2023年読了した本のベスト10 | musicdivus21のブログ

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好きな音楽や本、日常等について書きたいと思います。よろしくお願い致します。

ここ数年書いている、その年に読了した本のベスト10、
2023年版を載せます。寒い日が続いたのでそんな感じ
しませんが、早いものでそろそろ4月です。大幅に遅れ
てますが、ここは2023年度と思って御了承お願いします。


<心と死後の世界テーマから2冊>
●脳はなぜ「心」を作ったのか/前野隆司
 (ちくま文庫2011)
●死は存在しない/田坂広志(光文社新書2022)

両著作とも理科系出身者による論考です。

上の本、この手の物としては一番納得出来ました。
意思判断は自分が思っている程、先にあるものでなく、
実際には無意識下の多数決のようなもので決めている。
心や自意識は、それがあった方が生存に有利な情報を
忘れずにいられ、進化論的な根拠で発生したものである。
という内容です。この考えが腑に落ちない、嫌いという
人も絶対いるでしょうけれども・・・。

下の本、上とはある意味真逆で、従来的な霊魂や死後
の世界も肯定するものです。しかし理詰めで論を進め、
著者の実体験にも裏打ちされているので、これまた納得
出来てしまいます。全宇宙の過去から未来の全記録が、
保存されていて、日々書き換えられているというもの
なんです。(決定論ではないということです。)


<日本の小説から2冊>
●時をかける少女/筒井康隆(角川文庫)
●アルルカンと道化師/池井戸潤(2023講談社文庫)

上の方、40数年前から読もうと思ってはいたのですが、
実際読んだのは、去年でした。当時の高1か高2コースに
連載されたものだそうです。土曜も学校に行っている、
〇〇子など名前が昔風ですが、水水しさに変わりなし
です。原田知世の実写版、その後のアニメ版もそのうち
見たいものです。

下の本、大方読んでしまった池井戸本でしたが、比較的
最近出た半沢直樹もので、楽しめました。私にとって
池井戸本は出来の良い西部劇みたいなもので外れること
がありません。(若い時と違って小説の世界に入り込む
のに大抵時間がかかりますが、池井戸本はすぐ入れます。)


<スポーツ、野球物から2冊>
●日本バッティングセンター考/カルロス矢吹
 (2022双葉社)
●砂まみれの名将/加藤弘士(2022新潮社)

上の本、私も若い頃は良く通っていたバッティング
センターの栄枯盛衰と今のノンフィクションです。
近い関係にあったボウリングとオートテニスも書いて
くれていて、懐かしく楽しく読めました。

下の本、野村監督のシダックス時代など、アマチュア
時のエピソードは全く知らず、興味深く読めました。
大宅壮一賞を受賞した落合監督本に負けていない出来
栄えです。


<海外情勢本から2冊>
●続まんがパレスチナ問題/山井教雄
 (2015講談社現代新書)
●ブラジルの流儀/和田昌親(2011中公新書)

上の本、混み入って分かりずらい中東問題を、まんが
で分かり易く面白く教えてくれる本で、2005年版の
続編です。漫画と政治解説・風刺は相性が良いようで、
100年も前から新聞の風刺漫画はあったし、NHK朝の
ニュースの漫画解説も分かり易くて好きです。

下の本、音楽大国ブラジルがどんな国か、これまた
分かり易く教えてくれる本です。「ブラジルはなぜ
〇〇なのか」に答える形で論が進み、スルスルと読め
ます。


<音楽関係本から2冊>
●中村とうよう音楽評論家の時代/田中勝則
 (2017二見書房)
●1001Songs:You Must Hear Before You Die
  /Robert Dimeri (Kindle版)

上の本、中村とうよう(1932-2011)の後輩音楽評論家
が書いた伝記本ですが、企画されたLP/CDも多数掲載
されており、レコードガイドとしても読めます。私と
してはディランのLP解説者、ミュージックガイドの編集
者、ワールドミュージックの紹介者として印象深いです。

下の本、英語の勉強も兼ねて読み始めた英語本で、正直
まだ1%読んだ程度です。しかし読み終わるのは何時になる
か不明なので、上げることにしました。掲載曲はほぼ全て
YouTubeで聴くことが出来、聴きながら対象曲の文章を読め
て、良い感じです。日米差等で知らない曲や、非常に懐か
しい曲が聴けたりしています。


曲は、最後の本にも取り上げられていた、Howlin' Wolf 
の「Little Red Rooster」の The Lady Shelters による
カバーです。