もう春ですが、ご紹介します
春、新年度、何かと始まりが多い季節は爽快感のある音楽を聴きたいものだ。音楽に旬があるとすれば、今回紹介する楽曲は旬ではない。しかし、音楽はオールマイティーに年中聴いても良い。そんな楽曲を今回紹介する。
春一番/作詞・作曲・編曲:穂口雄右
ファンの人気
食べてしまいたいほどかわいい女の子たちはNHKが放送していた音楽番組のマスコットガールとして生まれた。1973年に歌手デビューを果たした歌手が「キャンディーズ」だ。
現代とは違い、アイドルが軽視されていた芸能界での奮闘は計り知れなかったと推測される。昭和アイドルとして共に語り継がれている「ピンクレディー」が歌手デビューするのはそれから3年後のことだ。
キャンディーズが初めてチャートトップ10入りしたのは2年後の75年リリース「年下の男の子」だった。そして、その年の大晦日、第26回NHK紅白歌合戦に初出場を果たす。この「年下の男の子」が収録されたアルバム「年下の男の子」の1曲目に収録されていた楽曲が「春一番」だった。
ファンからの人気で楽曲が話題となり翌年シングルカットされた。ファンの熱い”推し活”の末、ヒットした楽曲となった。
ヒット曲とは売り上げではない
現在の音楽界も売り上げ市場ありきのように捉えられているが、それは全く違うだろう。
昭和アイドルとして今で多くの歌手が歌い継いでいる楽曲が多いキャンディーズだが、売り上げ成績だけでみれば、ファンとの絆で紡いだ解散前のラストシングル「微笑み返し」だけがチャート1位を獲得した楽曲だ。
言えることは、アイドルやグループで活動している歌手は、人前での歌唱が最も一般化するための条件だ。昭和であれば、歌唱力・振り・スタイルまでも全てが完成していなければ評価されていないだろう。
全力で駆け抜け、全力でキャンディーズの音楽を提供していたから、現在でも親しまれるスタンダードナンバーとなったのだろう。
Hey! Guitar!
この楽曲は現代では考えられないほど”ロック”だ。
イントロはホーンの音が強いが、しっかりとギターが鳴っている。更に言えば、Aメロに入る直前のメロディーはギターがなければ成立しない。
そこからの、ラン・スー・ミキのハーモニー、ハモりもしっかりとしている。このような妥協のないディレクションがあって、完成している部分は当時の華やかな音楽番組を彷彿とさせる部分だろう。
しかしながら、この楽曲を当時の音楽番組は生演奏・生放送、当然ながら生歌唱の所謂”3生”で行っていたことに驚きしかない。
伝説は塗り替えられるもの
「普通の女の子に戻りたい」その言葉を日比谷公園大音楽堂(以下:野音)でのコンサートで言い放ち、解散を宣言した。その後行った解散コンサートは女性アイドル初のスタジアムコンサートとなる後楽園球場で行われ、キャンディーズの伝説は幕を閉じた。
しかし、解散から41年を経た2019年、ラン(伊藤蘭)がアルバム「My Bouquet」でソロデビューを果たす。そして、2021年のコンサートツアーで解散を宣言した地・野音でキャンディーズの楽曲を熱唱した。
そして、昨年の大晦日、伊藤蘭はキャンディーズ以来46年ぶりに第74回NHK紅白歌合戦に出場を果たす。50年来の友との絆、待ち続けたファンに囲まれ、昔と変わらない歌唱を全国へ届けた。
↓↓紅白での歌唱について↓↓
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