ぎふチャン、1スタは夜もZawaZawa月曜日のジャーマネです。
2024年9月2日の自身のラジオ番組の放送にて、
番組内でご紹介しようと思っていた分が、お時間がきてしまい断念しましたので、
その宿題です!笑
せっかくなので、ジャーマネのレポートとしてこちらにまとめておきます☆
米津玄師さんといえば、
2012年♪vivi 活動開始以降、2016年♪LOSERでダンスも話題となり、
2018年MV再生数日本一8億7000万回
2022年♪KICK BACK、アメリカレコード協会(RIAA)から日本語歌詞初のゴールド認定
2024年♪さよーならまたいつか!連続テレビ小説主題歌
などなど、少しピックアップするだけでも異例のご活躍をなされている
いまや日本のトップミュージシャンでもあり、
数々の名曲を世に送り出してきた偉大なるアーティストでございます✨
米津玄師さんは、私たちのイメージとしては、
“ミステリアス”であり、“計り知れない天才” といったところではないでしょうか。
そんな米津玄師さん、
この度2024年8月21日に、NEWアルバム『「LOST CORNER』をリリースされました!
こちらのNEWアルバムには全20曲が収録されており、
これまでのHITSONGはもちろんのこと、
新曲においてはドラマ映画とのタイアップ曲ではなく、なんとこのアルバムならではの新曲が9曲も入っています。
このアルバムジャケットも米津玄師さん自ら手掛けており、私たちファンにとっては贅沢な宝箱です!
このアルバム制作のために、自分自身原点回帰しながらも自由に制作できたとおっしゃっていました。
さぁ、米津玄師さんが世に出てきて以来、
ずっと魅了されっぱなしの私たちですが、
米津玄師さんは先日、
MBS/TBS系テレビ番組『日曜日の初耳学』という番組にトーク番組初出演なされまして、
エックスにトレンド入りするほど、世の注目度も大変高かったと思います。
林修さんとの対談で、
米津玄師さんから溢れ出てくる言葉の数々に、
ジャーマネ自身も大変感銘を受けましたので、
その記録をこちらに残しておこうと思います。
印象がミステリアスで、どういった暮らしをされているのか、普段の生活が見えない、想像出来ないといった米津玄師さん。
林修さん:「居酒屋さんには行くんですか?」
米津玄師さん:「ハイボールが好きで、長い時間ダラダラと飲むのがすごく好きで、気の会うKingGnuの岸田大希さんと、生産性の無い話をしたりするのが好き。自分は野良の人間。だからもし、今から朝早起きをして、ちゃんと時間通りに通勤するといったことをするとなったら出来ないし、毎日欠かさずそれをされている人達を、ただただ尊敬していて、やっぱりそれはもう自分には出来ないなと。家で一人でいられるタイプですし、作品をひとりでずっと家で作れるなんて、今の生活は有り難いことです。ずっと一人で曲を作ってる時が、一番楽しいです。」
2012年 アイネクライネで米津玄師としてデビューし、数々のヒットソングを生み出した米津玄師。
テレビ初歌唱を決断したのは、2018年HNK紅白歌合戦にて、地元徳島で初歌唱!
