☆アーティスト
(SAMARA JOY)
☆アルバム
サマラ・ジョイ
(SAMARA JOY)
2021年09月(07月かも?)
発表のスタジオ・アルバム
アメリカのベーシストで
プロデューサーや作曲家の
マイケル・ジャニッシュ
(Michael Janisch=1979-)が
2010年ロンドンに設立した
インディペンデント・レーベル
(Independent Label
=独立系音楽出版社)の
ワールウィンド・レコーディングス
(Whirlwind Recordings)から
発表のデビュー・アルバムで
アメリカのジャズ専門雑誌
ジャズ・タイムズ(Jazz Times)の
ベスト・ニュー・アーティストに
選ばれています
翌年に名門ジャズ・レーベル
ヴァーヴ・レコード
(Verve Records)から
発表のセカンド・アルバム
(Linger Awhile)は
2023年第65回グラミー賞で
「最優秀ジャズ・ヴ―カル・アルバム賞」と
「最優秀新人賞」の2部門を受賞
メジャー・デビュー半年も経たない
受賞は快挙だそうで
ジャズ・アーティストの
「最優秀新人賞」は
好きなアルバム その-80
エスペランサ・スポルディングの
2011年第53回受賞以来
12年振りとなる様です
サマラ・ジョイは
1999年ニューヨーク
ブロンクス生まれ
父方の祖父母は
フィラデルフィアを本拠の
ゴスペル・グループ
ザ・サベット
(The Savettes)のメンバーで
父親もゴスペル・シンガーと
ヴ―カリストの家系
9曲目に収録している
サラ・ヴォーンの
ラヴァ―・マンに触発され
ニューヨークのフォーダム芸術高校
(Fordham High School of The Arts)
在学中にジャズを歌い始め
レコーディングに参加している
ケニー・ワシントンと共演したり
ジャズ・アット・リンカーン・センター
(Jazz at Lincoln Center)主催の
高校生コンテストに参加して
ベスト・ボーカリストとなったそうです
今回アップのアルバムは
1967年設立の
ニューヨーク・パーチェス・カレッジ
(Purchase College
-State University of New York)に
在学中のレコーディングと発表で
ふくよかで優しく心地よい声は
21歳とは思えない
貫禄さえも感じます
このアルバムでもう一点は
注目されているギタリスト
パスクァーレ・グラッソと
ケニー・ワシントン
アリ・ローランドの
バックアップ・メンバーです
★ギター
(Pasquale Grasso=1988-)
イタリア半島南西部
カンパニア(Campania)州生まれ
両親が好きなクラッシックや
ジャズを聴いて育ち
10代始めにギターを弾き始め
ボローニャの音楽院
ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ
音楽院
(Conservatorio Giovanni Battista Matini)で
クラッシック・ギターを学び
10作品を超えるリーダー・アルバムや
多数のアーティストの
レコーディングに参加しています
2012年からニューヨークを拠点に
2015年ウェス・モンゴメリー
国際ギター・コンベンションで優勝
サマラ・ジョイの
セカンド・アルバム
リンガー・アワイルの
レコーディングにも
参加していています
★ドラムス
(Kenny Washington=1958-)は
ニューヨーク州出身のドラマーで
その-31ミルト・ジャクソンの
ドラマー・ビリー・コブハム
(Billy Cobham=1944-)や
Kissのメンバー
ポール・スタンレー
(Paul Stanlay=1952)が学んだ
マンハッタンの
公立音楽&芸術専門高校
(High School of Music & Art)を
1976年に卒業
デイジー・ガレスビー(Rec=1992)
ミルト・ジャクソン(Rec=1995)
エタ・ジョーンズ(Rec=1998&1999)
ジェーン・モンハイト(Rec=2002&2003)他
多数の有名アーティストや
好きなアルバム その-12
トニー・ベネット&ダイアナ・クラール
“ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ“では
ビル・シャーラップ・トリオのメンバーで
レコーディングに参加していて
サマラ・ジョイの
セカンド・アルバム
リンガー・アワイルの
レコーディングにも参加しています
ちなみにサマラ・ジョイの母校
ニューヨーク・パーチェス・カレッジと
ジュリアード音楽院
(The Juilliard School)の
教壇に立っていた様です
★ベース
(Ari Roland=)
弓(ボウ=Bow)弾きが
印象に残るホープの
ベーシストで
スモールス・レコード
(Smalls Records)から
数枚のリーダー・アルバムを
発表している以外の
詳細情報へ辿り着きませんが
このアルバムをバックアップする
トリオのメンバーですので
注目されるベース・プレイヤーだと思います
ライナー・ノーツには
ビリー・ホリデイ
(Billie Holiday=1915-1959)7曲
ナット・キング・コール
(Nat King Cole=1919-1965) 3曲
カーメン・マクレア
(Carmen McRae=1920-1994) 2曲
ダイナ・ワシントン
