● 浄書の前知識ー記譜法ー

 

こんにちは。デジタル楽譜ラボ・森本良子です♪

 

浄書の前知識として、少しでも知っていると役に立つのは、記譜法です。

 

記譜法と、浄書の知識は重なるところも多々ありますが、まったく同じではありません。

 

一部はやはり楽典として、多くの方は実はすでに学んでいます。

 

違いは、楽典は楽譜を読んで演奏に生かすために学ぶのに対して、記譜法は楽譜を書くために学ぶということだと思います。

 

記譜法を一通り、ルールに則して楽譜を書くために学べる書籍として、こちらの書籍はおすすめです。

 

  『記譜法入門』(サーベル社)

 

作曲や編曲をする方はもちろん、楽譜制作者や楽譜編集に携わる方、音大生や音楽教室の先生など、音楽活動をする方なら誰でも知っておくべき、記譜法の基本的な内容が網羅されています。

 

日本では、作曲をしたりアレンジをしたり、楽譜を書くということは少し特別な位置づけのようです。

 

少なくとも、演奏をする人と同じほどには、自分で曲を作る人は多くありません。

 

でも本来は、自分で作編曲はしなくても、一定程度は記譜のルールに従って、きちんとした楽譜を書けるのが理想です。

 

手書きでは、書き分けるのが(あるいは見分けがつくように書くことが)難しいところが、記譜法にはあります。

 

だからこそ、デジタルツールによる楽譜作りは出版のプロの現場だけでなく、一般の方々にも広く利用されて、そこにデジタル時代の強みがあります。

 

でも同時に、利用する人が専門的な知識をたくさん持たなくても、ある程度の形にできてしまうのは、デジタル時代のデメリットでもあります。

 

デジタルで簡単にできてしまうがために、専門的な知識を仕入れる機会が与えられないのは、アナログな手書きの時代にはなかった弊害あるいは損失です。

 

浄書の知識は、記譜法を入り口にしてまだその先にありますが、まずは

 

「楽譜を書くことを特別なことにしない」

 

ということが、音楽教育の中でも、また演奏のためにも大切です。

 

それは必ずしも、手書きでなくてもよいと思います。

 

でもそれが実践されると、そこから楽譜を読む力を深めていくことができます。

 

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