●初出演初歌唱を決意をしたのは、大切な人への想いがあったから
米津:「まず、Lemonの曲自体が、自分でも想像もしない大きな曲へとなったので、どうしたもんかと思っていた。それで、紅白に出るか出ないかの話しになった時、テレビに出ることに、出たくないと思っていたわけではなく、あまり向いてないという気持ちが強くて消極的だったんだけれども、自分の周りで巻き起こっていることが、もう今後ないかもしれない、人生で一度の経験かもしれないと思ったりした時に、NHKは子供の頃から見ている番組だったし、じいちゃんに作らせてもらった曲でもあるなと、親孝行?みたいな感覚があったのは覚えています」
Lemonの楽曲は、制作途中に祖父が他界。
祖父への想いを乗せて制作されたLemonは、
感謝の気持ちが込められている。
歌詞:あの日の悲しみさえ、あの日の苦しみさえ、その全てを 愛していたあなたと共に
注目歌詞 「今でもあなたはわたしの光」
林:『この歌は、この部分は1番から3番にある共通ワードであり、ここを伝えるために、制作されたと考察しますが、どうですか?』
米津:『なんなら逆で、“胸に残り離れない苦いレモンの匂い”この部分から先をどこに着地していいかわからず探しながら制作していった記憶があります。そこに辿り着くために書いてたんだなって。その最後のフレーズが浮かんだ時に実感したし、だるまに目を入れるように、ここに辿り着くためにLemonという曲を書いたんだなって思います』
最愛の人との別れを惜しむメインメッセージはやはり
「今でもあなたはわたしの光」にあったといえる。
林:「二度と会うことのできない人への想いという曲だと受け止めています」
米津:「とてもわがままな曲だと思います。忘れてくださいと言っているのに、とても忘れられないと言っている。一曲の中で矛盾しているんだけど、音楽ってそういうところがあっていいなと思う。割り切れないものがあったとて、それで構わなくて、日常生活の中で割り切れないものを抱えていると、どこかで齟齬が起きたり、社会的な営みだと許されないけど、少なくとも音楽は、それを肯定してくれて、それでいいんだよというようになっているので、こういう自分のわがままな気持ちも、美しく響いてくれるのは本当に有り難いと思う。」
●映画ラストスマイルの主題歌 「がらくた」
映画『ラストスマイル』主題歌
○米津玄師が書く、歌詞の美しさについて
そこには、幼少期から愛読していた宮沢賢治、石川啄木、種田山頭火といった、文学者の影響を色濃く受けている
実は、朝の連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌「さよーならまたいつか!」の中に、
現代文講師の林修も唸るほどの、ある手法があった!
林:『そもそも朝ドラのオファーについてどういうコンセプトで制作をはじめられたんですか?』
米津:『朝ドラは正直馴染みがなくて、朝ドラの音楽はどういうところなのかというところから始まって、オファーを受けた当初は思い悩みました。』
「虎に翼」は、昭和初期、日本初の女性裁判官となった三淵嘉子さんをモデルとした物語。法律家として、女性やこどもの助けとなる活動をした、一人の女性の孤独な戦いが描かれている。
米津:「朝にふさわしい“爽やかな曲”が求められているとは思いつつも、そもそも虎に翼の物語自体が、フェミニズムが土台にある物語だったので、そこに対して男性としてどういう風に向き合っていけばいいのかなというのは、避けて通れない視点だったので、その分、けっこう緊張感はあった。 女性の地位向上を邪魔したくないというか、自分の音楽によってそれが少ない影響だったとしても、一滴墨汁を垂らすようなかたちになってしまうのも、目覚めの悪い話だと思うので、ちゃんと理解した上で音楽を作るべきだなと思って制作しました」
「虎に翼」の大きなテーマである、“孤独な戦い“ を表現するために用いられているのが、
歌詞 ○しぐるるや しぐるる町へ歩み入る 俳人:種田山頭火からの引用がある
種田山頭火の名歌 『しぐるるや しぐるる山へ 歩み入る』
曲の中には、『しぐるるやしぐるる町へ歩み入る 』
山を、町に変えて、曲中に取り入れている
林:「このフレーズを取り入れた理由は?」
米津:「元々、“しぐるる”の、音が好きだった。歌う人間なので、音としての面白さとかが、耳に残りやすいんだと思うんですけど、そういう風にずっと覚えてて、あぁこの曲に合うんじゃないかと思って、ここに使わせてもらったという感じですかねぇ。」
歌詞:しぐるるやしぐるる町へ歩み入るそこかしこで袖触れる
見上げた先には何も居なかった ああ居なかった
林:「町に行って、色んな人に出会うのに何も居ない という、歌詞の意味合いと、山も同じく、山へ行っても何も居ないということから、この歌詞を見比べても、種田山頭火の「山」と、米津玄師さんの「町」は、反対のように見えて、結局同じことが起きるといった、匠に現作品を吸収しているなと思いました」
米津:「虎に翼が、周囲から理解を得られない立場の人間の話なので、色んな人間が周りにいたとしても、共有出来ないのであれば、それは孤独と変らない というところがあるなと思う。」
林:「山頭火の、山の中に一人で居る時の状況と綺麗に重ね合わせてありますね!