(Dinah Washington=1924-1963)と
ビリー・エクスタイン
(Billy Eckstine=1914-1993 )1曲を
レパートリーとしている曲として
紹介されています
聴き比べのアーティストを
全曲に紹介していますが
曲数が多くなるので
別冊にYouTubeを貼り
後日アップ予定ですので
興味のある方は
別冊もご訪問頂けたら幸いです
(STARDUST)
音楽のTVバラエティー番組
『シャボン玉ホリデー』
(1961-1972放送)の
エンディングで
ザ・ピーナッツが歌っていた
お馴染みのスタンダード・ナンバー
沢山のアーティストが
レパートリーにしていますが
代表曲としても知られています
お嬢さんのナタリー・コール
(Natalie Cole=1950-2015)も
1965年にアルバム・タイトル曲で
カヴァーしています
私の好きなスカイラーを作曲した
ホギー・カーマイケル
(Hoagy Carmichael=1899-1981)が
1972年に作曲をし
ミッシェル・パリッシュ
(Mitchell Parish=1900-1993)が
詩を書いています
▼サマラ・ジョイとパスクァーレ・グラッソのギターで♪スターダスト
'Stardust ' - Samara Joy - Whirlwind Sessions
▼ナタリー・コールは5日にアップ予定の別冊で
STARDUST - NATALIE COLE
(EVERYTHNG HAPPENS TO ME)
好きなアルバム その-82
鈴木勲トリオ/カルテット
“ブロー・アップ”の
2曲目にYouTubeをアップした曲で
アップ当時はサマラ・ジョイの
アルバム未所有でした
作詞はトーマス・アデール
(Thomas Montgomery Adair=1913-1988)
作曲はマット・デニス
(Matthew Loveland Dennis=1941-2002)で
ウィキペディアには
1940年発表と有りますが
今回アップのライナー・ノーツには
1941年発表となっていて
正確には不明です
ビリー・ホリデイは1955年に
クラリネット奏者トニー・スコット
(Tony Scott=1921-2007)を
中心としたメンバーで
1955年にレコーディングした様です
サマラ・ジョイのYouTubeは
その-82 でアップと違う
アットホームなライヴを貼ります
▼パスクァーレ・グラッソのトリオとライヴのサマラ・ジョイで
♪エヴリシング・ハプンズ・トゥー・ミー
Everything Happens To Me - Pasquale Grasso Trio & Samara Joy
▼ビリー・ホリデイは5日にアップ予定の別冊で
Billie Holiday & Her Orchestra - Everything Happens To Me (Verve Records 1955)
(IF YOU NEVER FALL IN LOVE WITH ME)
楽し気な曲で
兄弟で管楽器奏者の兄
キャノンボール・アダレイ
(Cannonball” Adderley=1928-1975)
グループのベーシスト
サム・ジョーンズ
(Sam Jones=1924-1984)が
グループの為に作曲した
インストルメントル曲
デル・サッサー(Del Sasser)に
カーメン・マクレエが
1926年歌詞を付けた曲
カーメン・マクレエは地味ですが
エラ・フィッツジェラルドや
サラ・ヴォーンと並ぶ
偉大な女性ピアニストで
ジャズ・ボーカリストです
If You Never Fall in Love with Me - Samara Joy
▼カーメン・マクレエは5日にアップ予定の別冊で
Carmen McRae, “If You Never Fall in Love with Me”
(LET’S DREAM IN THE MOONLIGHT)
速いテンポのギターと
ベースが印象に残る曲で
1930の映画ビック・トレイル
(The Big Trail)で
ジョン・ウェイン
(John Wayne=19087-1979)を
初主演で世に送り出した
映画監督ラオール・ウォルシュ
(Raoul Walsh=1887-1980)が
1939年監督公開の映画
(St. Louis Blues) の
主演女優の歌手で
ミス・ニューオリンズだった
(Dorothy Lamour=1914-1996)が
歌うために作られ
レコーディングと発表をしていますが
一足早い1938年に
ピアニストのテディ・ウィルソン
(Teddy Wilson=1912-1986)と
レコーディングをして発表しています
ライターは
ジャズ・バイオリニストの
マティ・マルネック
(Matt Malneck=1903-1981)と
映画セントルイス・ブルースの監督
ラオール・ウォルシュ
▼サマラ・ジョイで
♪レッツ・ドリーム ・イン・ザ・ムーンライト
Let's Dream in the Moonlight - Samara Joy
▼ドロシー・ラムーアは5日にアップ予定の別冊で
Dorothy Lamour - LET’S DREAM IN THE MOONLIGHT
(IT ONLY HAPPENES ONCE)
ゆったりしたメロディ―と
バックのギターが綺麗な曲です
テレビ映画ローハイドの
テーマソングが懐かしい
歌手で俳優の
フランキー・レイン
