前回が2017年6月でした。

4年間ぶりの夢醒めの公演です。


前回と比べると、今回の方が格段に良かったです。

前回は、学芸会風な感じでしたが、今回は、レベルの高いミュージカルでした。


ストーリーがとても感動的な上に、クオリティの高い舞台でしたので、「あなたのために」でうるうるしてしまいました。←うるうる早くないか?


さてさて、今回の一番の目的は、笠松はるさん。


久しぶりのはるちゃん、これが楽しみでした。

マコの出番は、ちょっと後の方なので、待ち遠しかったです。

声聞いて、「あ〜、はるちゃんの声だぁ」とすぐにわかりました。

「クリスティーヌ できるよね」って思うくらい、キレイな響きわたるソプラノ。

(はるちゃんのクリスティーヌ は、海で、よく見たものです)


さすがに、マコ経験者ですので、慣れた感はありました。はるちゃん、マコ役に合っていますよね。


気のせいかもしれませんが、声量を抑え気味に歌っている場面があったかも。なんとなく周りに合わせているようでした。


8年ぶりに、はるちゃんのマコを見れただけでも良かったです。


次に楽しみにしていたのは、鈴木涼太さんの配達人。

涼太さんといえは、エンジェルのイメージですが、時代も変わり、配達人なのですね。

なんとも言えない美声を聞かせていただきました。

これは、変わりませんね。

もう、ラウル(涼太さん)とクリスティーヌ(はるちゃん)で、All I Ask Of Youが聞こえて来そうなくらい、キレイな歌声。

あれだけ歌えれば、ラウル行けると思います。


そして、もう1人のクリスティーヌ経験者(ずいぶん昔ですが)、野村玲子さんもさすがのうまさでした。

昔のような声は出ないですが、マコの母としての感情を歌でうまく表現していました。

この辺は素晴らしいですね。


今回は、演出も担当されたようで、今風にいろいろと変えていたのは、玲子さんの感覚かなぁと思います。

浅利慶太さんの伝統を残しつつ、時代に合うように変えていくって、なかなか難しいと思いますが、今回の夢醒めは、そういう部分を感じました。


ピコ役の四宮吏桜さん、前回よりよかったかなぁ〜

前回は、がむしゃら感がすごかったですが、今回は、主役の自覚みたいなものを感じました。

若いし、成長の跡がわかりました。


ここから辛口です。注意

このピコ役って、とても難しいと思います。

歴代ピコは、四季のトップ女優が演じています。

知寿さんや麻美さん、美南ちゃん、吉沢さんなど。

歌唱力も、半端でなく、かなりの歌唱力が必要です。

もちろん、演技力も。

ということで、どうしても、彼女たちとの比較になるので、物足りなさを感じてしまいます。


今回は、周りに歌唱力のある俳優さんが多く、ピコが歌で負けちゃう場面もありました。

上から目線で申し訳ありませんが、声量はアップしていたと思いますが、声の響かせ方、抑揚のつけ方がうまくなるとさらによくなるのではないかと思います。


澁谷智也さんと加藤敬二さんは、持ち味を出していました。

澁谷さんの部長、細かい演技も最高でした。

加藤さんも、久しぶりに見ることができて、何だか安心しました。

まだまだ、やれそうなので、頑張ってほしいものです。

ヤクザにしては、優しい感じのヤクザでしたね。

もっとドスの効いた声がいいのですが。

やはり、野中さんの凄さを感じます。


こう言っては失礼なのですが、デビルの坂本岳大さん、とてもよかったと思います。

演技力が素晴らしいです。

2019年の李香蘭にアンサンブルで出演していましたが、全く印象に残っていません。

が、今回は、ある意味、霊界空港で一番目立っていたかも爆笑


前回の下村さんのデビルよりも、正統派デビルって感じで、間の取り方とか、絶妙でした。

川原洋一郎さんに近いかも。

今回、一番笑いもとっていました。

リピが多いお客様の中で笑いを取れるのは、本当にツボを心得ているのだなぁと思います。

ぼくも、何度か笑ってしまいましたキラキラ


権頭雄太朗さんは、四季からの出向組ですが、エンジェルっぽくていいですね。

歌も安定していました。


元四季組は、久々に元気なお顔を見れました。

伊久磨さん、八百さん、大山さんしっかりと目立っていました。

伊久磨くん、ちょっと痩せたかなあ?


やはり、演目がいいのか、俳優さんがいいのか、その両方ともいいのか、見終わった後味がいいですね。


はるちゃん、四季に戻らないかなぁという思いが強くなってしまいました。

さすがに戻るのは難しいと思いますので、戻らなくても、次、李香蘭を演じてほしいです。

がんばってください。