林:「この作品を見た時に、
真っ先に浮かんだのは、『双交通(そうこうつう)』が成功した!と思ったんです。」
◎過去の作品を頻用して誌を作る
・過去に一回行くのが、単交通 (頻用するために過去に遡る)
・双交通 (引用した上で素晴らしい現代の作品に仕上げる)
山頭火の作品が、見事に現代の都会の孤独感に形を変えて綺麗に見事にはまっている!
このように、小説の一節から着想を得た作品が、
米津玄師の最新アルバム「LOST CORNER」
●アルバムのタイトルの由来について
米津:「実は、、カズオイシグロの著書「わたしを離さないで」という小説がすごく好きで、その中の一幕に、イギリスの一角にノーフォークという土地があり、そこは特に何もない場所で、
人々はそれを、ロストコーナー:失われた土地・遺失物保管所という意味合いもあると教えられて、子供たちが最初はちゃかしていたんだけども、だんだん時が経つにつれて、なにか救いを求めて祈ってしまうような、桃源郷のような場所になっていく。という話しで、生活の中に何かを失くすことがあったとしても、ロストコーナー行けば、そこで全て見つかるはずだと、祈りだす。その話しに凄く感じるものがあって、このタイトルを付けた」
●映画ラストスマイルの主題歌 「がらくた」
主演女優満島ひかりさん:
「自分の中の孤独で傷みを持っている部分に、突き刺さるような感じがあって、
大丈夫!ひとりぼっちでも、立ち止まっても大丈夫、そういう歌だったので、
最後に映画自体を楽曲にラッピングしてもらった感じがして、全然見え方が変って、
不思議なのは、映画では描かれていなくて、説明できない感情が音楽によってプラスされて、
映画の見え方がリッチになって、凄いなと思いました!」
米津玄師の楽曲は、音楽の枠を超えて、映像作品にも新たな彩りを加える、力がある
だからこそ、多くの映画やドラマの主題歌に選ばれる、唯一無二の存在。
⚫️世界進出について
18歳の頃から、ボカロの世界で、ひとり楽曲制作を開始
今や音楽シーンの先頭に立つ、米津玄師。
その活躍は、今や国内に留まらず、2023年には日本語の曲として楽曲史上初!アメリカレコード協会から、RIAAゴールド認定を受けるなど、世界でも高い評価を受けている。
そして、自身初の、世界ツアーも発表!
この世界進出について、ある葛藤をかかえているという。
米津:「聴いてくれる人があれば嬉しいし、国の外でも聴いてくれる人がいればそれはそれで嬉しい。でも、自分は自分でやれることがあると思うし、なんだかんだで日本語が好きだし、馴染み深いものであるし、日本語だったら海外の人に届かないのか?と言われたらそうでもないし、、なんでしょうね、無理をしてまでという感じでもない。聴いてくれる人がいればそれが嬉しいなと思う、そういう感じ」
世界中の人に曲を聴いて欲しいと思う反面、米津自身、若い頃から愛読し作品作りの根底にある、文学者達の美しい日本語は大切にしたい。古き良き日本文化への敬意を込めながら、米津玄師はこれからも名曲を生み出していくのだろう。
⚫️まとめ
最後に林修さんがこう語る
林修:「自分の内に向き合って、溜め込んだ財産が、まだまだ無限にある。おそらく我々は米津玄師の一部しか知らないんだろうなと、これから先も、止めどなく溢れてきて、我々の、視覚、聴覚を支配し続けているなと、まだまだ一部だ。」
MBS/TBS系テレビ番組『日曜日の初耳学』
米津玄師好きには発狂の、とても良い放送と内容の回でした!
まだ、ティーバーでご覧いただけるかもしれませんので、
ご興味ございましたらご覧になられてはいかかでしょうか☆
それでは、ジャーマネ自身のレギュラーラジオ番組にて
バラエティトークがメインの内容の番組ですが、
たまに楽曲のご紹介PRなどをさせて頂いております。
また、1スタは夜もZawaZawa月曜日に、お耳にかかれたらと思います。
しーーゆーーー💗