(Frankie Laine=1913-2007)が
ナット・キング・コールの為に書いた曲で
フランキー・レインも
レコーディングしていて
“ブルー・スカイズ”の
4曲目ザッツ・マイ・デザイアの
歌手としても紹介しています
発表した年は
ライナー・ノーツや
ネット検索にも見当たらず
YouTubeのジャケット写真に
1943年と書かれているのが有ります
♪イット・オンリー・ハプンズ・ワン
Samara Joy - It Only Happens Once - Samara Joy
▼ナット・キング・コールは5日にアップ予定の別冊で
It Only Happens Once – Original
06-ジム
(JIM)
しっとりとした曲で
クラリネット奏者
ジミー・ドーシー
(Jimmy Dorsey=1904-1957)の
オーケストラをバックに
ボブ・エバリー
(Bob Eberly=1916-1981)と
ヘレン・オコンネル
(Helen O’Connell=1920-1993)の
デュエット・バージョンと
ダイナ・シュア
(Dinah Shore=1916-1944)の
バージョンが1941年に
発表されているようで
ビリー・ホリデイも
4曲目と同じ
テディ・ウィルソンと
1941年にレコーディング
サラ・ヴォーン
(Sarah Vaughan=1924-1990)
エラ・フィッツジェラルド
(Ella Jane Fitzgerald=1917-1996)
アレサ・フランクリン
(Aretha Franklin=1942-2018)
オスカー・ピーターソン
(Oscar Peterson=1925-2007)も
レパートリーにしているようです
アルバムのライナー・ノーツには
1942年のコメディ映画
ヨーケル・ボーイ(Yokel Boy)に
使われた曲と書かれています
作曲はシーザー・ペトリロ
(Caesar Petrillo=1892-1984)と
エドワード・ロス
(Edward Ross)の
ペンネームも使っていた
ミルトン・サミュエルズ
(Milton Samuels)の共作
作詞はショーン A.ネルソン
(Shawn A. Nelson=詳細不明)
▼サマラ・ジョイで♪JIM
'Jim' from 'Samara Joy' by Samara Joy
▼ビリー・ホリデイは5日にアップ予定の別冊で
Jim (2002 - Remaster)
07-ザ・トラブル・ウィズ・ミー・イズ・ユー
(IT’ EASY TO SEE –
THE TROUBLE WITH ME IS YOU)
楽し気な曲
1949年ミュージカルの
ロマンチック・コメディー映画
メイク・ビリーブ・ボールルーム
(Make Believe Baiiroom)で
ナット・キング・コールのトリオが演奏
作詞はロイ・アルフレッド
(Roy Alfred=1916-2008)
作曲はマーヴィン・フィッシャー
(Marvin Fisher=1916-1993)
♪ザ・トラブル・ウィズ・ミー・イズ・ユー
'(It's Easy To see) The Trouble With Me Is You' from 'Samara Joy' by Samara Joy
▼ナット・キング・コールは5日にアップ予定の別冊で
[It's Easy to See] The Trouble with Me Is You
(IF YOU’D STAY THE WAY I DREAM ABOUT YOU)
ビリー・ホリデイの為に
アーサー・ハーツォグ
(Arthur Herzog. Jr=1900-1983)と
アイリーン・キッチングス
(Irene Kitchings=1908-1975)が
作った曲ですが
レコーディングされず
ビリー・ホリデイの親友
3曲目の詩を書いた
レパートリーにしています
▼サマラ・ジョイで♪イフ・ユード・ステイ・ザ・ウェイ・アイ・ドリーム・アバウト・ユー
If You'd Stay the Way I Dream About You - Samara Joy
▼カーメン・マクレアは5日にアップ予定の別冊で
CARMEN MCRAE - IF YOU'D STAY THE WAY I DREAM ABOUT YOU
09-ラヴァ―・マン
(LOVER MAN – OH WHERE CAN YOU BE)
雰囲気の良い静かな曲で
ビリー・ホリデイが
1944年にレコーディング
1945年に発表した代表曲
サマラ・ジョイは
サラ・ヴォーンの歌に感銘を受け
ジャズを歌う様になったそうです
ライターは
ジミー・デイビス
(Jimmy Davis=1915-1997)
ロジャー・ラミレス
(Roger Ramirez=1913-1994))
ジェームズ・シャーマン
(James Sherman=1908-1975))が
1941年に共作しました
ジューン・クリスティ
(June Christy=1925-1990)
ローズマリー・クルーニー
(Rosemary Clooney=1928-2002)
リンダ・ロンシュタット
(Linda Ronstadt=1946-)
ダイアナ・ロス
(Diana Ross=1944-)他
多数のアーティストが
レパートリーにしています
▼サマラ・ジョイで♪ラヴァ―・マン
Lover Man (Oh Where Can You Be?)
