アップ当時YouTubeを貼っていなかったので
何曲か貼ってみました
2023/03/25
☆アーティスト
THE EVERLY BROTHERS
(エヴァリー・ブラザーズ)
☆アルバム
THE GOLDEN YEARS OF THE EVERLY BROTHERS
(ゴールデン・イヤーズ・ザ・エヴァリー・ブラザーズ)
1993年に日本で発表された
ハーモニーが綺麗な兄弟デュエットの
ベスト・アルバムで
1940年代にカントリー・ミュージックの
男性デュエットから生まれた
コードや音符の長さと歌詞を変えずに
異なるメロディーを歌い
ハーモニーを奏でる
クロース・ハーモニー(Close Harmony)が
特徴のグループです
ビートルズや
サイモン&ガーファンクルの
ハーモニーに
大きな影響を与えた
と言われています
兄のドナルド・エヴァリー(1937~)と
弟のフィリップ・エヴァリー(1939~2014)は
カントリー・シンガーの両親とともに
10歳に満たない頃から歌い始め
兄のドナルドが18歳
弟のフィリップが16歳の1955年
カントリー・ギターの大御所
チェット・アトキンス(1924~2001)に
テネシー州ナッシュビルへ招かれ
初めてレコーディングしたのがエヴアリー・ブラザーズでした
ナッシュビルは
カントリー・ミュージックの
聖地と言われていて
1925年にカントリー・ミュージックの
公開ライヴ放送
グランド・オール・オープリーを
開始した街で
レコーディング・スタジオや
音楽関係の会社が集まり
1960年代に Music City U.S.A と
呼ばれるようになりました
エヴリー・ブラザースの曲は
夫のダイダリウス・ブーデロウ・ブライアント
(Diadorius Boudleaux Bryan 1920~1987)
妻のフェリス・ブライアント
(Felice Bryant 1925~2003)の
ブライアント夫妻による
作詞・作曲が多く
二人の結婚に至ったエピソードが
素敵だったので短く紹介します
奥さんのフェリスが8歳の頃
夢で見た人の面影を探し続け
19歳の時にエレベーター・ガールとして
働いていたホテルで偶然見掛け
駆け寄って声を掛けたのが
ご主人のブーデロウだったそうです
収録曲は
01. WALK RIGHT BACK
(ウォーク・ライト・バック)
1961年発表の曲で全米7位
8曲目エボニー・アイズのB面でしたが
ヒットで後にA面となり
全英シングル・チャートでは
2曲同時3週1位となっています
ザ・クリケッツの
ソニー・カーティスが作詞・作曲で
ペリー・コモ や
アン・マーレイ がカヴァーしていて
竹内まりや もアルバム
Longtime Favoritesで
山下達郎と夫婦でデュエットしています
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ウォーク・ライト・バック
The Everly Brothers -- Walk Right Back
02. CRYING IN THE RAIN
(クライング・イン・ザ・レイン)
1961年発表の曲で全米6位
作詞・作曲は
ハワード・クリーンフィールド(1936~1986)
(Howard Greenfield)と
キャロル・キング(1942~)
(Carol King)の共作で
二人とも有名なヒット・メーカーですが
コンビを組んだのは
この1曲のみだそうです
▼エヴァリー・ブラザーズで♪クライング・イン・ザ・レイン
The Everly Brothers - Crying In The Rain
03. WAKE UO LITTLE SUSIE
(起きろよスージー)
1957年発表の曲で全米6位
サイモン&ガーファンクルが
1982年にカヴァーしている
ブライアント夫妻の作詞・作曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪起きろよスージー
NEW * Wake Up Little Susie - The Everly Brothers {Stereo}
04. LOVE HURTS
(ラヴ・ハーツ)
1960年発表のアルバムに収録
ブライアント夫妻のご主人が提供した曲で
シングル・カットはされなかったのですが
ロイ・オービソ(1936~1988)は
1961年のシングルB面で
アメリカン・パイ(1971)がヒットの
ドン・マクリーンは
1981年のアルバムで
シネイド・オコーナーは
2003年のコンビネーション・アルバムで
ロッド・スチュアートは
2006年のアルバムで
その他20人近いアーティストが
カヴァーしています
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ラヴ・ハーツ
The Everly Brothers - Love Hurts (Official Audio)
05. CLAUDETTE
(クローデット)
1958年発表の曲で
13曲目 ALL I HAVE DO IS DREAM のB面に収録され
あまり話題にならなかったようですが
作詞・作曲はロイ・オービソン(1936~1988)で
アップ・テンポの曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪クローデット
EVERLY BROS Claudette MAY '58
06. (TIL) I KISSED YOU
(キッスをするまで)
1959年発表の曲で
翌年全米4位となっています
レコーディングは
チェット・アトキンスが
ギターで参加した様で
作詞・作曲は兄のドナルドです)
▼エヴァリー・ブラザーズで♪キッスをするまで
The Everly Brothers - Till I Kiss You (HQ)
07. LOVE IS STRANGE
(ラヴ・イズ・ストレンジ)
1965年英国チャート11位の曲で
男女のデュエット・グループ
ミッキー&シルヴィア(Micky & Sylvia)が
1959にヒットさせた曲のカヴァーです
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ラヴ・イズ・ストレンジ
Love Is Strange (2007 Remaster)
08. EBONY EYES
(エボニー・アイズ)
1961年発表の曲で全米8位
作詞・作曲はジョン・D・ラウダーミルク
(John D.Loudermilk)で
1曲目のウォーク・ライト・バックと
カップリングの悲しい歌詞の曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪エボニー・アイズ
