こんにちは。楽譜浄書家・森本良子です♪
前回に引き続き、楽譜の歴史をまとめています。
今日は、音符と休符の歴史のお話を・・。
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14世紀ヨーロッパ、グレゴリオ聖歌をはじめ宗教音楽がその音楽文化の中心を担っていました。
この頃に、音楽を記録する方法として、「ネウマ譜」が編み出されました。
この頃の楽譜では、セミブレヴィスという音価を1拍としていました。(現在の全音符の起源)
その後、セミブレヴィスの倍の長さにあたる、ブレヴィスを1拍とするようになります。(今でいう倍全音符にあたる)
すると、1拍の長さ自体は変わりませんが、ブレヴィスの中にセミブレヴィスが2つ入るようになります。
つまり、倍の速さになるわけです。
こうして、音価を書き分けるようになり、様々な形の音符も生み出されました。
同時に、どの音価を1拍分とするか、そしてその音符の数を示す書き方や記号も編み出されました。
これが速さを示す記号となり、拍子として発展します。
2/2拍子は分母の二分音符を1拍分として、それを2つ数えるという意味になるのです。
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休符は12世紀頃、フレーズの区切りを示すものとして使われ始めました。(モード記譜法)
その頃はまだ、休止時間の長さを示すものではありませんでした。
その後、様々な形を駆使して楽譜として音の長さを表現するようになったとき、時間を区切る表記の一つとして「音のない音」、つまり休符が使われるようになっていきます。
17世紀に入り、現在のような休符のシステムが確立されました。
*参考文献
「楽譜をまるごと読み解く本」(ヤマハミュージックメディア)