TODAY'S
 
みんなを愛し、愛される

 

 常に頂点を目指しているが、上にいるアーティストへのリスペクトを忘れていない。「大先輩がステージで挑戦する姿を見るとBE:FIRSTも頑張ろうと思う」とさりげなくは言ったことはとても印象的だった。今回はより深く、彼らのパフォーマンスの凄みを見ていこう。

 

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個が輝き、ひとつになる

 2021年4月からインターネット配信やテレビで取り上げられたSKY-HI主催のオーディション「THE FIRST」から生まれた7人組アーティストがBE:FIRSTだ。他のグループと最も違う点は「リーダーもセンターも持たない」と言う体系だろう。

 以前のアイドルやダンスボーカルグループはリーダーを決めて、センターを決めてと、本来メンバーが持っている個性が輝かないことも多かったように感じる。しかし、その体系を壊して7人のアイデンティティを持って、協調しつつも、ひとつのものを生み出すことで、誰もが見たことがないアーティスト像がそこにできている。

 パフォーマンスの際は、卓越したダンスと歌唱、ラップなどが組み合わされた素晴らしいものとなり、トークでの和気あいあいさや舞台裏でのSNS等では、あるときは「踊ってみた動画」あるときは「けん玉動画」とBE:FIRSTならではの空気感は今までには存在していないように感じる。
 

ブレない楽曲性

 あなたがラジオ番組や他人がつくったプレイリストを聴いているとしよう。その時に何の前説もなく、アイドルやダンスボーカルグループの楽曲が流れてきた。このような状況で「あのグループの楽曲だ」と気づくことが出来るだろうか。

 筆者個人の主観では、サビに入るまでに大体の想像がつかなければ多くの人に愛されにくいと考えている。ごく希に、挑戦的な楽曲やバラードをリリースして方向性が右往左往するグループもいる。

 しかし、BE:FIRSTはそのようなことはないだろう。理由は昨年リリースした楽曲の数々だ。挑戦的とメンバーが語る「Boom Boom Back」をリリースしたと思ったら、次はバラード調の「Smile Again」をリリース...と様々な楽曲がリリースされた。これらを聴いてプロデューサー・SKY-HIの手腕がさえわたった。曲調は全く違うがリズムボックスの打ち方やつくりにはどことなく共通性があり、グループの色を消していない。さらに、そこにメンバーの完璧な歌割と歌唱が合わさることでサビまでに「これはBE:FIRSTだ」と分からせる工夫がされているように感じる。この工夫にはメンバーの歌唱がカギとなっている。続いては歌唱を少し違った見方で見ていこう。

 

ハンドマイクでの歌唱

 現在のダンスボーカル体系のアーティストは多くの場合、ヘッドセットを用いてライブや音楽番組でパフォーマンスを繰り広げている。しかし、BE:FIRSTはハンドマイクを用いてパフォーマンスを行う。ハンドマイクを用いている体系を持っているグループは多いかもしれないが、彼らは全員が歌い、全員が卓越したダンスを披露している。これもBE:FIRST独自のアーティスト像とされる所以だろう。

 

 ここからは、「何故、ハンドマイクなのか」を考察していきたい。シンガーソングライターであり、振り、演出全てを手掛けるアーティスト・三浦大知は番組出演時、ハンドマイクを用いることをこう説明している。「ヘッドセットだと口元にマイクがあるため、息(呼吸音)が入る。ハンドマイクは離すことが出来る。」激しいダンスをするほど息が上がる。しかし、歌わなくてはいけない。そのため、ハンドマイクを上手にコントロールすることで完璧な歌唱と完璧なダンスが両立しているように感じる。

 説明で挙げた三浦大知もBE:FIRSTもパフォーマンスを見ると欠落点がない独創的なアートを見ているように感じる。では最後にBE:FIRSTのパフォーマンス全体について見ていこう。

 

一回に賭ける想い

 現代の音楽界はセールスだけで一流歌手と判断することは間違っているように感じる。多くの人が歌唱やパフォーマンスから共鳴や興奮ができることが大切だろう。それは、先日のSKY-HIが提言したことにもつながるだろう。

 BE:FIRSTは1回のパフォーマンスに賭ける想いや力がどのグループよりも強いように感じる。イントロの一音、初めのダンス動きで見ている人を引き込む。

 

 現在放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」で登場人物が「お客様は現実を忘れるために劇場にいらっしゃるって言ったけど、それだけじゃない、お客様は、劇場に現実に立ち向かう力をもらいに来るの。生きる力…」と語っていた。これはエンタメのあるべき姿だ。

 

 BE:FIRSTの力強いパフォーマンスは多くの人に多くの力を与えているだろう。筆者は昨年の紅白のパフォーマンスに衝撃を受けるとともに底知れぬ力が沸いた。このパフォーマンスは全てが完成していた。BE:FIRST自身も紅白ウラトークチャンネルに出演し「やり切れたはあるけど「良かった」が出た。全てが出せた」と話していた。自分たちは何度もやっている楽曲でも、見ている人はこれが最初かもしれない。だからこそ考え、挑戦し続ける。結局それが最高のパフォーマンスとなる。

 この「1回に賭ける想い」を大切に今年も突き進んで日本の「王道」、世界の「Mainstream」に上り詰めてもらいたい。

 

  番外編|推し活の「Mainstream」へ

 この記事を書こうと調べ始めたのは1月だった。幸運にも公開直前にこの話題に巡り会えた。それは2月14日放送「あさイチ|#教えて!推しライフ〜バレンタインに届け!この思いSP」だ。

 番組ではBE:FIRSTのファン「BESTY」が取り上げられていた。番組が取材をした新潟県のBESTYはBE:FIRSTを推す繋がりから、BE:FIRSTがライブをする会場周辺の環境整備や海岸清掃など「ゴミ拾いボランティア=Clean:FIRST」としても活動をしていることが紹介された。自分の好きなグループを推すことへのボルテージから、そこから生まれた繋がりで社会活動をするボルテージが言わば”振り子”のように往復している。

 BESTYの繋がりから社会貢献をして、それがファンと団結力が生まれてより、推し活も熱を出す。推し活の鏡のようにも思えた。BE:FIRSTだけでなく、BESTYからも気づかされることがあった1ヶ月ちょっとだった。

 

【署名活動】#広く楽しめる音楽番組へ

 テレビ音楽番組の改善を訴える「署名活動」を行っている。全力を賭けてパフォーマンスを届けようとしているアーティストが等しく出演できることが多くの国民が須らく視聴することが出来るテレビ音楽番組の本来の姿だろう。ご協力をお願いします。

 

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