Ebony Eyes - The Everly Brothers
09. TEMPTAION
(テンプテーション)
1961年発表の曲で全米27位と
あまりヒットしなかったのですが
イギリスでは1位となったそうで
1934年ビン・クロスビーが
ヒットさせた曲のカヴァーです
▼エヴァリー・ブラザーズで♪テンプテーション
THE EVERLY BROTHES TemptRation
10. LET IT BE ME
(レット・イット・ビー・ミー)
1960年発表の曲で全米7位
原曲は ジルベール・ベコー (仏)が作曲
1955年に発表した
神の思いのままに に
英語詞を付けてヒットしました
▼エヴァリー・ブラザーズで♪レット・イット・ビー・ミー
The Everly Brothers - LET IT BE ME
11. DON’T BLAME ME
(ドント・ブレーム・ミー)
日本ではあまり知られていない
ジャズ・シンガーの
エセル・ウォーターズ(1896~1977)が
1933年に発表し
ナット・キング・コールや
フランク・シナトラもカヴァーしています
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ドント・ブレーム・ミー
The Everly Brothers "Don't Blame Me"
12. CATHY’S CLOWN
(キャシーズ・クラウン)
1960年発表の曲で全米1位
エヴァリー兄弟の作詞・作曲した曲では
唯一全米1位となった曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪キャシーズ・クラウン
Cathy's Clown (Remastered)
13. ALL I HAVE DO IS DREAM
(夢を見るだけ)
1958年に全米1位を5週続け
イギリスでは1位を7週続けた
私の好きな曲で
ブライアント夫妻の作詞・作曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪夢を見るだけ
All I Have to Do Is Dream
14. LUCILLE
(ルシール)
1957年にリトル・リチャードが発表した
ロックンロールの名曲を
1960年にカヴァーし全米21位で
原曲と比べると静かに歌っています
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ルシール
Everly Brothers - Lucille
15. SO SAD (TO WATCH GOOD LOVE BAD)
(ソー・サッド)
1960年発表で全米7位
作詞・作曲は兄のドナルドで
前曲のルシールとシングル・レコードの
カップリング曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ソー・サッド
The Everly Brothers - So Sad (To Watch Good Love Go Bad) [Official Audio]
16. BIRD DOG
(バード・ドッグ)
1958年発表の全米2位の
ロックンロール曲で
ブライアント夫妻が作詞・作曲です
▼エヴァリー・ブラザーズで♪バード・ドッグ
Bird Dog
17. WHEN WILL I BE LOVED?
(ホエン・ウィル・アイ・ビー・ラヴド)
弟のフィリップ作詞・作曲で
1960年に発表され全米8位
リンダ・ロンシュタットが
1974年にアルバムでカヴァーし
翌年シングル・カットしています
▼エヴァリー・ブラザーズで♪ホエン・ウィル・アイ・ビー・ラヴド
Everly Brothers - When Will I Be Loved
18. NO ONE CAN MAKE SUNSHINE SMILE
(ノー・ワン・キャン・メイク・マイ・サンシャイン・スマイル)
曲の情報が見つかりません
19. FERRIS WHEEL
(フェリス・ホイール)
曲の情報が見つかりません
20. PRICE OF LOVE
(プライズ・オブ・ラヴ)
曲の情報が見つかりません
21. MUSKRAT
(マスクラット)
曲の情報が見つかりません
22. PROBLEMS
(プロブレムズ)
1958年発表で全米2位
ブライアント夫妻の作詞・作曲
23. HOW CAN I MEET HER?
(あの娘に逢うには)
ジェリー・ゴフィン作詞の曲で
奥さんのキャロル・キングも
アルバムに収録している様です
24. BYE BYE LOOVE
(バイ・バイ・ラヴ)
1957年の全米2位
ブライアント夫妻の作詞・作曲
1970年サイモン&ガーファンクルのヒットが
日本では知られているかもしれません
番外 DON’T WORRY BABY
(ドント・ワーリィ・ベイビー)
このアルバムには
収録されていないのですが
アルバム some hearts… (サム・ハーツ)で
1964年ビーチ・ボーイズのヒット曲を
カヴァーしていて
この曲も好きです
▼最近お気に入りのna Relo(ナア・レロ)のカヴァーで♪ドント・ワーリィ・ベイビー
【60’s】[歌詞付] ドント ウォーリー ベイビー【Cover】Don’t Worry Baby - The Beach Boys
追記-1
日本の曲でクロース・ハーモニーのイメージは
1969年 ベッツイ&クリス 「白い色は恋人の色」
1982年 あみん 「待つわ」 などが有ると思います
名称の似たハーモニーの形態に
クローズ・ハーモニー(Closed Harmony)が有ります
これは主旋律を含む1オクターブ以内の和音で
ハーモニーを付ける形式で
クローズド・ハーモニーと
言われることも有るようです
追記-2
ビートルズの曲で
クロース・ハーモニーの曲は
沢山有るのですが
私が聴いた代表曲は
I don’t want the party (1964)
Baby’s in Black (1964)
Because (1969)
などが有ります
追記-3
5曲目と25曲目に名前の出た
ロイ・オービソンは(1936~1988)
1964年にオー・プリティー・ウーマンがヒット
1990年には同名の映画で再びヒットしています
他にオンリー・ザ・ロンリー(1960)
ブルー・バイユー(1963)など
私の好きな曲が沢山有ります
追記-4
アップのフォトは
アルバム・ジャケットのフォトを使っていますが
紹介した曲が収録されていないアルバムのジャケットも
使用しています
追記-5
この記事は来年1月にサービス終了予定の
ブログ・サービスで
好きなアルバム その-56
としてアップしています