久しぶりのストレートプレイでした。

『ひばり』は、初めて見ました。


特に、予習なし。

ジャンヌ・ダルクについては、ある程度知っているつもりでしたので、なんとかなるだろうくらいの気持ちで観劇しました。


最後、ポードリクールの勅使瓦さんが客席から登場して、話をひっくり返しちゃつたのには、びっくり。

(けっこう、いい役ですね)

史実は火あぶりのジャンヌでしたが、それをひばりに変えたのは、ジャン・アヌイのすごいところかなぁと。

そして、ジャンヌ・ダルクは、永遠にフランスのヒロインなんだなぁと。


だから、あの裁判でのジャンヌの五所真理子さんの涙が大きな意味があるのかもと思いました。


ともかく、セリフが長いなぁと、これまた、ちょっとびっくり。

特に、五所真理子さん。

そして、宗教が絡んできて、話を理解するのが難しいですね。

なんとなくあらすじは追えたかなぁという具合です。


ジャンヌの五所真理子さんは、神の声を聞くだけあって、何事にも屈しない、まっすぐなところを五所さんが、見事に演じていたなぁと思います。


ランス大司教(星野元信さん)とラ・トレムイ(福島武臣さん)とジャンヌの会話は、面白かったですね。

星野さんは、実に、セリフが上手いと思いました。

リトマのグリムスビーの印象が強いですが、こういう役はさすがです。


ウォーリック伯の阿久津さんは、阿久津色が薄くて、とてもよかったかも。(伝わるかな?)

ストーリーテラーと言えば言い過ぎですが、進行役みたいな感じで、話を進めたり、場面を変えたり。

とてもよかったです。


コーションの道口さんは、どうしても、フロローを思い出しました。


前半、ちょっと見せ場のあったジャンヌの父親役の林和男さん。実にうまい。感動しちゃっいました。


そして、アニエスの宮田愛さん、実に、それっぽさがでていること。愛ちゃん、こんな言い回しができるんだとこれまた驚かされました。

また、ビジュアルが美しいです❤️


シャルル7世の笠松哲朗さんは、あの軽い感じがいいのかなぁ。フランス人から見れば、ジャンヌを見殺しにしたということなのかなぁ。

けん玉はうまいのか下手なのか?


当時の詳細な史実やフランス人のジャンヌへの思いなどを知っていれば、もっと面白かったかもしれないなぁと思いました。

繰り返しになりますが、やはり、宗教が入ると、理解が難しいなぁと。

退屈ではないのですが、ぼくの思考が止まってしまうところがもったいないかなぁ。


舞台は、照明の使い方だと思うのですが、美しかったです。

舞台装置は、50年くらい前のものなので、いわゆる「昭和の香り」がしました。

あれは、あれでいいのかもしれません。


今日は、吉田社長の姿も見えましたね。

寒い中、ご苦労様です。


ともかく、五所真理子さん、素晴らしかったです。

たまには、ストブレも良いですね。