最近のミュージカル界、おかしなことが多いですね。
とても残念です。

ちょっと、言いたいことを言わせてください。

四季のことはよくわかっているつもりですが、東宝や宝塚はよく分からないので、東宝などをよく見ている友人からいろいろと聞きました。

まず、ジョジョの奇妙な冒険』てすが、初日に幕が開かない大失態で、初日から3日間公演中止になりました。

東宝からの説明は、HPに載っていたものをコピペしました。


ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』につきましては、開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため、やむを得ず2月6日(火)~8日(木)の公演を、中止とさせていただきます。

この説明では、詳細はわかりません🤔

ようやく、このようなお詫びとお知らせが出ました。

たぶん、このミュージカルを見ようと思っていた人は、個人差はあるでしょうが、ショックが大きかったのではないでしょうか。

観客は、ミュージカルを見るために、
1. 高いチケット代を支払う
2. 自分の時間(最低でも5時間前後)を使う
3. 人によっては、高い交通費と宿泊代を払う
一般的ですが、このようなことをして、非日常的な楽しみを得ようとしていると思います。

特に、問題なのは2だと思います。
時間はお金で買えません。
貴重な時間を返して〜って言いたい人も多いのでは?

チケット代や宿泊費などは、東宝が負担するとのことですので、ありがたいと思いますが、貴重な時間は返せないですからね。

百歩譲って、オタクは、観劇頻度も多く、公演中止にも慣れており、ショックは小さいかもしれませんが(どうせ、また見に行く)、それ以外の一般客は、楽しみにしていただけに、ショックが大きいと思います。(多分、すぐに見に行く可能性は低い)
この層を大切にしないといけないと思います。

例えれば、楽しみにしていたディズニーランドに行ったら、説明もなく閉園していました。
とてもがっかりしますよね😞

ちなみに、友人は、このチケットを持っていたそうです。やはり、ご立腹でした。


次は、『HiGH&LOW THE 戦国』です。
一部の席で、チケットが重複して販売されていました。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/02/02/kiji/20240202s00041000310000c.html?amp=1


31日の公演で、電子チケットと紙チケットの両方て発券された席が約50席あったそうです。

公式は電子チケットで、FC(宝塚?)は紙チケットでの販売だったようです。

結果、紙チケットの人が、席を追われてしまったそうです。

すでに、座席に座って、楽しみにしていたら、追い出されたのですからね。心が折れそうです。いや、間違いなく、折れます。(これは、オタクでも一般客でも心が折れます)

後日、チケット代、交通費なとが支払われるそうです。


原因は、人為的なミスらしいですが、あまりにずさんな気がします。



最後は、社会問題にもなった(なっている)宝塚歌劇団イジメ問題です。


まだ、決着していません。

少しずつ劇団側が見解を変えているようですが…

客観的に見て、イジメはあったように思いますし、宝塚歌劇団(もしくは、阪急阪神HD)は、ここで、膿を出さないと(悪かったことを認めないと)、先に進めないと思います。


以前も書いたかもしれませんが、演劇などの厳しい指導や競争とイジメは、別物です。

イジメた覚えのある方は、ここで認めないと一生を棒に振ることになるかもしれません。

一つの大事な命が失われたのですからね。


https://news.yahoo.co.jp/articles/b93e528b38860d0adaa51015cad4439c58f29c74


https://news.yahoo.co.jp/articles/cebc6683a729936fab0276d2a160619fef857f4f



もしかしたら、上記以外にも、様々な問題があるのかもしれませんね。


ざっくりと結論を述べれば、すべての原因は昔のままの変わらない体質、仕組み、運営に問題があると思います。

つまり、経営者の責任でしょう。


お金の話をすると嫌がられるかもしれませんが、収益のために無理を通すと、いつかはボロが出てくるということではないでしょうか。
無理のない範囲で収益を出していかないと長続きしないのがビジネスです。
安定的な収益を生み出す体制を作ることは、経営者の仕事です。

帝劇では、今年8~9本の演目が上演されますが、このスタイルは、時代に合っていないのだと思います。
たぶん、一昔前前までだと、このやり方でも、回ったのかもしれませんが、今は、難しくなっていると思います。
一方、秋では、ウィキッドとゴスレの間は、3.5ヶ月も空いています。
具体的に、3.5ヶ月間に何をしているのかわかりませんし、(単に要領が悪いという人がいるかもしれませんが)これくらいの余裕がないと(時間的にも経済的にも)良い舞台は作れないのかもしれません。

やはり、時代に合わせて、運営の仕方、管理の仕方など変えていかないといけないと思います。
そうしないと、結果的には、スタッフさんや俳優さんが犠牲になり、さらに言えば、ファンにも迷惑がかかると思います。
負の連鎖ってやつです。

いずれの問題も、旧態然として、何も変えようとしない経営者の問題といえば言い過ぎでしょうか?
そもそも、経営者がミュージカルへの思い入れが無さすぎると思います。
その点、浅利慶太さんは秀逸でしたし、吉田社長からは、演劇に対する愛情を感じます。
(トヨタの社長は、車好きということと共通しています)

浅利慶太さんは、「舞台を作るのは、台本、俳優、お客様の3つ」とのことでした。
お客様も舞台の一部という認識なので、そういう認識を持っている組織は強いと思います。

浅利慶太さんは、自前の劇場を作り、日本でのロングラン公演を確立しました。
ついでに、収益が安定しました。
(損益分岐点が下がりました)
だから、いまだに、11,000円前後で、ライオンキングなとを見ることができるのです。(新作は高くなるけど)

繰り返しますが、上記3つの問題は、経営者の責任が大きいのです。
時代に合わせて、変えなければ、必ず犠牲者がでます。
上記2つは、お客様やスタッフさんが犠牲者であり、宝塚は、俳優さんが犠牲者です。
経営者は、収益を考え、クオリティを追求して、お客様を喜ばせるのがお仕事ではないでしょうか。
昨今のインフレで、コスト増となり、売り上げが伸びても収益は悪化していて、そのプレッシャーが現場に回ってきたような気がします。

当たり前ですが、いじめや過剰な労働は問題外です。
いじめた人は直接の加害者なので反省が必要ですが、企業において、それらを長らく放置していた経営者は(法律では裁けないかもしれませんが)責任重大だと思います。「いじめがなかった」とよく言えたものです。

東宝も宝塚も経営責任を取ってこそ、次に進めるのではないかと思います。

ミュージカル界(特に、経営者)は、今一度、初心に戻って欲しいです。
コロナ明けで、お客様が戻って、チケットが売れて、もしかしたら、何か勘違いをしているのかもしれません。
観客は、オタクも一般客も、貴重な時間とお金を使って、見に行っています。
そして、質の高いものを期待しているのです。
劇場には、非日常的な楽しみを求めているのです。
その期待を裏切らないようにお願いしたいです。

これらのことは、基本的に、経営者の責任だと思いますが、俳優さんやスタッフさんもおかしいなぁと思ったことには、声を上げないと、自分が犠牲者になりかねませんし、活躍の場がなくなるリスクがあります。
声を上げることが、変わることの第一歩だと思います。

あくまで個人的な意見ですが、吉田社長は、素晴らしい経営者なのだと思います。
あの浅利慶太さんが作ったものを変えていくのですから、変えようとする意志があります。
しばしば劇場でお見かけしますので、お客様(お得意様やスポンサーかもしれませんが)を大事にしているのだと思います。

ぜひ、東宝や宝塚も変わってほしいと思います。