このアルバムは

2018年06月16日yaplog!へ

好きなアルバム その-42

「好きなLPジャケット」で

サンフラワー

グッドバイ

ニューヨーク・ジャズ・カルテット

3枚のジャズ・アルバムを

簡単な紹介とジャケットのフォトのみ

アップした記事から

グッドバイのアルバムにYouTubeを貼り

加筆と修正を加えリメイクしました

 

アーティスト

  ミルト・ジャクソン

  (MILT JACKSON)

 

アルバム

グッドバイ ウィズ ヒューバート・ロウズ

(GOODBYE WITH HUBERT LAWS

 

 

 

アメリカでは1974年に発表されていますが

日本では1976年キングレコードより発表された

ミルト・ジャクソンのリーダー・アルバムで

 

 

 

CTI (Creed Taylor Incorporated)

レコードからはサンフラワーに続く

2作目となるアルバムです

 

 

 

私の好きな楽器のビブラフォンフルート

好きなアーティストのベースドラムス

加えてキーボードのクインテット(五重奏)で

インストルメンタル(器楽曲)の

ジャズ・アルバムです

 

プロデューサーはCTIレコード創設者で

アントニオ・カルロス・ジョビンや

ジョアン・ジルベルトのボサノヴァを

アメリカでメジャーにした

クリード・テイラー(1929~)

 

レコーディングは総て

CTIが良く使っている

ジャズの著名なレコーディング・エンジニア

ルディ・ヴァン・ゲルダー(1924~2016)が開いた

ニュージャージー州の

ヴァン・ゲルダー・スタジオ

 

Side-2の2曲目

SJK1972年12月

他の4曲は翌1973年12月

レコーディングですので

SKJはサンフラワーのアルバム収録時の

レコーディングと思われます

 

パーソネル(personnel)は

 

ビブラフォン(全曲)

ミルト・ジャクソン(1923~1999)

デイジー・ガレスビーの

バンドでプレイした後

セロニアス・モンク

チャーリー・パーカー

レイ・ブラウンとセッションを重ね

1951年ミルト・ジャクソン・カルテット(MJQ)を結成

翌年モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)

グループ名を変えています

 

 

フルート(SKJを除く)

ヒューバート・ロウズ(1939~)

ジュリアード音楽院出身

クラッシックやフュージョンでも活躍していて

兄弟や妹は全員音楽関係

第一子長男ブランチは歌手

第二子次男本人ヒューバート

第三子三男ジョニーはトランペット奏者

第四子長女エロイーズは歌手

 

第五子四男ロニーはサックス奏者

第六子次女デブラは歌手です

 

キーボード(SKJを除く)

シダー・ウォルトン(1934~2013)

ジョン・コルトレーンの

アルバムへ参加したり

アート・ブレイキー

ザ・ジャズ・メッセンジャーズで

アレンジや作曲をしていました

 

ベース(全曲)

ロンカーター(1937~)

クラッシックのチェロや

コントラバスを学びましたが

人種差別でオーケストラでは雇ってもらえず

ジャズベーシストとして活躍し

バークリー音楽大学の

名誉教授になっています

 

ドラムス(SKJを除く)

スティーヴ・ガット(1945~)

スタッフのドラマーで

 

スタジオやセッション

ジャズもロックも

R&Bやフュージョン

ベンチャーズのカヴァーと

 

幅広くプレイをしていて

エリック・クラプトンに熱望され

ツアーにも参加しています

 

ピアノ(SKJのみ)

ハービー・ハンコック(1940~)

電子工学の博士号を持つピアニストで

スタンダード・ジャズから

エレクトロやクラッシックまで

幅広く活躍しています

 

ドラムス(SKJのみ)

ビリー・コブハム(1944~)

キャリアが豊富で

ジョージ・ベンソン

マイルス・デイビス

ジョン・マクラフリン

カルロス・サンタナの

アルバムでプレイしています

 

トランペット(SKJのみ)

フレディー・ハバード(1938~2008)

こちらもキャリアが豊富で

クインシー・ジョーンズや

ソニー・ロリンズと共演したり

アート・ブレイキー&

ザ・ジャズ・メッセンジャーズで活躍し

アトランティックやCTI

ブルー・ノート他のレーベルから

多数のリーダー・アルバムを残しています

 

ここから収録曲の紹介までは

私がジャズを聴くようになった

キッカケの思い出話となりますので

興味の無い方はスルーしてください

 

未だ六本木ヒルズも無く

 

現在の欅坂(けやきざか)に面した

居住棟裏の桜通りに

再開発で北日ケ窪公園

(きたひがくぼこうえん)から

移転した「乃木大将生誕の地」と書かれた

石碑が有る斜面の公園あたりは昔

テレ朝通りから十番へ抜ける

車がやっと通れる一方通行

 

右側は10mを超えると思われる

石垣やコンクリートの土留がそびえる

崖下の道路で

 

左側は住宅や小さな駄菓子屋

外人の女医さんが院長のクリニックも有り

 

