<次回セミナーのご案内>

『音作りが広がるブルグミュラー楽譜読み比べセミナー』

11月26日(水)開催決定!

 

楽譜に多角的にアプローチすることで、さらに音楽を立体的に!

 

数ある楽譜から、内側に隠された音楽の意図を引き出します。


元楽譜制作編集者としての知見から、記譜法の詳細な分析をもとに、楽譜の書き方&読み方に焦点をあてた、新しいアプローチ。


一般に知られている記譜法の、さらにその先にある『浄書のための記譜法』が、本セミナーで初めて公開!


出版社ごとに異なる記譜の方法と、その背景や理由を分析しながら、作曲家の意図を探り、ブルグミュラー作品を再発見します。

 

日時:2025年11月26日(水)10:00−11:30

場所:Zoom オンライン

費用:3600円(税込)

用意するもの:

ブルグミュラー「25の練習曲」

お手持ちの楽譜をご用意ください

 

《読み比べ曲リスト》「25の練習曲」より抜粋

○素直な心

○無邪気

○清い小川

○別れ

○なぐさめ

○シュタイヤーのおどり

○帰郷

※曲目は変更になることがあります

 

Digital Music Laboご予約サイトよりご予約いただけます。

ご予約期間:11月4日〜11月24日まで

 

どなたでもご参加いただけます。楽譜に関する素朴な疑問が入り口です。演奏や指導につながる、新しいアプローチを探りましょう!

 

ニュアンスが広がるクレッシェンドの話

 

こんにちは。Digital Music Labo 音楽講師・森本です。

 

今日も楽譜の中の記号について、お話ししていきます!

 

『クレッシェンド』という記号。

 

cresc.と文字で書いたり、長いクチバシのような記号(専門用語で松葉/マツバまたはhair pin/ヘアピンといいます)で書かれたりします。

 

教本やテキストの中では、わりと早くに出てくるこの記号。

 

日本語では「だんだん大きく」という説明が多いですが、英語ではどのように書かれているか、ご存知ですか?

 

Gradually getting louder. 
Gradually increasing in tone.

 

英語では、このように説明されます。

 

もともとはラテン語で『育つ/growing』『増える/increscing』という言葉が、語源。

 

クレッシェンドは、音量が増していくことを示して使われますが、

 

言葉の中にはその語源のとおり、音楽が育っていく、音のエネルギーが増えていくイメージがあります。

 

同時に、

 

そのエネルギーはどこから増え始め、どこまで続くのか。

 

楽譜の中にあるcresc.には、そんな音楽の内側まで見通すような使われ方があります。

 

日本語の『だんだん大きく』という説明では、この辺りのイメージを容易には捉えられないことは、何とももったいない気がします。

 

言葉の選び方や、訳語の問題でもあるのですが、

 

レッスンの中で、先生の言葉を通して、やさしい言葉で演奏に結びつく豊かなニュアンスが広がってほしいと切に思います。

 

楽語の一つ一つからも、音への想像をさらに引き出すことで、アカデミックで音楽性豊かな表現へと成長できます。



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楽譜とお話しができて、楽譜の向こうがわを音の光にして照らし出す、新しいスコアリーディング・メソッド。

 

欧米で専門に学んだのち、ヨーロッパ&アジアで演奏指導や音楽教育の先端に触れ、

 

これまで10年で1000冊の楽譜作りに携わってきた、元楽譜制作編集者。

 

これまで英国で培ったもの、音楽生活、音の楽しみ方、ピアノ指導、

 

そしてアジア圏に滞在して触れたさまざまな体験も交えながら、つづっています。

 

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