▼ノラ・ジョーンズは5日にアップ予定の別冊で
Norah Jones - Lover Man
10-オンリー・ア・モーメント・アゴ―
(ONLY A MOMENT AGO)
メロディ―が綺麗なラヴ・ソングで
作曲ミルトン・エイガー
(Milton Ager=1893-1979))
作詞はビリー・ローズ
(Billy Rose=1899-1966)が
1942年に書いた曲
ダイナ・ワシントン
(Dinah Washington)や
ビリー・エクスタイン
(Billy Eckstine=1914-1993)
1950年代にレコーディングした様です
オランダ出身の
リタ・レイス
(Maria Everdina Rejis=1924-2013)は
1957年にレコーディングしています
ONLY A MOMENT AGO - Samara Joy
▼オランダ出身の リタ・レイスは5日にアップ予定の別冊で
Only A Moment Ago (Remastered 2018) – Rita Reys
11-ムーングロウ
(MOONGLOW)
月の綺麗な秋にピッタリの曲で
1952年にビリー・ホリデイが
レコーディング
キャロル・ウェルスマンは
ベニー・グットマンに
捧げたアルバム
メモリーズ・オブ・ユーに
好きなアルバム
その-01&30でアップした
ダイアナ・クラールは
ターン・アップ・ザ・クワイエット
(Turn Up The Qoiet)の
アルバムに収録
収録アルバムは未所有ですが
その-34のカーリー・サイモンも
レパートリーにしています
オリジナルは1933年に発表で
作曲・編曲家の
ウィル・ハドソン
(Will Hudson=908-1981)が
自分のビッグ・バンドの
テーマ曲として
アーヴィング・ミルズ
(Irving Milla=1894-1985)と共作
作詞は
エディ・デ・ランジュ
(Eddie De Lange=1904-1949)
1934年のミュージカル
ブラック・バード・オブ・1934
(Black Bird of 1934)で紹介され
同年にベニー・グッドマン
(Benny Goodman=1909-1986)の
オーケストラでヒットしています
1956年のミュージカル映画
ピクニックでも使われたそうです
▼サマラ・ジョイで♪ムーングロウ
▼ダイアナ・クラールは5日にアップ予定の別冊で
Diana Krall - Moonglow (Audio)
12-バット・ビューティフル
静かなゆったりした曲で
1947年アメリカで公開の
ミュージカル・コメディー映画
南米珍道中(The Road Rio)で
ビング・クロスビー
(Bing Crosby=1903-1977)が歌い
ビリー・ホリデイは
1958年晩年のアルバム
レディ・イン・サテン
(Lady in Satin)に
収録しています
作詞はジョニー・バーク
(Johnny Burke=1908-1964))
作曲はジミー・ヴァン・ヒューゼン
(Jimmy Van Heusen=1913-1990)
Samara Joy - But Beautiful
▼ローズマリー・クルーニーは5日にアップ予定の別冊で
Rosemary Clooney - But Beautiful - 12 July 1981 • World of Jazz
13-ソフィスティケイテッド・レディー
(SOPHISTICATED LADY)
歌詞は悲しい曲ですが
曲名の様な女性に
誘われたらどうしよう
日本盤のみの
ボーナス・トラックで
ビリー・ホリデイは
1956年にトランペット奏者の
ハリー・エディソン
(Harry Edison=1915-1999)や
テナー・サックス奏者
ベン・ウェブスター
(Ben Webster=1909-1973)と
レコーディングしています
作曲はデューク・エリントン
(Duke Ellington=1899-1974)
作詞は
スターダストの詩を書いた
ミッチェル・パリッシュと
ミルズ・ミュージック社の副社長
アーヴィング・ミルズ
(Irving Mills=1894-1985)
が書いています
好きなアルバム その-66で
アップしたヒラリー・コール
(ジュディ・ガーランド・プロジェクト)は
この曲をタイトルにしたアルバムを
2021に発表しています
▼ピート・マリンベルのピアノでサマラ・ジョイの
♪ソフィストケイティッド・レディー
Pete Malinverni and Samara Joy - "Sophisticated Lady"
▼ヒラリー・コールは5日にアップ予定の別冊で
Hilary Kole SOPHISTICATED LADY Official Video
追記
サマラ・ジョイは
私も関心を持っていた
アーティストですが
フォローをさせて頂いている
何人かの方が曲や記事をアップされ
刺激されアルバム2枚を購入しました
お礼
今回も長々と御付き合い頂き
心より感謝申し上げます
夏の疲れが出るころと思いますので
健康に気を付けられて
お過ごし頂ければ幸いです