こんにちは。浄書家・森本良子です。
ポップスの楽譜には、コードネームが書かれていることが多いのですが、浄書のお仕事で作業をすすめていく中で、やはり間違いに気がつくことがあります。
一番多いのは、ハーモニーとコードが合わない、表記の間違い。
例えば、7とm7。それと、m7とM7の自分の見間違いも、よく起こります(笑)
でもこれらの間違いに気がつくのは、楽譜を作っているわりと早い段階だったりします。
私は入力の際に、音符を入れるのもコードを入れるのも、音を鳴らさないで入れているのですが、頭の中では弾いて歌っています。
音を鳴らさないのは、周りの方に迷惑をかけないようにというのと、そのためにヘッドフォンなどをつけて音を鳴らすと、今度はメールや電話に反応しづらくなるという、要領の悪い理由からです(笑)
その分、入力しながらソルフェージュのようにして音やコードを取ることで、作業をしながら和声進行も確認しています。
メリットは、和声を確認しながら、さらに進行を同時に見ることによって、ハーモニー(音符)に間違いがあるのか、コードネームの表記に間違いがあるのかが、判断できるということです。
最終のチェックは、楽譜を全て作り終わったあとの、校正の作業でやることになるのですが、入力の途中でも分かったりするのです。
作業中から自分で音を取れば、何重にもチェックができるので、このお仕事では必要なことかなと思っています。
楽典の知識が不可欠なシーンは、ほかにもたくさんありますが・・
専門的な知識もふんだんに使って、お仕事をさせていただいています。
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