その裏辺りには湧き水を利用した

金魚屋さんが養殖池の幾つかを

釣り堀にしていた頃

 

青山一丁目から六本木交差点を渡り

東京タワーの足元に抜ける「外苑東通り」

 

途中の飯倉片町交差点の右手前に

江戸時代から続く町名

麻布狸穴町(あざぶまみあなちょう)の

狸穴を屋号に付けた蕎麦屋

「狸穴そば」も有り

 

鳥居坂へ下る交差点手前

六本木ロアビルの向いを左に入り

直ぐに突き当たってしまう道路

 

その道路の突き当りを右に曲がり

2~3軒先の左側に有った小さなビル

3階にアルバトロス

(ALBATROSS)という

ジャズ・バーが有りました

 

エレベーターを降りると

正面に入り口の扉が有り

 

中に入ると店内は白い天井で

壁は濃い茶色のローズウッド

床はグリーンの絨毯

 

壁に沿って並べられた

背と座にグリーンの生地を貼った長椅子

ローズカラーのテーブルを挟んで

同じ生地の個椅子が並んでいて

 

グリーンのグランド・ピアノと

ドラムスやベースがセットされ

サキソフォンやヴォーカルを

ゲストに迎えたライヴが聴け

 

ライヴの無い時は

1949年アメリカで誕生した

マッキントッシュ(McIntosh)の

プリ・アンプとパワー・アンプ

 

1948年スイスで誕生した

ルボックス(REVOX)の

オープンリール・デッキ

 

1946年アメリカで誕生した

JBLのスピーカー

 

レコード・プレイヤーや

その他のオーディオ機器と

型式は記憶に無いのですが

 

憧れのオーディオ機器から

ジャズが流れていて

その後に赤坂へ引っ越してしまいましたが

 

この店に行くようになってから

背伸びをしてインストゥルメンタルの

ジャズ・アルバムを購入する様になった

懐かしいお店です

 

 

収録曲は

詩のついている曲も有り

我が家に有るアルバムには

収録されていないのですが

ジェーン・モンハイトも

ピックアップしてとる曲が有ります

 

5曲とも演奏時間が長く

時間も書き加えました

 

Side-A

01- DETOR AHEAD

ディトゥー・アヘッド(7:55)

フルートの出だしで

ベースがシャープです

1948年発表の曲で

作曲はギタリストのハーブ・エリス(1921~2010)

作詞はルー・カーター(1918~2005)

ジャズ・ヴァイオリニストの

ジョン・フリゴ(1916~2007)

バラードのスタンダード・ナンバーです

ジェーン・モンハイトのヴォーカルも良いです

アルバム・グッドバイからディトゥー・アヘッド

 

 

ジェーン・モンハイトのヴォーカル

 

 

アーロン・パークスのピアノとローレン・ヘンダーソンのヴォーカル

 

 

02-GOODBYE

   グッドバイ(9:17)

キーボードのアドリヴが好きな曲で

作詞作曲はゴードン・ジェンキンス(1910~1984)で

1930年代初めに書かれ

演奏されることの無かった曲でしたが

ベニー・グッドマンの出演するラジオ番組の

クロージング・テーマに使うために

ジェンキンスが新たに8小節書き加え

1935年に演奏されたようです

フランク・シナトラや

クリス・コナー他

多数のヴォーカリストも

レパートリーにしています

アルバム・グッドバイからグッドバイ

 

 

ローズマリー・クルーニーのグッドバイ

 

 

Side-B

01- OLD DEVIL MOON

  オールド・デヴィル・ムーン(5:46)

軽快な曲でドラムスの

ハイハットがシャープです

作曲はバートン・レーン(1912~1997)

作詞はエドガー・イップ・ハーバーグ(1896~1981)

1947年のブロードウェイ・ミュージカル

フィニアンの虹に使われた曲で

ジャズのスタンダードとなっています

アルバムからオールド・デヴィル・ムーン

 

 

キンバ・グリフィスのヴォーカルで

 

 

02-SKJ

  エスケージェイ(6:45)

いつ頃作曲された曲か不明ですが

1961のバグス・ミー・ウエスでギタリストの

ウエス・モンゴメリー(1923~1968)と

コラボしたアルバムに収録され

ミルト・ジャクソンが

奥さんをイメージして作曲したらしい

ライヴで

 

 

03-OPUS DE FUNK

  オーパス・デ・ファンク(6:41)

ビブラフォンの出だしが快適な曲で

作曲はピアニストの

ホーレス・シルバー(1928~2014)で

オリジナルは1953年に

レコーディングされています

MJQのオーパス・デ・ファンク

 

 

 

追記-01

マッキントッシュは

パソコンのメーカーとは別の

オーディオ機器メーカーです

 

追記-02

アルバムのサンフラワーは

1972年12月12日&13日で

SJKのレコーディングと同時期です

 

追記-03

アルバトロスは現在も

赤坂で営業しているようです

ホームページには六本木時代の写真も有り

アドレスを貼っておきます

https://akasaka-albatross.com/

 

今回も長々とお付き合いいただき

心より感謝を申し上げます