黛敏郎 SQの為のプレリュード | めじの音楽日記

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クラシック音楽のコンサートの感想などを綴っています。

筆者はクラシック愛好歴40年、年間数十回はコンサートを聴いています。

この作曲家が32歳で書いた作品です。

弦楽四重奏のためのプレリュード(1961)


1960年代終わりに、ドイツグラモフォンから「アヴァンギャルド」と題する現代音楽のシリーズが発売
されましたが、その第一集の一枚目に、後にシェーンベルクやベートーヴェンで有名になる
ラサールSQの演奏で収められていました。





黛敏郎には、チェロ独奏の為の「文楽」という曲もあり、
この弦楽四重奏と大変似ていますが、私は弦楽四重奏の方の掛け合いに惹かれます。

日本の幽玄の雰囲気を西洋の弦楽四重奏というフォーマットで上手く表現していると思います。


9分32秒から、全楽器が一斉に音程が下降してまた上昇する部分がありますが、
ここは、なんと調弦を緩めて音程を下げていき、その後また元へ戻すように指定されているんですよ。


では、また。