昨日の続きです。


劇場に行ってミュージカルを見ることは、ちょっと贅沢な娯楽かもしれません。

席にもよりますが、1万円以上しますから、お安くはないですよね。

よって、1万円の価値を見出せない人は、劇場には来なくなります。


ぼくの友人は、キャッツに行って5分で爆睡したそうです。高い睡眠代でした💤

(まったく向いていない人種ですが、こういう人もいます)


でも、高いクオリティは、多くの人に感動を与えて、興味を抱かせる可能性があると思います。

「1万円払っても、また見たいなぁ」と思う人がいればいいですよね。


多くの場合は、単純に、「もう一回見たい」とか、主役、主役級の方に興味を持ち、「またあの人を見たい」「別な俳優さんならどうなるのだろう」と思うのが一般的だと思います。

そうやって、劇場に足を運ぶ機会が増えていくのだと思います。


これを繰り返していますと、次第に、アンサンブルに目が行き始めます。

そうなると、オタクの門を叩くことになります。

役名がある人は、見分けがつきますが、アンサンブルを見分けるには、それなりに通わないと難しいです。


例えば、ライオンキングの3枠(志賀ひかるさん)がいいなぁとなりますと、志賀さんを追います。そのうち、3枠の動線がわかります。また、3枠に絡む枠の人を覚えていきます。

こういう作業を繰り返すと、だいたいの枠の動きが理解でき、自然に、キャストさんを覚えていきます。


未見の新人さんが出演しても、枠の動きがわかっていれば、「この人か」って判別できて、キャストさんの顔などを覚えていきます。


こんな作業を繰り返すことで、ある程度、アンサンブルの動線やキャストを覚えることができます。

このためには、それなりに劇場に行かないと、なかなか覚えれないと思います。

できれば、ぼんやりとでもいいですので、「今日は〇〇を中心に見るぞ」くらいの目標がある方がいいと思います。

幸いなことに、今はSNSで、様々な情報を得ることができますから、劇場に行く回数が少なくても、SNSで予習して劇場に行くと効率よく多くのことを覚えるかもしれません。


ということで、長くなりましたが、アンサンブルに興味を持ち始めると、「オタクへの道」となります。

ただ、アンサンブルに興味を持ちながらも、主役級の推しはいるのが一般的だと思いますから、もう、あっち見たりこっち見たりで大変です😆


オタクへの道を進みますと、必ず、時間資金の問題が待っています。


まあ、お金のかかること😣

年間50公演見ますと、60万円くらいかかります。

100公演だと100万円以上。

プログラムやグッズも買いますし…

交通費も、ボディブローですよね。

KAATだと、けっこう、交通費、かかります。


さらに、遠征費が重いですダッシュ

ぼく(東京在住)は、今は、遠征はやめましたが、頻度よく名古屋、京都、静岡など行っていたころ、新幹線代は痛かったですね。

ぼくの場合、遠征の目的は、ご贔屓を見たいということでしたが、オペラ座見たさに遠征したこともありました。


もう一つは、時間の問題です。

こちらの方が深刻というか、働いている人にとっては如何ともしがたいです。

また、家族の状況では、観劇の時間もなかなか取れません。(子育て中とか)

結論としては、自分の空き時間と見たい公演の時間が合えばいいのですが、世の中、そんなうまくいきません。

仕事を休んだり、他の時間を削ったりして、時間を調整して、見たい公演に行くという人も多いと思います。


一般的なアドバイスになりますが、自分が使える資金と時間の範囲での観劇にしないと、長続きしないと思います。

バランス良く観劇すると、長い期間オタクを続けられます。(これが一番重要だと思います)

無理をすると、観劇を続けることが難しくなるかもしれせん。

大事なのは、自分のベースで観劇することです。

他人が何回観劇しようが気にせず、自分の行ける時間に無理せず行くことです。

人によって、生活環境などまったく異なりますから、気にする必要はないと思います。


劇団四季がクオリティを大事ていますが、見る方もクオリティが大事であり、無理をすると観劇のクオリティが低下するかもしれません。


当たり前のことを書いてきましたが、なぜ、沼に入るのか、もう少し、詳しく書いてみます。


これは、コロナの時に、「演劇とは?」というテーマで、吉田社長が、繰り返しておっしゃっていたことですが、同時性一回性こそが、演劇(ミュージカル)の魅力なのです。

ぼくも長いこと観劇を続けていますが、この同時性と一回性こそが何度も劇場へ足を運ぶ本質なのだと思います。


明日に続きます。


本日も劇場は満席ですね。

嬉しいです😃


四季の俳優さんの質の高さですが、阿久津陽一郎さんがXで下記のように述べていました。

これが四季(浅利慶太さん)のDNAなのでしょうね。