TODAY'S
 
野口五郎

 

 昨年話題を集めたスペシャルバンドで特に話題を呼んだ歌手が今回紹介する人物だ。

 このバンドの前と後ではイメージが変わった人も少なくはないだろう。しかし、幼少期から彼はギターを愛しているのだ。

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 夜空の星が...

 野口五郎のテレビ初出演は10歳の頃にさかのぼる。フジテレビ系で放送されていた「日清ちびっこのどじまん」でギターを弾きながら荒木一郎「今夜は踊ろう」を歌唱し、優勝を収めた。当初、野口は加山雄三の「夜空の星」を歌唱しようと考えていたそうだ。ギターを奏でるのであれば、「エレキの若大将」の主題歌がもってこいだと思ったからだ。しかし、この曲は「君といつまでも」のB面であり、少年が歌うにはマセていると思い介したそうだ。

 その後、15歳の頃に「博多みれん」を引っ提げ演歌歌手としてデビューした。だが、まったっく売れなかった。ここに救世主が現れる。それが作曲家:筒美京平だ。2枚目のシングル「青いリンゴ」から作曲を担当。この曲は若者女性から支持を受け、翌年1972年の第23回NHK紅白歌合戦に当時最年少として初出場を果たす。その後、野口五郎を象徴する曲「私鉄沿線」が大ヒットし、歌謡界を代表する歌手となり、郷ひろみ・西城秀樹と共に「新御三家」として今も親しまれている。

 

 日本初の○○

 上でも述べたように1975年の「私鉄沿線」のイメージが付きすぎた野口五郎であるが、それを打ち破る進化をその4年後に遂げる。

 1979年にリリースした「女になって出直せよ」だ。全編作詞:阿久悠、作曲:筒美京平、編曲:船山基紀という歌謡曲の一大ヒットメーカであるり、野口五郎の通常の組み合わせのように見える。しかし、その曲は洋楽にも負けない野口五郎を含めた4人の本領をうかがえる。

 このシングルは、全編ロサンゼルスで収録されている。これは日本初めてと言ってよいだろう。その後、山下達郎やサザンオールスターズが海外収録を行うがそれよりも早い。さらに、そのレコーディングにはラリー・カールトン、デヴィッド・サンボーン、トム・スコットなど名立たる音楽家を共演を果たしている。

 この頃から、ギターを片手に歌を歌唱することも増え、アイドルと言うような括りから縛られることなくアーティストへと進化していく。余談であるが、自宅にレコーディングスタジオを設けた先駆けも野口五郎であるとされている。

 

 桑田佳祐からの招集

 同じ時代を生きている同級生である桑田佳祐は自分よりも先にデビューしていた野口五郎は気になる存在であったことは間違えない。桑田佳祐がサザンオールスターズでデビュー頃、野口五郎は上でも述べたようにギターを弾き自分がやりたいことをできるようになり始めていた。そんな姿を共演したテレビ番組でも見ていたのだろう。

 昨年、そんな桑田佳祐は野口五郎に手紙を書き、世良公則・佐野元春・Charと共に「時代遅れのRock'n'Roll Band」を発表した。これにより、多くの世代に改めて野口五郎の魅力を提示することになった。野口五郎は自身のInstagramに「僕達は誰が決めたか分かりない曖昧なカテゴリーに組み込まれ,その中でそれぞれに葛藤があり(2023/4/17)」と書いている。この曲では間接的に多様性も示しているように思える。

 そして、昨年末第73回NHK紅白歌合戦に特別企画で出場を果たす。この曲をパフォーマンスする前に桑田佳祐・世良公則・Char・野口五郎で披露したのが「エレキの若大将」より「夜空の星」だったのは偶然だったのかは彼らのみしかわからない。

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