こんにちは。楽譜浄書家・森本良子です♪

 

楽譜のお仕事は、その年、その季節のいろいろな行事やイベントに関連したものもあれば、歌手やアーティストの新曲プロモーションや、アルバム発売に関連したものもあります。

 

行事・イベント関連では、毎年の11〜12月のクリスマス曲集、2〜3月の卒業アルバム集などが多いです。

 

アーティスト関連では、やはり音楽番組などで歌われる代表曲だったり、人気の高い楽曲、ベスト盤などもけっこうあります。

 

お仕事の依頼があってから、3〜4ヶ月で書店に並ぶようになるのですが、実際に楽譜そのもののお仕事にかけている時間はそのうちの1/4か、1/5くらいの時間です。

 

その他の時間は、アレンジャーさんが編曲を進める、楽譜が仕上がる頃合いに紙面のタイトル付けや表紙のデザインをする、プルーフリーディング(校正)と呼ばれる紙面のチェックをする、印刷にかける、製本する・・などの工程があります。

 

楽譜が仕上がった後からの作業が、けっこう多いです。(これは、編集者さんやDTPデザイナーさんの担当ですが。)

 

なので、楽譜をお作りするときには、出来るだけミスが少なくなるように配慮していかなければなりません。

 

早く作業しても、ミスが多ければ修正の回数が増えて、結果的に時間がかかります。

 

後工程がどんどん後ろにずれ込むのを防ぐためにも、ミスは出来るだけ少なくしなければなりません。

 

そのために私が行なっているのが、音楽番組を見ることです(笑)

 

冗談ではなく、けっこう真面目です。

 

いろんなアーティストの方が出ている音楽番組は、その時その時の流行や、アーティストの楽曲に手近に触れられるよい機会です。

 

音楽番組を見ながら、曲を聴いて、どんな作風になっているか(ユーロビート調、バラード調など)、どんなリズムを使っているか、メロディーやハーモニーなどを聴くのです!

 

変わったコード進行は、とても記憶に残るので、これも大事な情報源です。

 

歌詞のテロップも、とても参考になります。

 

横文字や、絵文字のようなものが入っていれば、どんな風に使われているか、すかさずチェックします。

 

こうして、事前に楽曲の情報を自分なりに仕入れた後で、届いた原稿を見ると、作業が早く、スムーズに進みます。

 

何か迷ったとき(歌詞がわからない、コード進行が間違っている気がする、など)の判断に困った時に、自分なりに正しい判断を下せるからです。

 

逆に事前情報がなにもないと、編集者さんやアレンジャーさんに、「これで合っていますか?」とお伺いするにも、決め手に欠けるので説明するにも時間がかかってしまいます。

 

楽譜制作者には、楽譜の依頼が届いてから本が仕上がるまでの1/5しか、時間がありません。

 

時間短縮=ミス軽減を図るために、こんな風にして自分なりの判断力をアップしています。

 

もちろん、音楽番組を見ること自体が、自分にとっても楽しみだというのもあります(笑)

 

でも今では、日々のルーティーンになりました。

 

、、完全に職業病ですね。。(笑)

 

 

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