入歌で

1977年の映画化でも

使われたシャンソンで

ライターは共著で

三文オペラが代表作の

ドイツ人劇作家で詩人ベルトルト・ブレヒト

(Bertolt Brecht=1989-1956)と

ドイツ人作曲家クルト・ヴァイル

(Kurt Julian Weill=1900-1950)で

 

ライナー・ノーツには

カトリーヌ・ソヴァージュ

(Catherine Sauvage=1929-1998)や

ピア・コロンボ

(Pia Colombo=1934-1986)の

持ち歌と書かれています

ピア・コロンボは別冊で

ベット・ミドラーで♪スラバヤ・ジョニー

Bette Midler - Surabaya Johnny

 

 

05-アイ・シャル・ビー・リリースト

  (I SHALL BE RELEASED)

ボブ・ディラン

(Bob Dylan=1941-)が自作した

フォーク・ロックの曲で

カナダ出身のザ・バンド(The Band)と

1967年にレコーディングしていて

ジョーン・バエズ

(Joan Baez=1914-)

ピーター・ポール&マリー(PPM)

ニーナ・シモン

(Nina Simone=1933-2003)他

多数のアーティストが

レパートリーにしていて

日本でも岡林信康(1946-)

忌野清志郎(1951-2009)他が

日本語詞でカヴァーしています

ピーター・ポール&マリーは別冊で

ベット・ミドラーで

♪アイ・シャル・ビー・リリースト

Bette Midler - I Shall Be Released

 

01- オプティミスティック・ヴォイセス

   ~ブロードウェイの子守歌

  (OPTIMISTIC VOICES

   ~LULLABY OF BRODWAY)

メドレーの1曲目

オプティミスティック・ヴォイセス(楽観的な声は)

1939年のファンタジー・ミュージカル映画

「オズの魔法使い」で使われた曲で

作詞は

イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン

(It’s Only Paper Moon)や

「虹の彼方に」

(Over the Rainbow)の

詩を書いた

エドガー・イプセル・ハールブルク

(Edgar Yipsel Harburg=1896-1981)と

作曲は

作詞・編曲・指揮・作曲家

ハバート・ストーサート

(Herbert Pope Stothart=1880-1949)と

「虹の彼方に」を作曲した

ハロルド・オーレン

(Harold Arlen=1905-1986)

 

メドレーの2曲目

ブロードウェイの子守歌は

1935年のミュージカル・映画

ゴールド・ディガース36年

(Gold Diggers of 1935)に

使われた曲で

 

アンドリューズ・シスターズ

(The Andrews Sisters=1930-1960

ドリス・デイ

(Doris Day=1922-2019)

ビング・クロスビー

(Bing Crosby=1903-1977)

トニー・ベネット

(Tony Bennett=1926-2023)

エラ・フィッツジェラルド

(Ella Jane Fitzgerald=1917-1996)

コニー・フランシス

(Connie Francis=1938-)

カテリーナ・ヴアレンテ

(Caterina Valente=1931-)

その-24 ナタリー・コール

(Natalie Cole=1950-2015)他

多数のアーティストが

レパートリーにしています

ナタリー・コールと

ドリス・デイは別冊で

ベット・ミドラーで

♪オプティミスティック・ヴォイセス

 ~ブロードウェイの子守歌

Optimistic Voices / Lullaby of Broadway

 

 

02-イン・ザ・ムード

(IN THE MOOD)

2004年の日本映画

スウィング・ガールズで

使われたのが印象に残る

スウィング・ジャズの曲で

ジャケット裏やレーベルには

アンディー・ラザフ(歌詞)

(Andy Razaf=1895-1973)と

ジョー・ガーランド(作・編曲)

(Joe Garland=1903-1977)が

ライターとなっていますが

繰り返されるメロディ―

(ジャズではテーマと言います)

トランペット奏者の

ウィンギー・マノン

(Wingy Mannone=1900-1982)作曲の

タール・ペーパー・ストンプ

(Tap Paper Stpmp)が

原曲となっているようです

 

このアルバム収録された歌詞は

バニー・マニローとベット・ミドラーが

一部を追加していて

バニー・マニローはヴォーカルの

アレンジもしているようです

ウィンギー・マノンと

スウィング・ガールズは別冊で

ベット・ミドラーで♪イン・ザ・ムード

In the Mood (2009 Remaster)

