昨年12月のクリスマスジョイントリサイタルより、ドビュッシー「美しい夕暮れ」をYouTubeに公開しました。
ドビュッシーは様々な詩人と出会い、その詩に曲をつけました。言葉に拘りを持っていた彼の歌曲は、詩の世界観と共に、フランス語の美しさを引き出すような色彩に溢れています。
「美しい夕暮れ」は最初期(18歳頃)の作品で、この世の儚さを天上に昇るような美しいメロディで綴ります。
ドビュッシーが若くして選んだブールジェの詩です。
「美しい夕暮れ」
沈む夕陽に川が赤く染まり
暖かい風が麦畑の上を駆け巡るとき
幸せになるための教えが全てのものから湧き出でて
憂う心に立ち昇ってくるようだ
この世で生きる喜びを味わえとの教え
私たちがまだ若く、夕暮れが美しいうちに
私たちはこの波のようにいずれ去り行くのだから
波は海へと、私たちは墓へと
(訳:神田由紀子)
美しく寄り添う素晴らしいピアノは秋元一夢君です✨
是非ご覧くださいませ💕
yukiko