 

 

 

 

03-アップタウン~ダ・ドゥ・ラン・ラン

(OPTOWN~DOO RUN RUN)

女性コーラス・グループ

クリスタルズ(The Crystals)

1962年発表の曲アップタウン

1963年発表の曲ダ・ドゥ・ラン・ランの

メドレーで

オリジナルのプロデューサーは

2曲とも奇才フィル・スペクター

(Phil Specter=1939-2021)

 

1曲目アップタウンのライターは

その-48 リンダ・ロンシュタットの

5曲目アーロン・ネビルとデュエットの

ドント・ノウ・マッチや

日本にボサノヴァと言う

音楽ジャンルが知れたと言われる

イーディ・ゴーメ

(Eydie Gome=1928-2013)の

恋はボサノヴバ=邦題

(Blame It on the Bossa Nova=1963)の

ライターご夫妻

バリー・マン

(Barry Mann=1939-)

シンシア・ウェイル

(Cynthia Weil=1940-2023)

 

2曲目ダ・ドゥ・ラン・ラン

1963年に発表した

ウォール・オブ・サウンド

(Wall of Sound)の名曲

ロネッツ(The Ronettes)

ビー・マイ・ヘイビー

(Be My Baby)を書いた

ライター・チーム

フィル・スペクター

シェフ・バリー

(Jeff Barry=1938-)

エリー・グリニッジ

(Ellie Greenwich=1940-2009)

ジェフ・バリーと

エニー・グリニッジは遠い親戚で

後に結婚をしています

クリスタルズのアップタウンと

ダ・ドゥ・ラン・ランは別冊で

ベット・ミドラーで

♪アップタウン~ダ・ドゥ・ラン・ラン

Bette Midler Uptown ~ Da Doo Run Run

 

 

04-ツイステッド

(TWISTED)

テナー・サックス奏者

ウォール・グレイ

(Wardell Gray=1921-1955)が作曲し

1949年にレコーディングした曲に

ジャズ・シンガーのアニー・ロス

(Annie Ross=1930-2020)が

詩を書き1949年に発表した曲で

その-64ジェーン・モンハイト

ジャンルの枠にとらわれない

ジョニ・ミッチェル

(Joni Mitchell=1943-)も

カヴァーしています

ジェーン・モンハイトは別冊で

ベット・ミドラーとコメディアンの

  ロージー・オドネルで♪ツイステッド

Bette Midler and Rosie O'Donnell "Twisted"

 

 

05-ハイアー・アンド・ハイアー

(HIGHER & HIGHER

 -  YOUR LOVE KEEPS LIFTING ME)

ジャッキー・ウィルソン

(Jackie Wilson Jr=1934-1984)が

1967年に発表した

リズム&ブルースの曲で

ビルボードR&Bチャートで1位

1960年代を代表する名曲で

 

リタ・クーリッジ

1977年のアルバムでカヴァー

シングル・カットは

ビルボード・ホット100で2位

キャッシュ・ボックスで1位となっています

 

ジャケットやライナーで

ライターは

ゲイリー・ジャクソン

(Gary Lee Jackson=)

カール・スミス

(Carl W. Sumith=)

レイナード・マイナー

(Raynard Miner=)

となっていますが

詳細が見つかりません

ジャッキー・ウィルソンと

リタ・クーリッジは別冊で

ベット・ミドラーで♪ハイアー・アンド・ハイアー

BETTE MIDLER (YOUR LOVE KEEPS LIFTING ME) HIGHER AND HIGHER

 

 

 

追記-01

ジャケット裏の

伴奏者(Accompanied)の名前が有り

ピアノでバニー・マニローの他に

その-35でアップした

スタッフ(Stuff)のドラマー

スティーブ・ガッド

(Steve Gadd=1945-)の

名前も有ります

 

追記-02

ベット・ミドラーは

その-21 ヒューマン・ネイチャーの3曲目

渚のボードウォーク

(UNDER THE BOARDWALK)で

YouTubeをアップしています

 

お礼

何時もの事ですが

今回も長々と御付き合い頂き

心より感謝申し上げます

まだまだ寒い日が続き

インフルエンザも

流行っておりますので

健康に気を付けながら

春の訪れをお待ちください